電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形交響楽団ベートーヴェン・スペシャル(2)で第2番と第8番を聴く

2020年07月26日 06時01分30秒 | -オーケストラ
新型コロナウィルス禍の影響で、ほんとに久しぶりの演奏会は、新しいホール「やまぎん県民ホール」で山形交響楽団のベートーヴェンでした。もう楽しみで楽しみで、開場よりも前に到着してしまいましたが、駐車場はまだガラガラで、余裕を持って出口のすぐ近くに駐車できました(^o^)/
入場前に検温があり、発熱がないことを確かめます。




中央の階段を上がってホール入口に到着したところでちょうど開場の時刻となり、ほぼ一番乗りで入場しました。初めての2000席のホールに感激して写真を撮ろうと思ったら、スタッフに制止されました。なんでも、ホールの契約上か、それともライブ配信の契約上なのか、演奏中の撮影は無論ですが、開演前のホール内の撮影も禁止なのだとか。うーむ、何だかなあ。「禁止の法的根拠は何か」などと難しいことは言いませんが、何かと不自由な世の中になっちまったなあ。仕方がないので、裁判傍聴スタイル(^o^;)で手書きのイラストでステージ上のおおまかな配置を記録。



しばらくぶりの演奏会の座席は、1階席のほぼ中央より少し左手の位置です。1つおきに空席を設けて social distance を確保しようということのようで、経営上は非効率ですが、むしろ荷物を置いたりできて、かえって便利な面もあるのかも(^o^)/
三々五々、お客さんが集まり始めると、なんとなくいつもの温かい演奏会の雰囲気が戻り始めます。曲目は、

  1. L.v.ベートーヴェン 交響曲第2番 ニ長調 Op.36
  2. L.v.ベートーヴェン 交響曲第8番 へ長調 Op.93
      指揮:阪 哲朗、山形交響楽団

楽器配置は、細かいところはよく確認できませんでしたが、ステージ左から第1ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(5?or6?)、第2ヴァイオリン(7)、左手奥にコントラバス(3)の 8-7-6?-6-3 の対向配置、中央奥にひな壇があり、上に フルート(2)とオーボエ(2)、その奥に クラリネット(2)とファゴットFg(2)、最奥部に ホルン(2)とトランペット(2)、右奥にティンパニという形のようです。山響の特色であるホルン、トランペットはバルブのないナチュラルタイプで、ティンパニはバロック・ティンパニを使用し、作曲当時の楽器の響きに近づけようとしています。奏者間の間隔がかなり広く取ってあり、互いの音を聴きあうには実際上どうなのかは不明ですが、このあたりも感染対策を意識したものなのでしょう。

演奏は、阪哲朗さんの指揮ぶりに違わず、柔軟で優美な面と、8番の第2楽章のように速めのテンポで快活にすすめる面とありましたが、演奏する皆さんが今まさに感じられているかのように、明るく幸福な音楽となりました。個人的には、第8番ってこんなにステキないい曲だったっけ? とあらためて再発見できました。



気づいたこと。座席が、前の席に座る人たちの肩越しにステージが見えるように、少しずつずらして配置されています。碁盤の目のような配置ではありません。これはありがたい。しかも、シートが実に良いですね。お尻が痛くなる旧県民会館のシートを知っているだけに、このシートだけでも高評価です。



また、ベーカリー・カフェと土産物店があり、食パンが美味しいのだとか、ちょっとした買い物にも便利なようです。次回が待たれます。配布物の中には、何やら秋にプッチーニの「トゥーランドット」が予定されているという情報もありました。うーむ、それは魅力的!



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