電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

和田茂夫『手帳とノート・魔法の活用術』を読む

2010年03月10日 06時10分52秒 | 手帳文具書斎
技術評論社の単行本で、「仕事と人生がシンプルになる!」という副題の付いた、和田茂夫著『手帳とノート・魔法の活用術』という本を読みました。なにを今更ハウツー本を、と笑われそうですが、先日ふと出かけた図書館の総記の棚を眺めていたら、『手帳とノート』という単語の組み合わせに、触覚がピピッと反応しまして(^o^)/

本書の構成は、次のようになっています。

プロローグ 手帳とノートで仕事と生活が楽しくなる
第1章 「手帳&ノート」の使えるシステムをつくろう
第2章 時間と仕事を思いどおりにする手帳術
第3章 半分の手間で効果を倍増させるメモの技術
第4章 "人生の財産"になる「ノート」のつくり方
第5章 手帳・ノート・メモはこうして選ぶ
エピローグ あなたのベストはどの組み合わせ?


今更ですが、あらためて「これは便利だな」と確認したのは、こんな点でした。
(1) 予定は二重線の矢印で、前後の移動や準備は一重線の矢印で表す、という表記法
(2) スケジュールの対向位置に ToDo リストを配置するという考え方
(3) 電話の前に内容をノートに整理する。相手の回答を記入するらんをあけておく。
(4) ノートは自分の知識と経験を蓄積する「知的財産」という位置づけ
(5) 手帳は「ダイアリー、ToDoリスト、メモ」の三つが基本だ、という割り切り

手帳とノートを組み合わせる、という発想は、まさにオーソドックスなもの。手帳に書くべき事項を、スケジュールとToDoリストとメモとし、その他の様々なノウハウや発見を整理してノートに蓄積していくという考え方は説得力があります。また、「手帳&ノートのシステムは、まるっきりゼロベースから考えるより、いま現在使っているものをベースにしたほうがうまくいくことが多い」(p.69)という指摘も、そのとおりだと思います。

ただし、副題から見て当然のことながら、内容はビジネスマンのマネジメントと自己啓発に適合する例が多く示され、ブロガーのプライベートにおける記事ネタ蓄積などは想定されておりません(^o^)/
したがって、エピローグ「あなたのベストはどの組み合わせ?」でも、当方のようなバイブルサイズのシステム手帳(*1)と小型ノート(*2)の組み合わせなどは、全く例示されておりません。

当方、ブログに山形交響楽団や山形弦楽四重奏団などの演奏会レポートを書くために、ステージ上の楽器配置の図解など、なぐりがきでメモする量がかなり多いものですから、バイブルサイズのシステム手帳では横幅が足りず、かといってA5判のシステム手帳では大げさ、大きすぎます。それが、バイブルサイズのシステム手帳とほぼ同サイズの小型ノートとを組み合わせる、という流儀になっている理由です。

また、綴じ手帳とシステム手帳については、当方もしばらく綴じ手帳に戻った時期がありましたが、綴じ手帳ではカード類や現金(お札)を一緒にしておくのが難しい。そんな点からも、やはりシステム手帳と小型ノートという組合せになっている、というところでしょうか。

(*1):バイブルサイズのシステム手帳の中身~来年の手帳のこと~「電網郊外散歩道」2008年10月の記事
(*2):備忘録用の小型ノートの選択肢~「電網郊外散歩道」2009年9月の記事
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