なんでやねん?ドラキュラ!

猫魂外伝は猫魂(名も無き猫の物語)のエピソード0になります。ぶぶぶ。
自分の中では絶賛連載中♪(* ̄∇ ̄*)でへへ!!

なんでやねん?ドラキュラ!第一章

2015年03月01日 | なんでやねん?ドラキュラ!
      第一章             復活


トン・トン・トン・・トン・トン・トン・・

レン様・・レン様・・起きて下さい・・・もう、お目覚めの時間ですよ!

2013年8月25日・・AM0:01・・今ここに・・人類を恐怖と闇の世界に誘おうと・・100年の時を得て・・暗闇の魔王が復活する!

大地は震えあがり・・海は荒れ狂い・・空は稲妻と共に悲鳴を上げる・・・時は世紀末・人類に22世紀は来ない!!・・のか?

セバス「レン様・・レン様・・いい加減に起きて下さい! ジィは怒りますょ・・。   


         この者・・レンに代々使える・・執事である!

名前はセバスチャン・ド・北問田!と言う・・北欧と日系のハーフだ? 性格は生真面目で・・こてこてのクリスチャンである?

ここでは・・名前が長いので・・ジイ・・ということにしておこう!汗 ジイは人間では無い? それが何かと問われたら??

リアル3D型・・・バーチャル召使とでも言おうか? さてまた・・プログラム式・・バーチャル魂?とでも言って置こうか?

とにかく・・レンの目覚めの時と同時に復活するようにプログラムされた執事なのだ!! 

ジイ「レン様ー!!!!!!!! 朝ですょーおおおおおおおおおおおおお!!起きて下さいましぃいいいいいいい!!!」

レン「うーん?ジイか? もう少し・・寝かせろ!! 後5分で良い・・後・・5分だ!!! んーんん!」すやすや・・すやすや・・。

ジイ「今回は絶対に起きて貰いますよ・・まったく!!世話が焼ける方だ・・・前回の後・・5分の寝かせろ!から既に5年が経ってるんですよ!!

・・・5年・・です・・あの5分がマッタク! 100年も寝てて・・後5分もないでしょう!! 良くもまぁー?100年もスヤスヤと・・

・・・寝れるものです?? とにかく・・今回は何が何でも起きて貰いますよ・・解りましたか・・レン様!!!」

レン「解った解った・・後3分で良いー!! その間にカップラーメンを買って来て・・作ってくれ!!街に行けばあるはずだ!」

ジイ「カップラーメン? 何ですか?其れは・・食べ物ですか?? レン様・・また睡眠学習で・・人間が食べるような下世話な物を捜したのですか!」

レン「とにかく・・スグに食べたいのだ・・ジイ・・早く・・でないと寝るぞ!!」ジイを脅している・・・・。

ジイ「もーう!その手には騙されません・・前回それでカプセルのタイマーを延長されましたからね!! その品物を買いに出て行ったら・・また!!」

レン「ばかやろー!!この俺がそんな子供じみた事をするとでも思っているのか・・仮にも俺はドラキュラ族の3代目レン様だぞー!!」レンは怒っている!!

ジイ「ははぁあああああああ!!申し訳・・御座いません・・少し言い過ぎました・・おゆるし下さい!!レン様!!すぐに捜して買って参ります!」

レン「ぶぶぶぶぶぶ!!バカめ・・引っかかったな!!ちょろいもんだ!!さて・・また・・寝るとするか!!ふぅあぁーあ!!」

レンはカプセル棺桶にもう一度タイマーセットを・・・・・・・・・・・・・・。あれ?ロックされている??鍵はどこだ?

ジイ「レ・ン・サ・マ・・・・・・・。あらららららぁあああああああああああああー!!何をお捜しで??」レンの目の前で鍵が揺れている!!

レン「ジイー!!騙したな・・おぃ!!」

ジイ「騙すなんて・・とんでもない!! レン様が睡眠学習しているように・・私もまた・・学習しているまでの事です!ひっひっひっ!!」ジイはニヤリと笑った!

レン「ジイ・・この借りは今度・・利息を付けて返すからな・・・。 まっ・・寝るのも飽きたし・・起きるとするか!!」久しぶりに起きたので体がダルイ!

ジイ「レン様・・改めて・・おめでとう御座います・・105年振りの復活!! お腹も少し空いたでしょう・・すぐに特製ジュースを持って参ります!」

ジイは・・・何処からか? グラスに注がれた・・真っ赤なジュースを持ってきた・・・・・。 では・・復活記念と言うことで乾杯ー!!ぐび・・ぐび・・ぐび?

レン「ジイ・・何か? 味・・薄くないか? 水っぽい・・?と言うか・・野菜臭い・・というか???んーんん? 寝起きのせいか??」

ジイ「・・・・・・・・。レン様・・実は・・人間の血・・10%なのです!! 残りはトマトジュースで・・・。でも・・本当は3%までなのですが特別に!

  今日の為に取って置いたのです!!」ジイは・・しくしく・・泣いている・・・。

レン「おぃ!なんで・・100%じゃないのだ?? 俺が寝ている間に何があった・・・・・??」まずそうに特製ジュースを飲んでいる!もー1杯?

ジイ「それは・・2代目タン様がドラキュラと人間の平和と存続の為に・・人間と協定を結び・・法律を作ったからです!はい! それがこの・・ドラケン法です!」

レン「ドラケン法? ドラキュラと人間・・? ドラキュラのドラに人間の間と憲を掛けた訳ね??ふぅーん・・成程なるほど・・それでドラ憲法・・ドラケン法ねー!

・・・ふむふむ・・中々・・良く出来ている・・うんうん・・・? とでも納得すると思うのかぁあああああああああ!!」レンは暴れている!!

ジイ「レン様のお怒りはごもっともで御座いますが・・是ばかりは2代目のタン様が決められたこと・・私めには何とも・・・。」

レン「あんのーぉおおおおおお!クソ親父がぁあああああ!! どー言う?心境の変化だ?? あれほど人間どもを憎んでいたのに?ジイは何か聞いているのか!」

ジイ「今は・・レン様には言えませぬ・・強く口止めされていますので・・・。申し訳御座いません・・・。ただ・・レン様の為だとしか・・・。はい!」

レン「むぅーんんん!! もーう・・良い! ところで親父は何処へ行ったのだ?俺が直接・・聞く!! どこだ・・おやじは・・?」

ジイ「それがその・・タイム棺桶を使って・・江戸時代に行かれました・・レン様の母上・・香様に会いに・・・。暫くは戻らないかと・・?」

レン「どいつもこいつも・・・むむむむ!! ジイ・・気分転換に散歩してくる! その前にもう一杯!」不味そうな顔で特製ジュースを飲んでいる!

ジイ「レン様・・陽が明けるまでにお戻りを・・では・・いってらっしゃいませ!!」

レンは105年振りに・・外の空気を吸った・・げほ・ごほ・・心なしか空気も少し汚れているようだ・・・満月がレンを歓迎している?

レン「さて・・行くか!!」レンは手を天に向かって・・大きく上げた! そして・・コウモリの羽の付いたマントをはおった!

・・・・・ぱたぱた・・と・・・パタパタ・・・と・・・・マントをたなびかせながら・・・歩く・・レンであった? おぃ! 歩くんかい・・汗


続く!笑            

                       byなりぼ



第一章                   ・・・2

レン「ジイー!帰ったぞー!しかし・・世も変わったな・・夜だと言うのに煌々と明かりが付いている?コンビニ・・とか・・?

  それと街を歩いていると・・人間の若い女に・・きゃー!可愛いー!! コウモリのマント付けてる・・僕?なんのコスプレ?だと・・・?? なんなのだ?

  おまけに・・素肌を曝け出して・・血を吸ってくれと・・催促してるぞ? 俺にも血を選ぶ権利はあるのだ!!」ぷんぷん。

ジイ「レン様・・お帰りなさいませ!ぶぶぶ・・レン様・・鼻血が出ています・・ドラキュラとあろうお方が・・ぶぶぶ!」笑っている

レン「うっ・・ジイ!いつもの持ってこい・・・・いつもの・・早く。」顔を下に向けている?


ジイ「 只今・・コーヒーをお持ち致します! ブラックコーヒーを・・。」笑

レン「ちゃんと・・2個・・入れておけよ!! ジイ!」

ジイ「はい! ちゃんと・・入っています・・黒砂糖・・二つ! コーヒーに黒砂糖・・正しくブラックコーヒー?です!ふっふふ!」ジイは微笑んでいる。

レン「ジイ・・今・・笑っただろ・・やっぱり・・おこちゃま!だと思っただろ!」レンはムッとした・・・・。 膨れた顔がやっぱり子供だ!

ジイ「レン様・・ジイはただ・・眠れなくなるのでは・・と・・思っただけです! ついでにミルクも入れてはと・・ぶぶぶ!」笑いそうなのを必死に堪えるジイ。

レン「むぅむむむーううううう!!オマエ・・俺を馬鹿にしてるだろおおおおおおおおー!!殺すぞぉーお!ジィーいいいい!!」ムキになるところが子供だ!笑

ジイ「ジイはホロスコープの様な物なので・・レン様には殺せません・・申し訳ありませんけど・・ぶぶぶ!」

レン「ぬぅううううう!! 解った・・もーうー!良いー! それより・・親父が作ったという・・ドラケン法?どら憲法?を俺に見せろ・・。」

ジイ「はい・・是でございます!タン様のドラケン法!」法典をレンに手渡した!

レン「第一条・・飲んだらアカン! ???? なんやこれ・・? ドラキュラに血を飲むなと言うのか?? えっ??嘘・・? もし・・飲んだら??

  蚊・・10万匹の吸血の刑?? ドラキュラが蚊に血を吸われるのか?? 何のこっちゃ??訳・・わからん? ジイはどう思う!」レンは混乱している?

ジイ「私も最初・・見せて頂いた時は驚いて・・タン様に詰め寄ったのですが・・・・・タン様のお話を聞くうちに・・共感いたしました! 全ては一族の為!」

レン「だから・・なにがなんなのだ??? 答えろ・・ジイー!!!!!!口止めは俺が脅したと親父に言え・・オマエの身は俺が守ってやる!」ジイは静かに語りだした。

ジイ「タン様は・・密かに血の研究をしていたのです・・長年・・血を吸って生きてきたドラ一族の歴史を顧みた時・・どうやら人間の血の中には純粋な血ばかりでなく・・

・・途轍もなく・・悪意に満ちた血がある事が判明したのです。 その結果・・一族の中には必要以上に性格が変わってしまった輩も御座います・・・。

  人間で例えれば・・ドラッグ中毒やアル中のような物だと言えば・・お分かり頂けますでしょうか? 悪意に満ちた血を飲んだ・・一部のドラキュラが無暗に人間を襲い・・

・・また人間もドラキュラを恐れ・・あの忌まわしいドラキュラ狩を断行した!惨劇と悲劇の始まりで御座います! タン様はその連鎖を断つために決断したのです!

  タン様が一番・・憎んでいた人間共と共存することを・・・全ては・・一族の未来の為・・いや? レン様の為だと・・涙ながらに語って下さいました。」うぅうっ・・。

レン「あれ程・・人間を憎んでいた・・親父が・・人間と共生? んんんーん?納得・・出来んな? やはり・・直接・・あって聞くしかないな!ジイー!

  タイム棺桶を用意しろ! 明日の夜・・江戸に行く!! 母上にも逢いたいしな・・・・。」レンは10歳の頃の母親の記憶しかない!

ジイ「レン様・・私めも同行させて頂きます・・タン様に仕える・・セバスチャン・ド・北問田2世とコンタクトしなくてはなりませんので是非・・同行を・・。」

レン「わかった・・いざ・・江戸へ・・ぐぅーうううううううううう??違うか?」汗

続く!笑       

                       byなりぼ
第一章       

                        ・・・3



レン「これがタイム棺桶か? 大丈夫なのか・・これ?所々・・木が腐ってるし・・打ってある釘も錆びてるし?それに狭そうだし!」レンは不安気にチェックしている!

ジイ「レン様・・外観がレトロ仕様になっているだけです・・中は最新技術で固められています。 ボディはチタンとマグネシウムの合金です・内装はナノカーボンで防水も完璧!

   ペッドは体に優しい低反発特殊加工のチェリー材シートになっています! そして・・中枢システムはアインシュタイン・ソクラテス等の様々な賢人の細胞組織から開発した・・
   
・・・最新鋭のゲノムCPU制御システムクアッド仕様で御座います!!間違いない・・システムです!!」自慢気に説明する・・ジイ!ジイは新しい物には目がない・・オタクだった!笑

レン「イマイチ・・こんな物が未来・過去を行き着?出来ると思えないが本当に大丈夫なんだろうな?んーんんん?途中で壊れたりしないのか?」タイム棺桶が信用できないレンであった!

ジイ「なら・・レン様!江戸行きを中止なさいますか?レン様が心配なさるのは当然ですが・・レン様が生まれたのは110年前ですから・・機械どころか車も馬車も疎らでしたからね!

   でも・・レン様が寝ている間に科学は恐ろしく進歩いたしました。今では月の星・火の星にも人が住む時代です。特にこのタイム型棺桶は究極の科学技術の固まりなのです!

  システムエネルギーは大気から吸収しています・・万が一には手動システムも完備していますので心配いりません!はい!! 富豪の人間でも是を手に出来る者は10人もいません!
 
  M社のビル?オゲレツ?でしたか・・数える人しか持てない高価な物なのです!えっへん!!これも・・タン様の膨大な資金力があればこそ・・・・・・・。」タン様に感謝!

レン「ジイ・・万が一の手動システムとは?どんな・・?」

ジイ「万が一・・タイム棺桶が時空間の歪の挟間に迷い込んだ時・・カモメさんイルカさんの方角探知型時間年月西暦修正システムが起動いたします!ただし・・補助エネルギーは手漕ぎ式・・

・・によるコバルト磁力増強タイプ自家発電のハイブリッドになっておりますので悪しからず!あくまでも万が一の時ですので普通は全てオートでOK!」


レン「説明を聞けば聞くほど心配になってくる・・もう説明はいいが・・?ジイは何処に乗るのだ?乗るスペースなんて無いぞ?」

ジイ「私めは此処に!」ジイはレンにタバコ程の大きさのスティツクを手渡した!ステイックにはジイの名前と何処かのアドレス?それと・・拾った方は交番に届けて下さいと書いてある!

レン「この中にジイが入るのか?便利な体だな・・3Dホロスコープ体というのわ!笑」レンは放り投げて遊んでいる!

ジイ「レン様・・もう少し大切に扱って下さいませ!汗 衝撃で記憶が消えたり・・膨大なゲノムメモリ空間に迷ってしまう事もあるのですから!!」手渡した事が少し心配なジイだった!

レン「安心しろ・・俺もジイがいないと色々・・不便だからな!さっ・・行くか!親父のいる・・江戸へ!此処にこのステイックを挿せばいいんだな!」カチッ・・・と・・・?

ジイ「んんんんんんんんーんんんんんん!! あっ・・レ・・・ン・・・・サ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」ジイの体がステイックに吸い込まれた!

レン「おぉーい?ジイいいいいいいいいいいいい??あら?反応が無い?失敗?あれれ・・ジイ・・反応しろ? 動かない?」レンは泣きそうな顔で動けとばかりに棺桶を叩いた!

ばこ・・がこ・・ドカッ・・ガキッ・・・動けー!!!!ボカーン!!!!!!!!  


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・ぴこ・・・・・・ぱこ・・・ぴっ・・ぴ・・ぴ・・・ぴぃーん!!
うぃーん!ウィーン!!ひゅんひぃーゆんひゅんひゅんー!! キュウイーン!!!!!! セット完了・・スタンバイOK!

ジイ「レン様・・お待たせいたしました!タイム棺桶に・・ようこそ! 起動ファイルを捜すのに時間が掛かってしまいました!申し訳御座いません!

   以後・・私めがタイム棺桶のナビゲートを致しますのでなんなりと!」棺桶の中の有機モニターにジイの顔が映っている。

レン「初めてなので少し緊張するな! んー!江戸だな?江戸の年号は確か・・・?1603年ー1867年だったな!んーん?親父は何処にいるのだ??」考え込んでいる!

ジイ「レン様・・江戸とタイプすればOKです! 初期型のタイム棺桶と違って・・ファジィー制御ですので・・適当に捜してくれます!探知範囲が500年と広く誤差は1年未満です!

   キーワードは・・江戸ー吸血鬼ー鍋島藩?とでも押してみては如何でしょうか!香様にも逢えるかと存じます!しかしながら・・此の最新鋭タイム棺桶・・5兆円の価値は安いですな!

   なかなかのお買い得品でした!!ぶぶぶ! たまたま・・年間の維持費10億円が払えない方がいまして・・売りに出されていたのです!KKK団のオークションに!笑

   使い方次第では10兆円位は直ぐに稼いでくれますし・・望めばこの国など一瞬で滅ぼす事も出来る優れ物です!にょほほほ!」ジイのオタク自慢が止まらない?

レン「解った解った・・ジイの話を聞いていたら・・朝になってしまう!!では・・今度こそ・・レッラゴォオオオオオオ!!」

ようやくというべきか・・やっとこというべきか? 二人を乗せたタイム棺桶が江戸へ・・・・・? 消えた・・・。

続く!笑

                        byなりぼ


第一章                   ・・・4


       
二人の乗った・・タイム棺桶は今・・時空を彷徨っていた・・・・と言うより迷っていた!超爆

レン「おぃ!ジイー!!!何時になったら江戸に着くのだ? それと・・このアァーアァー鳴く・・カゴメの鳴き声を何とかしろ!煩くて仕方がない・・大体・・何故・・カモメが鳴いてるのだ?」

ジイ「レン様・・どうやら・・時空間に迷った様子で・・それでカモメさんイルカさんの方角探知型時間年月西暦修正システムが作動してるのかと・・・・・。

   レン様・・モニターに映る・・イルカさんの鼻先に矢印が出ています!その方向に向えば・・多分・・江戸に辿り着くかと思います! その方向に舵を取って下さいまし!」

レン「舵なんてどこにあるのだ? ん?これか・・舵と言うよりパッドだな? 上下左右にAボタンBボタンセレクト?スタート? ん?どこかで見た様な形だな・・??」

ジイ「レン様・・其れで御座います・・子供でも誰でも操縦出来るようにファミコンパッドにしてあります!むふ! そろそろ・・エネルギーも切れるので補助エネルギーに切り替えます・・

・・・レン様・・セレクトボタンで補助電源を選んで・・その中から健康踏み竹を選んで下さいませ。後はモニターの指示に従えば・・OK!です!」

レン「これだな・・ぽちっと!な・・? んんーん? ぎょええええええええええええ!!!足の裏が・・足の裏が痛い!いたいのらぁあああああああああああ!!」涙眼になっている。

ジイ「レン様・・少しだけ我慢して・・竹の上で足踏みをして下さい・・1時間もすれば・・充電完了です・・さっさっ・・レン様!頑張れー!ファイトー!それーそれー!!」

レン「ジイ・・何だか・・楽しそうだな・・チアリーダーの格好までして・・モニターの隅で応援するな!それより・・代わってくりぃいいい!!とてもとても痛いのだー!!」

ジイ「代わりたいのは山々なのですが・・ホロスコープの私にはレン様を応援することしか・・・ジイも胸が痛みます!しくしく・・・。」ソレーソレー頑張れ頑張れレンちゃん!!

レン「江戸に着いたら・・スティツク・・燃やすからな覚えていろよ!!しかし・・こんな物に5兆円も払うとはアホだな!! 痛みにも少し慣れてきたか・・はぁあぁー!

   なぁー!ジイ・・親父の膨大な資金とはどれ位・・有るのだ? 1000円か?10000円?それとも・・まさか・・100万円とか?むぅむむむむ・・・?」

ジイ「ははははは・・・レン様は数字が苦手の様で・・。そーですね・・確か?50兆とか・・お聞きしましたが!それなりの大国ともある程度は渡り合える額だそうです!」

レン「その金額で・・カップラーメンをどれだけ買えるのだ? 100万個か・・もっと上か?」一生懸命に計算している??

ジイ「無限大に買えるかと会社ごと・・ははは!タン様なら買わないですけど・・レン様のその自由爛漫な発想には感服いたします!」

レン「カップラーメンが無限に買えるのか・・凄い額だな!そんな凄い資金をどーやって作ったのだ?もしや・・泥棒か?それとも・・ホストだったかの様に女でも騙して手にしたか!ぶぶぶ!」

ジイ「タン様がそんなセコイ事を為さる訳がありません! タン様が以前・・香様に会った折・・徳川埋蔵金の噂を聞いたのです!タン様は予知能力を使って・・見事に発見されました!

   今の価値で1兆円程かと! タン様はその資金を元手に会社を設立なさいました・・それが世界赤十字コンサルタントカンパニーの献血(吸血)センターなのです!

  馬鹿な人間どもが戦争を起こす度に・・大量の血液を担保している我が会社に膨大な資金が転がり込んできました・・今ではそれが50兆円かと・・・。タン様に感謝感謝!!

  ただ・・その時に人間に含まれる血の成分の中には有害な物質も在る事をお知りになったのかもしれませんね? それであのドラケン法をお作りになられたのでは・・?

  どちらにしろ・・タン様は偉大なお方です・・一族の生存を献血センターで補い・・尚且つ・・資金を増やす!素晴らしい!一石二鳥とは正にこの事!!

  後は・・女癖さえ治せば・・・完璧でしたのに・・・・・・・・・・・・・・惜しい!」残念・・ぼそ。

レン「女癖・・・? なんだ・・それは・・・。」ぜぃ・・ぜぃ・・ぜぃ!子供なので・・解らない!爆

ジイ「いえ・・・なんでも有りません! レン様・・そうこうしている間にメインシステムが回復いたしました!笑 踏み竹は宜しいかと・・ぼそ!」

レン「なぁーあ・・ジイ! 我ら一族は今・・どれほどいるのだ?いまの人数で世界支配は可能か? 俺が親父に成り替わり世界征服するのだ!」ぶぁあはっはあああああ!!

ジイ「100人程だと・・新しくドラ一族になられました・・香様を含めて!」

レン「へっ? 今・・なんと? 100人? なんやそれーえええええええええええええええ? たったの100人か?まるで希少動物か絶滅危惧種ではないか?

   そのうち・・天然記念物に指定されるぞー!!なんでやねん? 何処をどー転んだら・・そんな状況になるんや?? 江戸はまだかー! この怒りをアイツに・・・・

 ・・あのクソ親父にぶつけるのだぁああああああああああああああああああ!!」はぁはぁー!怒りが頂点に達している。

ジイ「レン様・・・落ち着いて下さい・・もうすぐで御座います・・・江戸は・・・・・・・・。」

続く!笑

                    byなりぼ



第一章                    ・・・5



なにやら・・山頂に怪しげな物体が現れた・・・そして落ちた・ドカッ・・ガコン・・ゴトン・・・プシュー・・。もっこり山に着陸!ぴんぽーん!時代は江戸末期1849年!完了!

ジイ「レン様・・どうやら・・江戸時代に着いたもようで・・・ん?レン様・・・レン様・・いかがなさいました??あれ・・返事がない・・?」

レン「ジ・・・・イ・・・くるひぃー!! 息が・・息が出来ない・・むぅむむむー!!ぐぁぁーああああああ!死ぬーぅうう!」

ジイ「あっ・・レン様・・スグにお助けします・・ぽちっとな!」プゥシュー・・ぷぅしゅー!!空気が抜ける音がする??

レン「ぜぃーぜー・・ぶぅあはぁはーああああああ!げほ・・ごほ・・はぁはああ!助かった・・もう少しで死ぬところだった!ジイー!なんだ・・この・・ぷにぷには・・?」

ジイ「それは衝撃から・・体を守る・・えあ・ばっぐぅー!と言うもので御座います!! タイム棺桶は何処に着陸するのか解りませんので・・どこに落ちても衝撃を吸収してくれる・・

・・・優れ物でございます!私めはホロスコープなので効果の程は解りませぬが!ぶぶぶ レン様の体を優しく包み込んで守ってくれます!はい!」流石・・5兆円の価値は在る!?

レン「なるほど・・優しく包み込んで・・優しく・・息の根も止めてくれるのだな!後3分でKOされるところだった・・OK・・OK?ふっふふふ!!」怒りを超越している?

ジイ「レン様・・麓にお城が見えます・・あれが香様が住んでいらっしゃる・・鍋島城です!香様に会えば・・タン様の所在もすぐに解るかと!レン様・・香様の顔を覚えていますか!」

レン「んんんーん? ちぃさかったから・・余り良くは覚えていないな・・それに会ったのはホンノ瞬間だったからな? でも・・何故か・・瞳が大きく綺麗だった事だけは記憶に在るのだ?

  早く・・逢いたいな・・母上に!!」レンは自分の記憶を辿ったが・・綺麗な瞳だけしか浮かばない・・・。

ジイ「大きく綺麗な瞳ですかー!笑 香様はとても・・チャーミングな可愛いお方ですよ!ふふふ! 少し性格が変ってますが・・レン様ならキッと好きになられます!萌ー?」ゴホン・・

   ・・ゲホン? ジイは少し咽びながら・・タイム棺桶のステルスボタンを押した! タイム棺桶にはカメレオンの遺伝子細胞から作りだされた・・特殊コーティングが施されている!
  
   外部からタイム棺桶を見つけられる心配はない・・セキュリティーも万全だ!セホム社とアホム社の協力により・・タイム棺桶に触れる者がいたら・・すぐさま・・タイムパトローラーの

   ヤ―サンと言う警備員が飛んできて・・触れた者・・全てをぼこぼこにするのだ?・・・。こあい。

   タイム棺桶の現在位置も時空間GPSにより常時監視されている。(国際タイム機関監視委員会協定書)

レン「なぁーあ!ジイ・・今・・気が付いた事が一つあるのだが・・いいか? おまえ・・さっきから・・ボタンとか・・ぽちぽち・・と・・押してないか? 此処に来るまでの俺の努力や竹踏みは・・

 ・・もしや・・無駄だったのかな?ってな・・・今・・スティツクから操作してるよな?? 何か腑に落ちないな?」疑問の目をしている。

ジイ「レン様・・気のせいですよ・・有線か無線か・・だけの事ですから!!はははっっ?あっ・・殺気が?」汗 ぶちっ!と・・ジイのメモリスティツクが引っこ抜かれた!爆

レン「さぁーて!このスティツクをどーしたものか!ぶぶぶぶ!! そーだ!アドレス欄に変態コスプレのエロ執事と書き込んでおこう!是でよし・・オタクに注意!と・・ぶぁはああー!笑

ジイ「レン様に仕えて・・110数年・・こんな恥ずかしい仕打ちは初めてで御座います!酷すぎます・・レン様! 執事業界で紳士と謳われている・・この私めが・・とほほ!」

レン「あぁー!少し気分が爽快になった・・では行くぞー!鍋島城へー!!!!!!!!!」るんるん・・・るん!

ジイ「では・・私めも変身?ぽちっと!」ステイックから・・トンボの羽の様な物が開いた・・そして・・ぱた・ぱた・・と・・飛んでいる?? 可変翼・・?トムキャツトかマクロスか?

はてまた・・ぽけもんの進化か・・どちらにしても・・ジイは・・オタク・・だったのだ!!笑

続く!笑

                       byなりぼ




第一章                    ・・・6


レンとジイは鍋島城を目指し・・ぽちポチと・・山を下りた! もうすぐ・・朝だ!ドラキュラは陽の光に弱いはず・・・?

ジイ「レン様・・もうすぐお昼です!日差しが強くなりましたね・・ここで一服致しましょう!」城は思った以上に遠-い!爆

レン「そーだな!熱いのは苦手だ・・少し疲れたしな・・ここらで一休みするか!しかし・・紫外線に随分と弱くなったものだな!笑 これも皆・・親父のせいだ・・。

   本来・・我らドラ一族は太陽なんてへっちゃらなのだ! あのクソ親父が死なない事を良いことに200年も300年も夜遊びしていたから・・すっかり紫外線に弱くなってしまったのだ!
  
   其処へきて・・女のケツばかりを追っているから・・人間どもにも・・在りもしない噂を作られたり・・恐れられたりするのだ!ふん! ドラキュラが陽の光に弱いなどと・・?

   人間が勝手に作っただけのこと・・少しだけ紫外線に弱くなっただけなのに!!怒 それに・・十字架にも弱いなどと・・笑ってしまうわ!笑 これも親父のせいだ・・ふん!

   親父が・・少しばかり・・金属アレルギーだったのをタマタマ・・銀の十字架に弱いとか・・人間が勘違いしたのだ!爆 ニンニクもただ・・人間の子供がピーマンやニンジンが嫌いな様に・・

   嫌いなだけなのだ! 親父は特に食べず嫌いだからな!!ぶぶぶ!! それにしても・・あれもこれも・・親父のせいで今の状況が構築されたのではないのか?ジイー!!」

ジイ「確かにタン様の夜遊びの責任も多少あるかと・・私めも思いますが・・しかし・・タン様の夜遊びは人間に近づく為の隠れ蓑だという話も・・耳に入ってきております!

   レン様は知らないと思いますが・・赤穂浪士の大きな玉の助でしたか? その様な作戦を取ったと伺っております!きっと・・タン様の考えが在っての事と思われますが!」

レン「作戦ねー??まっ・・いいー!俺が親父に取って代わって!人類を支配すれば済むことだ!!ぶぅあはっはー!!この史上最強無敵の・・この俺がな!!ぶぶぶぶ!!」

ジイ「さっ!そろそろ出発致しましょう!陽が落ちる前に城へ!」ぎんぎんギラギラと降り注ぐ太陽の光に導かれて? だらだらと・・彷徨う様に鍋島城に向かうレン達だった。

さて・・その頃・・レン達が向かっている鍋島城でも慌ただしく藩士達が騒いでいた!!

家老「姫ーええええええええ!!香姫ーええええええええええ!!姫様ぁああああああああああああああああ!!大変です!大変です!昨日また・・怪しげな光が山頂に現れました!

  前回・・現れた時の様に・・また・・あの忌まわしい騒動が起こるやも知れません!!如何・・致しましょう??」家老があたふたと騒いでいる!この男・・名前を過労 信衛門と言う!

  鍋島藩の重臣である?

香姫「過労・・何を騒いでおる?騒々しい・・少し落ち着きなさい。 前のタン殿との事を心配しているのですか? あの時の化け猫騒動を・・? あれは私も少々・・悪戯の度が過ぎました・・

・・・私なりにちゃんと反省しています!ふふ・・・。」香姫は思い出した様に微笑んでいる?

家老「そーです!また・・あの時の様に何か・・悪いことが起きそうな予感が致すのです!無茶しないで下さいませ・・自省して。」ぼそ・・。

藩士「姫様・・香姫様・・城前に・・姫様にお逢いしたいと言う者が来ているのですが?如何・・致しましょう?」

家老「どんな・・輩だ? また・・二人組か? 変な格好の爺はいないだろうな!!」過労の頭にセバスチャンの顔が浮かんでいる!爆

藩士「いえ・・・・?小さな子供が一人です・・が? 如何・・致しましょうか?」

家老「子供・・?一人なのだな・・姫様のファンか? 姫・・如何・・致しましょう!子供のようですが・・・。」

香姫「子供・・?面白そうね・・逢って見るわ!ふふふ!」家老の過労も藩士達も・・そして・・香姫も・・山頂の光の一件の事など・・すっかり忘れている!笑

ジイ「では・・もとの姿に・・ぽちっとな!」ジイはここで本来の3D体に戻った!

レンとジイは城内に入った・・目の前の広い広い広場には・・アームストロング砲や・・蒸気機関車が並べられている!鍋島藩は産業革命を推進しているのだ!

鍋島藩の精錬技術は・・この時代の最先端を走っていたのだ!!

ジイ「レン様・・この鍋島藩がこれだけのレベルに成ったのも・・タン様が技術指導をなさったから成し得たのですょ!むふふ!そー言えば・・レン様も蒸気機関車を初めてご覧になるのですね!

  どーですか!凄いでしょう・・。」レンは何か・・他の事を考えてるようで?いつものように乗ってこない?

レン「そーだな・・凄い技術だな・・蒸気で動くのか・・タイム棺桶より・・マシな乗り物みたいだな!はぁーぁ・・。」レンは久しぶりに会う・・母親・・香の事を考えていた!


レンは・・母親の顔を殆ど覚えてはいない・・また・・香も・・レンの顔を覚えていないのだ? 生まれると同時に香からタンがレンを引き離したのだ・・他の時代へと・・・。

何故・・その様な状況になったのか? 知るのは・・タンと執事のセバスチャンだけである・・・・・・・。

初めて・・母親と再会するような・・嬉しさと不安な気持ちが交差するレンだった・・そして・・我が子と再会するなど夢にも思っていなかった・・香! 劇的な二人の再会・・・。

今・・ここから・・運命と言う名の歯車が・・再び動き出す。

第一章・・完

                        byなりぼ


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