電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK「立花登 青春手控え2」第4回「押し込み」を観る

2021年01月31日 06時01分07秒 | 映画TVドラマ
荒れ模様のお天気となった週末、楽しみにしていたNHKの連続時代劇「立花登青春手控え2」の第4回「押し込み」を観ました。予告によれば、

唐辛子売りの源次(和田正人) 、湯屋の釜番の金平(ラサール石井) 、元雪駄問屋の若旦那・保次郎(姜暢雄) の三人が、足袋屋の川庄に押し込み強盗をしようとしていた。源次は、同じ長屋に住む独り者で病弱なおしづ(笛木優子) を不幸にした川庄に、おしづに代わって復讐するつもりだった。ところが、ちょうど同じころ、川庄を別の悪党たちが狙っていた。それを知った登は、源次たちに、計画を止めさせようとするが…。

とあるとおり、藤沢周平の『風雪の檻・獄医立花登手控え』第2巻の第3話「押し込み」が原作です。宮崎美子さんが演じる松江さんは今回も絶好調、「立ってる者は親でも使え」とばかりに登に仕事を言いつけます。おちえは娘ですので、あまり登にばかり仕事を押し付けるなとか、お小遣いを増やしてやったほうが良いとか、親にポンポンと言いたいことが言えますが、登は居候の身ですのでやはり遠慮があります。そのへんの機微の描き方はうまいですね〜。

ただ、牢屋の中で周囲の者が聞き耳を立てているときに、あんなに大声で会話をするものでしょうか。もっとヒソヒソ話すのがほんとのような気がします。あれでは、牢名主に睨まれるとか悪党の仲間に密告されるとかして、危険極まりないことなのでは(^o^)/

それでも、やっぱり藤沢周平ドラマは面白い。「養生すれば(あの労咳は)治るよ」というセリフは、湯田川中学の先生だった若い時代(*1)、結核に泣いた原作者の思いが詰まっているような気がします。

(*1):地元紙の連載「やまがた再発見」で3週連続「藤沢周平」を特集(2)〜「電網郊外散歩道」2019年9月


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2 コメント

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Unknown (さちこ)
2021-02-03 21:06:22
こんばんは。

見ましたよ。
叔母さんもおきよも、笑わせてくれます。直蔵まで、障子の張り替えさせられて・・・。

何かしら事情を持った人が集まって押し込みをする。藤沢周平の作品に他にもあったような気がするなぁ何だったかなあと思って時間が過ぎました。
闇の歯車かな。
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さちこ さん、 (narkejp)
2021-02-03 21:16:37
コメントありがとうございます。なんだかんだ言っても、もう水曜日。土曜の18時、NHKテレビが楽しみです。
そうそう、他にもありましたね。何だったかな〜『闇の歯車』だったかも。
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