電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

スークとルージイッチコヴァの演奏でヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集を聴く

2007年04月23日 06時45分09秒 | -室内楽
ヨセフ・スーク(Vn)とズザナ・ルージイッチコヴァ(Hrpsc)の演奏で、G.F.ヘンデルのヴァイオリン・ソナタを聴きました。1975年の6月末と7月初に、フランスのトゥール近郊のベルナディエールのグランジェにて、とあります。DENON最初期のPCMデジタル録音です。

ヘンデルのヴァイオリン・ソナタは、いずれも伸びやかで、聴いているとゆったりした気分になります。特に季節の良い時には、気分のいいものです。スークのヴァイオリン「レスリー・テイト」(1710年製ストラディヴァリ)の音は、彼の新しい録音に比べると、ごくわずかですがきつく感じられるところもありますので、音量は抑え目にします。このあたりは、A/Dコンバータも手作りだった初期デジタル録音特有の、機器の技術的な制約によるものかもしれません。

全部で12曲あるというヴァイオリン・ソロのためのソナタが本当に全部がヘンデル作のものかどうか、疑問視されているようですが、このCDではヘンデル作とされている(らしい)次の6曲が収録されています。

ソナタ 第1番 イ長調、作品1の3
ソナタ 第2番 ト短調、作品1の10
ソナタ 第3番 ヘ長調、作品1の12
ソナタ 第4番 ニ長調、作品1の13
ソナタ 第5番 イ長調、作品1の14
ソナタ 第6番 ホ長調、作品1の15

どれもすてきな音楽ですが、特にお気に入りは、いかにもヘンデルらしい伸びやかな出だしの第1番イ長調と、印象的な第1楽章アフェットゥオーソを持つ第4番でしょうか。ルージイッチコヴァのハープシコードはリズムがとても清潔・明快です。時折低音で切り込むような強さを見せると、高音でヴァイオリンが美しく奏され、対照的な効果を示します。実にいいコンビです。

発売当時、3300円の正規版で購入した高価なCD(33CO-1584)でしたが、今ではクレスト1000シリーズに入るなど、手軽に聴けるようになっているようです。耳元でガンガン鳴らすのには向きませんが、部屋で静かにヘンデルのヴァイオリン・ソナタを楽しめる、いい演奏だと思います。

写真は、今が花盛りの、わが家の水仙です。
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