電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

今年は、リンゴも収穫できた

2012年12月07日 06時04分55秒 | 週末農業・定年農業
例年、サクランボやスモモ、プルーン等で手一杯で、剪定・消毒ともに間に合わず、病虫害でほぼ全滅していたモモの収穫ができたことを喜んだ記事(*1)を掲載しました。実は、今年はリンゴも少しだけ収穫できました。11月24日に収穫したもので、品種は晩秋の「ふじ」です。

褐色せん孔病という病気からサクランボの葉を守るために、秋のはじめ(9月上~中旬)に古典的なボルドー液を散布しますが、そういえば昔のリンゴは、このボルドー液で真っ白になっていたことを思い出し、これをリンゴにも散布してみたものです。

ボルドー液というのは、硫酸銅と消石灰で作る古典的な消毒液で、果皮に石灰の膜を作り、この中にわずかに含まれる銅イオンが抗菌作用を示すというものです。ちょうど、台所の銅網を利用する三角コーナーと同じ原理です。たった一回散布しただけですが、見事に効力を発揮したことに驚いています。スプレーヤ等の農業機械が腐食しやすくなるため使用をためらうことが多い古典的消毒液ですが、適期に抑制的に使うことを工夫してみたいと感じました。

野鳥に突かれて痛んでしまったものもありますし、色づき具合など見かけはまだまだで、とても亡父が育てていたときのような見事な出来栄えには程遠いものですが、はじめて自分で収穫した「ふじ」りんごを、この冬は楽しみに食べましょう。来年は、もっとちゃんと収穫できるように、研究してみたいものです。

(*1):自家栽培の川中島白桃を食べる幸せ~「電網郊外散歩道」2012年9月
(*2):「ふじ」リンゴの収穫~「電網郊外散歩道」2007年11月

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