Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

もうどうにも止まらない、汚染水

2013-08-22 23:47:58 | ニュース
もう暑くて暑くてですね。
暑さや冷房に弱い自分としては、ブログを更新するパワーもありませんで。

というかこのところ、エジプトにシリア、福島第一原発の汚染水、はだしのゲン、
宮崎アニメにおける喫煙の描写、秋田書店とか、いろいろ考えるテーマが多すぎて、
ナニを書けばいいのかもうわからなくなっていたこともあるのですけど。

んでまぁ今日になってみるとイチロー選手が日米4000本安打達成ということで、
こりゃおめでたいと、どのメディアでもトップニュースとして扱われているのですが、
まぁたまにはおめだいニュースもいいんですけれども、他の問題をさしおいてでも
こんだけ紙面と時間を割いて大きく報道できるほど、日本は平和なんでしょうか。

そしてその次に来るニュースが藤圭子さんの死ですかね。
そりゃ残念ですし冥福をお祈りしますけれども。


え、そんな疑問を持つの、おかしいですか?
だってスポーツや芸能以外のニュースなんて楽しくない、ですって?

えぇ、まぁ、楽しくないことばかりですよ。
でも放っておくワケにはいかんことばかりだと思うのですがね。

特に福島第一原発。


タンクに貯めていた汚染水が漏れて、海洋に流出してるかもしれないことを、
逃凶電力が認めましたね。

それも、既に流出しちゃってますと、どうにも手の施しようがない段階で
認め発表するんですから、ふてえ野郎です。
つまり、本当はそれまでにわかっていたのです。

わかっていたのは周囲もそうですけどね。
わかっているんだけど、そこまで厳しく追及してないという。

どうでしょう、汚染水が海洋流出していたことが事実化されたワケですから、
東電としてはこれよいことに汚染水を故意に放出するかもしれませんねえ。

といいますか、まぁただでさえ同じ作りのタンクが350もあるんですから、
同じ事は続けて起きるのでしょうし、対応するにしても追いかないことでしょう。


これでも原発を維持・推進したい人がいるのでしょうかね。
そこに正当性・妥当性はあるのでしょうかね。


この汚染水対策は東電だけじゃ無理って声がありましてそれはそう思いますけど、
じゃあ政府が関与すれば事故は収束に向かうのかと言うと、それはそれで疑わしいです。

んで、更にこの状況に対処するために世界の叡智を結集すべきだ、
なんてことを唱えることもあるのですが、この事態に対応できる叡智が
この世界に存在するのかどうか、そもそも疑わしいものです。


それじゃあ、どうしろってんだよ!と言うのでしょうけど、
ま、どうしようもないんでしょうね。

とは言ってられないですし、何かやらなければナニも始まりませんから、
とにかく、よくわかんないけどナニかやっとこうみたいな、
政府が乗り出さないよりは乗り出した方が見た目マシ、ってなカンジで、
なんかやらざるを得ないだけ、ってところなのが実情と思えます。

できることは「頑張る」もしくはその姿勢を見せること、くらいじゃないのかと。

もちろん、それによって何か道筋が見えるのならオーライなのですしね。


しかし、期待の国の動きを見てみますと、アベちゃんにしても菅センセーにしても、
喫緊の課題とか言うだけで、ナニもやってないじゃないですか。

やれることなんて大してないだろと自分で思っているところでなんですが、
この事態に及んでほったらかしなんでしょうか。

TPPや消費税増税については将来にツケを残さないだなんてもっともそうなことを言って、
原発については福島第一原発事故の究明もないまま、核廃棄物最終処理の解もないまま、
再稼働に邁進し海外へトップセールス(笑)し、事故については目をつむるという、
将来にツケを残しまくるとはどういうことなんでしょうか。


まあ今になって福島第一原発の汚染水問題が収拾つかない事態になってますというような
空気感を大マスコミ中心に漂わせているのですが。

そんなの2年前から容易に予測がにつくことなんであって、
そんな流出などない筈だとたかをくくったのか、それともそういうリスクから
故意に目をそらしたのか、あんな事故を起こした後でも東電といい役人といい政治家といい、
原発ムラはまったく事故から学習していませんね。

それでいながら事故を起こしたからこそ日本の原発の安全管理は信頼性があるとか言って、
原発輸出に精を出すんですからまぁ脳天気なモノです。

原発商談相手も本気で世界最高レベルらしい日本の原発技術を信用しているのですかね?
そんな日本の原発技術は、福島の事故に対して何ら役に立ってないのですけどね。


今日の日刊ゲンダイの見出しには、


 「福島原発と心中必至 東電で滅亡するこの国」


とあったのですが、ホントそんなカンジですよ。
大袈裟でもなんでもないと思います。


とにかくもう福島の海は死にました。
いや、福島だけの、福島の漁師だけの問題じゃないのです。


それにしてもなんですね。
今年の夏はこんなに暑いのに、原発が動いてなくても電気は十分に使えてますね。

2年前みたいに節電節電って言ってませんし、たぶん国民も当時より節電の意識は
薄くなっていると思われますよ。

でも電力供給は大丈夫のようです。

なぁんだ、やっぱり電力は足りていたのですよ。

なのに甚大な事故のリスクを侵してまで原発を持たなければいけない理由、
そしてやろうと思えばキリのない原発事故への備えをしなきゃいけない理由というのは、
ないと思えますね。
 
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ナントカ状態でなくなりつつあるってのはつまり、その状態が続いてるとも

2013-08-17 08:08:11 | ニュース
さっき、珍しくTBSの朝の番組とか見ていましたら、
防衛相の小野寺センセーが集団的自衛権の件で出演されてたのですが。

緊急生出演!とか番組的には謳っているのですが、そんな有り難みはありゃしません。
小野寺センセーって、何においても米軍寄りの見解を弱々しく発言するだけで、
存在感もなーんも感じません。

この小野寺センセーって宮城の気仙沼出身なんですね。
ひょっとして今は、311の被災地から閣僚を選ばなきゃいけないというような
決まりでもあるんでしょうかね。


ところでなんでわざわざ朝っぱらから珍しくテレビなんか見てるかって言うと、
暑くて寝れないと言う割には世界陸上の女子200m決勝を寝落ちで見逃したからでして、
そんでTBSに期待してチャンネルを合わせているのであります。

ま、観たければTBSのホームページに行けばいいってことに、後で気づくのですが。。


今回の世界陸上、すべて観戦しているワケではありませんが、
目立つキャラとしては女子短距離のアウレ選手がおりまして、彼女を観たかったのです。

コートジボワールのアウレ選手、褐色の肌にベリーショートヘアに真っ赤な口紅、
投げキッスが似合うセクシーさだけでなく、100mと200mでもメダルを獲得する
実力もしっかり持ち合わせていましてね。

化粧して走る実力派美人アスリートというとフローレンス・ジョイナーでしたが(古)、
もはやアウレ選手が標準になるのでしょうか。


さて今週は自分も普通にお盆休みをとらせてもらっていたのですが、
休暇となるとどうしても世間のニュースに疎くなってしまいますね。
え、そんなことない?

まあ、とにかくまずは日本全国猛暑ということでして、
メディアはニュースや天気予報の度に熱中症への注意を呼びかけ、
屋外での運動を控えるようにも言うのですけども。

その割には、炎天下でプレーする甲子園の高校球児たちを讃え、
今日本で一番暑い四万十に好んで出かけて行ったりするというのですから、
人間っつうのは不思議な行動をとるものですね。

その矛盾に疑問と不快感を覚えるのは自分だけでしょうか。


一方、政府は政府でなんか言ってるようですけれども。
夏は夏らしく暑ければ景気には好影響と言われますが、8月の月例経済報告によると、

 「デフレ状態でなくなりつつある」

と、政府は認識しているとのことですね。
まぁ結局、まだデフレなのかもね、ってことにも取れるのですけど。

いつもいつも、なんでこんなに曖昧な表現を使うのでしょうか。

でもま、しょうがないですかね。
本当は正しく間違いのない解釈など出せるはずないのですから、
曖昧なニュアンスを残さないと後からやっかいです。


それはいいとしても、デフレ状態でなくなりつつある、ですって。

それが仮にデフレから消費者物価が上昇していると意味するとしてもですよ、
健全な意味なら需要と供給のバランスによって価格が調整されることなのでしょうけど、

円安による原油高で原料高でガソリンや電気料金、食料品や日用品等が
値上げされているだけじゃないかと思うのは自分だけではないでしょう。
需要があるから物価の上昇に転じているのでは決してないのです。


しかもまた政府は、

 「国民の消費意欲が継続している」

なんてことも言ってるようですけれども。

例えば百貨店で高額商品が売れてるとか、そういうことなんですかね。
でもそれって、景気がよくなったから消費しているのと違うんじゃないでしょうか。

ひょっとしたらそういう側面もあるのかもしれませんけどそれよりは、
近い将来の消費税増税を警戒して、需要が駆け込んでいるだけだったりしませんか。
だって増税されたら消費する気なんてさらさらなくなるんですから。

こういう駆け込み需要っつうのは、一瞬だけ景気が良いような現象を作り出しても、
その後に需要の先食いによる反動が現れるというのは、エコカー減税や薄型テレビで、
つい最近も日本は経験しているばかりなのですけどね。


それでま、国の財政健全化のために消費税増税が必要とする一方で、
法人税は減税するってんですから不思議なものです。

これについてはバカな阿呆センセーも言ってるのですが、
7割以上の企業は法人税を納めていないのですし輸出企業には優遇もありますし、
そういう歪みをなんとかして欲しいのですが、企業の負担をかけるような政策など、
もう今更は無理なんでしょうね。

しっかも、政府が法人減税だーなんて言うだけで、
株式市場は上昇に転じるのですから、何とも現金なものです。

株価こそがアベちゃん政権の支持の基盤なものですから、ま、
こうした材料を小出しにして何とか株高を維持したいのでしょうけど。


しっかしま、財政健全化なんて言う割に消費税増税と法人税減税など両立するのか、
その思想からして怪しいものですが、どうせ新たな財源ってことで役人がよってたかって
ただ別の予算に消化されちゃうだけなのでしょうから、使い途とともに使う側である
役人のほうの改革、どう考えてもそちらが先だと思うのですが。

自民党にそんなことできるワケないですか。
そんな圧倒的な自民党政権も国民の選択だったのですしね。
 
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女子10000mのディババ選手が強すぎて萌える

2013-08-13 00:19:28 | フットボール・スポーツ
もう暑くて暑くて寝苦しい夜が続きますね。
寝れやしません。

んで、寝れないってんでちょうどいいってことで、世界陸上なんか観てしまうのですけども。


夕べの世界陸上でのトップニュースというと、男子100mのユーセイン・ボルトなのでしょうかね。

自分的にはそれよりインパクトがあったのは、なんといっても女子10000mのディババ。
強すぎですよ。ナニあの強さ。

女子10000は日本の新谷選手が5位入賞と頑張った種目なのですが、
それより観ました? あのディババのラストスパート、っていうか500mのダッシュ。

それまで新谷選手がずっとトップを走っていたのに淡々と付き合ってタイミングを見透かして、
はいはい今までご苦労さん、じゃーここから本気出すよってなカンジでいきなり爆走、
貯めていたエネルギー使って一気に抜き去って圧勝という。
うまーく新谷選手をダシに使ったワケでして。

まー、かわいい顔してやることえげつない、ビックリしましたよ。
一度の駆け引きとスパートで金をかっさらっていっちゃうんですから。

ディババ選手が一番でしたが、他にも4位までに入ったエチオピアとケニアの
他の選手もほぼ同様なことができるんですから凄いものです。

そりゃあ、地力もずば抜けているのでしょうし、
こうした勝負上手ってことであればなかなか適いませんよね。


まあでも新谷選手に他意はないのですど、彼女のパフォーマンスを讃えるのはいいですが、
あれだけの強豪相手にレースを引っ張っていたと評価するのはどうなんでしょうかねえ。

その度胸は認めるのですが、まぁその度胸を認めて良い展開だったということでしょうけど。

勝負で見れば、ディババはじめエチオピア・ケニア勢には願ったりの展開になったんじゃ
ないですかね。トップをぎりぎりまで譲っておいて、最後に勝負してやろうっていう。

完全に体力温存しながら走って最後に抜くだけ、それはレース観ていてもわかりますもん。
勝利を最優先するならそれで十分な戦略ですし、実力があれば確実な戦術ですよね。


ですんで新谷選手の戦略というのは先行逃げ切りだったのかもしれないですけど、
逆に相手にハマってしまったのでしょうね。

実力差からすれば、そんなに選択肢がないのかもしれませんけど。


そんなカンジで、女子アスリートの腹筋に萌える真夏の夜なのであります。
 
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汚染水の状況なんてわからなかった筈がないって

2013-08-11 22:17:58 | 社会・経済



毎日、天気予報でもないのに暑い暑いとニュースが流されたり、
暑い暑いと日常の話題にするのは好きじゃないのですがね。
夏なんだから暑いのなんてあたりまえでしょう、と。

でも、流石に40度を超える地域が各地で連日あって、
しかもウチのところとかそうですが、夜中でも30度を下回らないとなると、
そうはいきませんねえ。

自分は冷房が苦手で、夏でも寝るときはエアコンはオフにするのですが、
30度となると寝れやしません。さすがに昨夜はエアコンをつけて寝ましたが、
これが続くと風邪を引きそうです。


とまあ、この暑さの中、政治も夏休みですね。
国会も閉会しましたし、アベちゃんも夏休み。

日本経団連新聞なんかは、夏休みのアベちゃんへの気遣いを、
わざわざ記事にまでしてしまってます。


 永田町も夏休み

 久しぶりに永田町は静かな夏休みシーズンを迎えている。
 7日の臨時国会閉幕を受け、多くの国会議員は地元に戻り、
 陳情などで国会や議員会館を訪れる人もめっきりと減った。
 自民党や民主党の議員秘書からは「こんなに平穏な夏は最近なかった」との声が漏れる。

 ここ数年、8月といえば政局続きだった。2009年は民主党政権が誕生した衆院選。
 11年は当時の菅直人首相が退陣表明した。ちょうど1年前の8月8日は民主、自民、
 公明3党首が「社会保障と税の一体改革関連法案が成立した暁に、
 近いうちに国民に信を問う」ことで合意。12月の衆院選につながった。

 安倍晋三首相は今週末から10日間程度の夏休みに入る。
 山梨県の別荘でゴルフをして過ごしたり、地元の山口県で墓参りなどを予定している。
 周辺は「就任以降、ほとんど土日もなく働いてきた。ちゃんと休んでくれるか不安だ」
 と気をもむ。


あ、ちなみにこの記事、ネットでは有料会員限定だそうです。


そうそう、国会閉会と言えば、このタイミングで福島第一原発の事故に関連して、
特に汚染水の問題など、ついに国が対応に乗り出すということを政府が表明しまして。

それは、それによって事故処理が進むのであれば歓迎なのですけど、
当然コストについては国費、つまり税金を使うのでしてね。

でもねこれ、今までさんざん東電に資金支援をしていながらさらに国費投入とは、
ただの東電救済なんじゃねえの?みたいな疑念もありますし、
事故については未だ誰一人としてその責任を追っていないという、
自己責任・事業者責任に対する評価もないままでいいのでしょうか。

とまあ、そんな議論する場、国会が閉会のタイミングでの表明とは、
わざと議論を避けたんじゃないかとも邪推もできるのですが。


さて、福島第一原発の事故対応については、日経がこんな評価を。


 凍土壁、技術・コストに不安

 汚染水の大量の流出に歯止めをかけるために、原子炉の建屋を遮水壁で囲う
 工事がうまくいくかも分かれ目となる。政府は敷地周辺の土を凍らせる工法で
 地下水の流入を防ぐ「凍土壁」の工事に国費を投入する構えだ。
 ただコストや技術の面で不安がつきまとう。

 経済産業省は2014年度の予算要求を検討している。
 凍土壁はマイナス40度前後の冷却材が循環する管を1~4号機の周辺に
 張り巡らせるように埋設し、水の流入を食い止める方法だ。
 トンネル工事などで使うが、原発には応用例がなく、技術の確立が課題だ。

 整備には少なくとも数百億円かかるとみられるほか、凍土を保つのに大量の電力が
 欠かせない。早くて2年後とみられる完工後も長期にわたり管理コストはかさむ。

 遮水壁は2011年4月、馬淵澄夫首相補佐官(当時)らが構想を掲げ、
 事故収束への工程表にも盛り込んだ。しかし建設費の負担を巡り調整が難航。
 遮水壁によって地下水の水位が下がれば、建屋にたまった汚染水が地下水側に
 逆流する可能性も懸念材料となった。

 当時の計画に携わった関係者は「多くの問題が同時に起きていた。
 汚染水は後回しになり、そのまま忘れられた」と振り返る。
 凍土方式によって遮水壁の構想が復活した形だが、汚染水の逆流を防ぐためにも
 地下水の水位のバランスなどに細心の注意を払いながら工事を進める必要がある。


技術とコストに不安なんですって。

そんなこと言ったら、そもそもそれって原発自体の課題と違うんですかねえ。
それに目をつむって、世間にはウソついて、隠して、安全だと低コストだと、
そしてクリーンだと、やってきたワケです。

ここに来てそのウソが明らかになるまでね。
それでもまだウソをつき続けようとしてますけど。


ところで、この国が福島第一原発の事故処理に乗り出す件。

最近になって、、 参院選が終わってからですが、、
東電が発表して汚染水の海洋流出が明らかになったってことで、
今になって騒ぎ出しているってことがまず驚きなんですけども。

まさかわかってなかった、そのリスクさえも察知できなかった、
なんてことはないでしょう?

まったく今までナニをやってたの?ってことですよ。
わざとここまで引っ張る必要性とはなんだったのでしょう。
 
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カルテルが許せないという大新聞

2013-08-08 23:35:18 | ニュース
 庄内5農協、コメ手数料でカルテルか 公取委立ち入り検査

 庄内地方の五つの農協が農家から受け取るコメの販売手数料を同じ額とする
 カルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は30日、
 独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで、JA庄内たがわ(鶴岡市)など
 5農協や全農山形(山形市)など約10カ所を立ち入り検査した。
 農協によるカルテル疑惑が明らかになるのは初めて。

 5農協の手数料は一律ではなく、設定時期も異なっており、
 JAグループ山形トップの長沢豊JA山形中央会長は同日、
 「カルテルの認識はない」との立場を示した。

 ほかに立ち入りを受けたのは、JA鶴岡(鶴岡市)JAあまるめ(庄内町)
 JA庄内みどり(酒田市)JAそでうら(同)JA山形中央会(山形市)。

 関係者によると、5農協は2011年ごろ、話し合いでコメの販売手数料を
 1俵(60キロ)当たり四百十数円と決めた疑いが持たれている。

 一般的に農家がコメを農協に出荷した場合、農協は、販売代金から
 倉庫保管料や販売手数料などの諸経費を差し引いた額を農家分として渡す。
 全農山形や関係者によると、県内の17農協のうち、手数料は11農協が
 定額制を採用し、6農協は販売価格に一定の率を掛けて決める定率制としている。
 県内全農協が2012年度に取り扱ったコメ(主食米)は約13万2千トン、327億5100万円。

 同中央会の今田裕幸参事は検査を受けていることを認め「公取委に資料を提出し、
 ヒアリングに応じている。検査には全面的に協力する」と語った。
 (以下略)


はい、コレね。
公正競争を意図的に欠く行為であれば許されませんけれども。

どうなんでしょうかね。
コレ、TPP推進に邪魔な農協への攻撃だったりしません?

記事を読んでも、本当にカルテルと疑われる事実がいまいち曖昧で、
これは農協を叩くために仕組んだことなんじゃないかと思われませんか。

何故に農協を叩く必要があるかというと、TPP推進のためです。

農協・農業を改革するために、外圧が必要なのだ、
でもそれだけでは足りない、農協を悪の存在にすることが必要なのだという、
TPP推進派の企みじゃないでしょうかね。


例えば、日本経団連新聞の社説なんかわかりやすいです。


 農家のための農協という原点を忘れるな

 山形県にある5つの農業協同組合がコメの販売手数料でカルテルを結んでいた
 疑いが強まったとして、公正取引委員会が独占禁止法違反(不当な取引制限)
 容疑で調査に入った。
 農協によるカルテル疑惑は初めてで、公取委は実態の解明を急いでほしい。

 農協を通じて農家が共同で農産物を売ったり資材を購入したりする行為は、
 独占禁止法の適用を除外されている。ただし農協が、農家に対してこうした活動への
 参加を強制することや、公正な競争を阻害するカルテル行為などは認められない。

 カルテルが疑われている販売手数料は、農家が出荷したコメを販売するときに、
 農協が農家から取る。ところがコメの消費量の減少や長期的な価格下落で
 農協の取扱額は減少している。

 全国農協連合会(全農)の昨年の米穀事業取扱高は7282億円と5年間で
 2割強減少した。そのため農協組織は手数料について、定率から定額制への
 切り替えを進めている。定率のままでは、取扱量を維持しても農産物価格が
 下落すれば事業収入が落ち込んでしまうからだ。

 農家の負担増につながる可能性が高い定額制への切り替え自体に疑問がある。
 今回の疑惑は、そこに農協間で競争が起きないよう近隣の農協がそろって
 定額制に切り替え、手数料の額まで同一に決めたというものだ。

 公取委は山形県外でも同じような動きがないか、徹底的に調査してもらいたい。

 農協法は農協組織の目的として、農業生産力の増進と農家の経済的、
 社会的地位の向上をめざし、日本経済の発展にむすびつけることを挙げている。

 農協は農家と農業に役立つ組織でなければならない。
 しかし、農協組織は今回のカルテル疑惑以外にも、
 農協からの資材購入を融資の条件とするなど独禁法違反の行為を繰り返し、
 公取委から警告や排除措置命令を受けてきた。

 自らの利益を優先する体質が払拭できていないとすれば、
 農協組織は農家の生産コスト削減努力と農業競争力を強める成長戦略の障害となる。

 政府の規制改革会議は農業改革の中で、農協問題を取り上げる意向だ。
 どのようにすれば農協が農家と農業に役立つ組織に変わるのか、
 思い切った見直しを議論してほしい。


読めばわかりますけど、山形の農協のカルテルの事実があったというような
ことはナニも書いてません。

だけども農協のカルテルの疑いを批判して、
農協は変わるべき、いや、変えられるべきだ、TPPによってと、
TPPを正当化するための論法じゃないかと疑ってしまうのですが。

その一方、正義感丸出しで、それは結構なのですけどね。

公正な競争をと言うのであれば、規制に守られた新聞・書籍等の
再販価格制度ってのは今どき如何がなものですかね、大マスコミさん。

しかも、消費材が増税されたって、新聞購読費については
増税から除外するよう政府に求めてるんでしたっけね、大新聞さん。
 
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