新潮文庫で、仁木英之著『僕僕先生』を読みました。最近は、中高生の夏休みの読書にも取り上げられているのだそうで、おもしろい書名に惹かれて手にしたものです。
物語の発端は、人は良いがやる気のない無気力な青年の日常生活に業を煮やした父親が、自分が凝っている道術について仙人の教えを請うて来いと、ぐうたら息子を送り出すところからです。ところがこの道術の先生は、仙人というから白髪三千丈の老人かと思いきや、なんと、どう見てもティーンエージャーにしか見えない少女の姿をした不思議な人でした。で、お約束の一目惚れ(^o^)/
何千年生きているのかわからないという少女仙人のお供をして、青年は旅に出ます。行く先々で出会う奇妙な体験・冒険の数々が、この物語の中核をなす、というしかけです。
なるほど、気のいいぐうたら青年による、『聊斎志異』風味の冒険譚。これは人気があるのも頷けます。マンネリになりやすい気もしますが、どこまで気を持たせられるかは作者の腕しだいでしょう。今のところ、著者の試みは成功しているようです。
物語の発端は、人は良いがやる気のない無気力な青年の日常生活に業を煮やした父親が、自分が凝っている道術について仙人の教えを請うて来いと、ぐうたら息子を送り出すところからです。ところがこの道術の先生は、仙人というから白髪三千丈の老人かと思いきや、なんと、どう見てもティーンエージャーにしか見えない少女の姿をした不思議な人でした。で、お約束の一目惚れ(^o^)/
何千年生きているのかわからないという少女仙人のお供をして、青年は旅に出ます。行く先々で出会う奇妙な体験・冒険の数々が、この物語の中核をなす、というしかけです。
なるほど、気のいいぐうたら青年による、『聊斎志異』風味の冒険譚。これは人気があるのも頷けます。マンネリになりやすい気もしますが、どこまで気を持たせられるかは作者の腕しだいでしょう。今のところ、著者の試みは成功しているようです。