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新聞のお悔やみ広告特集

2014-06-10 23:36:26 | ニュース



8日、桂宮親王殿下が逝去されました。

そして今日10日の多くの新聞で、冒頭の画像(日経)のような
お悔やみの広告が見られたのではないでしょうか。


ぶっちゃけ、逝去されて報道されましたが、
それまで桂宮様の存在を知っていた人ってどの程度いるのでしょうか。
自分なんか全然知らなかったのですが、よほど日本人として不届き者なのでしょうか。

そうでもないとすれば、国民にそう認知がされていなくても、
皇室の訃報ともなると、新聞はこうした広告特集を組むのですねえ。

そして、ちゃんとスポンサーもつくというねえ。


ま、正直、社名が掲載されるだけのこの広告に出稿したからと言って、
マーケティング・販促の効果が見込める筈もありませんので、
よっぽど企業として、広告担当者として皇室に敬意を持っているか、
もしくは皇室や宮内庁と商売上の関係があるとかでないと、
広告出稿するモチベーションにならないと思うのですけど、
今回のスポンサーはどんなものなのでしょうね。

あるいは、こうして広告出稿したことをネタに、
宮内庁に商談を持込む、なんて下心があるとかですね。

広告料は全国紙のアサヒる、ナベツネで50万くらい、
その他の全国紙で30万くらいですが、実勢はもっと低いでしょうから、
スポンサーとしても営業ネタと思えば安い出費なのかもしれません。


いや、新聞社やスポンサーが人の死を商売のネタにしてると言いたいのではなく、
それも少しはありますけど、日々、活字の媒体を残す新聞としては、
こういう紙面は宮内庁の手前、やっぱり作らないといけないのだろうなあ、
と、ある意味、同情したりしてですね。

だって今時分、こうした広告企画に喰いついてくるスポンサーなんて、
そんなにないのですから、はっきりいって割にあわない企画だと思います。

もっと認知の高い皇族ならともかくそうではないのですし、
おめでたいことではなく訃報ですからなおさらです。


そうは言っても、やらないといけないのでしょうねえ。

いつ、宮内庁に「そういえばお宅の新聞、お悔やみ特集やんなかったよね?」
なんてイヤミを言われるかわかったもんじゃありませんからねえ。

ま、別にスポンサーに頼ってお悔やみ広告特集なんかやんなくたって、
新聞社自らが紙面を割いてお悔やみの意を示せばいいじゃないかと思うのですが、
なかなかそういうことにもいかないってことですか。

それに、たまたま広告出稿したがる企業だってあるかもしれませんから、
営業的にも止められないのでしょうけど。苦しい企画とわかってはいても。
他紙では企画があるとなったら、よけいに止められませんしね。


そういえばイギリスのサッチャー元首相が亡くなったときも、
お悔やみ広告特集が各新聞社で企画されましたけど、アレ、成立したんでしたっけね。
スポンサー集めが苦戦しているようなことは聞きましたが、どうなったんでしたっけ。

まぁ確かに、外国の要人に関する企画であれば、
その国に関連する企業の出稿とか期待できそうってのはわかりますが。

イラクのフセインやリビアのカダフィが亡くなった(殺された)ときは、
そんなお悔やみ特集の企画などありませんでしたけども。


しかしまあ、新聞ってのは今まで成功してきたモデルから抜け出せない、
レガシーで古いメディアだなあと、こういうことからも思うのですけども。

そして桂宮様の本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」が行われる17日にも、
各新聞ではお悔やみ広告の特集が組まれるようです。
 
コメント
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