電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新型コロナウィルス禍の現状をどう見るか

2021年11月26日 06時00分02秒 | 健康
日本国内では、いまのところ新型コロナウィルス感染症は小康状態にあると言って良いのではと思いますが、外国ではまだまだ流行が再燃しているところもあるようです。これはいったい、どう考えればよいのだろうか。スペイン風邪の場合は2年半で収束していますが、新型コロナウィルス禍はまだ収束には至らないのだろうか。感染症には素人ながら、わかる範囲で推理してみました。

  1. 国内での感染者数の減少は、やはりワクチン接種率の向上によるのではないか。大雑把に言って、接種率75%ということは、4人家族のうち3人が接種済みで、子どもが1人だけ未接種という状況に近く、マスクを外していることが多いであろう家庭内での感染の拡大が抑制されているためではなかろうか。
  2. 一般の私たちには飛沫感染か空気感染かという議論はあまり意味がなく、不特定多数が利用する換気の悪い空間でマスクを外す機会を極力減らすことが大切だということでしょう。しばしば飲食がやり玉に挙げられるわけですが、マスクを外すという点で感染の可能性は飲食に限らないわけで、安心できる場所以外ではマスクを外さないことがポイントのように思います。
  3. 海外の流行の再燃は、ワクチンの普及に気を許し早々とマスクを外した生活に戻ったためではないのか。いくらワクチン接種により獲得免疫が成立したとしても、マスクを外したことで免疫細胞の数や抗体産生量を越えた多量のウィルスの侵入を許してしまえば、免疫の活発化に要するタイムラグもあって免疫よりウィルスの増殖のほうが上回るということは起こりえます。
  4. エアコンや暖房を使う時期は、どうしても室内が密閉され換気が悪くなりがちで、感染者数が増えてしまうのではないか。冬場の感染者の増加は、北日本、あるいは空気を大きく循環させるタイプの暖房に頼る地域・場所から増加し始めるのではないか。
  5. 新型コロナウィルスがRNAウィルスであることからDNAのような遺伝子の安定性を持たないため、ウィルス自体が複製ミスにより自滅して来ているのではないかという議論もあるようですが、感染力の低下したウィルスは別の国や地域から入ってくる感染力を維持したウィルスによって置き換えられてしまうだろうとも考えられます。可能性としては興味深いですが、実際問題としてウィルス自滅論に期待するのは時期尚早ではなかろうか。

以上のようなことから、ポイントはやはり(1)ワクチン接種、(2)マスク、(3)換気、(4)人の密度 あたりにありそうです。この冬、体内のリンパ節内にワクチン接種によって生じた記憶細胞はしっかりとどまっていることでしょうが、抗体量は徐々に低下しているでしょうから、国際的なパンデミックが落ち着くまで、これらのポイントを順守する生活を維持したいと思います。

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