電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

土橋正『文具の流儀~ロングセラーとなりえた哲学~』を読む

2012年09月25日 06時06分17秒 | 手帳文具書斎
図書館で、土橋正著『文具の流儀~ロングセラーとなりえた哲学~』(東京書籍)を見つけ、楽しみながら読みました。ロングセラー製品38種類について、メーカーを訪ね、取材をして、その製品の背景にある歴史と開発のエピソードを、コンパクトにまとめています。ロングセラーですので、懐かしい製品も多く、ほほうと感心しました。たとえば、

住友スリーエム:ポストイット
シード:レーダー(消しゴム)
ゼブラ:マッキー
ツバメノート:ツバメノート
コクヨS&T:キャンパスノート

などです。また、はじめて知る製品もありました。

ポスタルコ:リーガルエンベロープ
スマイソン:パナマノート
美篶堂:みすずノートマーブル染め

などです。

海外製品の多くは、ど田舎に在住のために、ついぞ出会うことがありませんでした。いかに良質なものでも、都会でしかお目にかかれないものでは、当方には縁が薄いものと言わざるを得ません。もちろん、インターネット通販でたいていのものは買えてしまう時代ですから、初めて知った製品に興味を持ち、入手して使ってみるというのも、今風でよいのかもしれません。でも、なんとなく一時の気まぐれに終わりそうな気もします。むしろ、量産製品で日常的に使えるもの、かつ背景に哲学(?)を感じさせるものこそ、好ましく感じます。

ところで、著者は「はじめに」の冒頭で、「私は、ボタンダウンのシャツを買うときは、ブルックス・ブラザーズというメーカーのものを買うようにしています」と記していますが、冒頭をそんなことから始める必要があるのでしょうか。良質な文具の流儀を説くのであれば、文具で語るべきではないのか。いかにも蛇足です。いきなりカチンときた始まりでした。同じところでカチンときたらしい書評もありました(^o^)/


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