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スノーデン氏に贈られた「罪と罰」の思想

2013-08-02 06:51:18 | ニュース
バカの阿呆センセーがナチス発言を撤回しましたね。
「あの手口を学べば」ってのはナチスの肯定かとも受け取ることができ、
自分もそうかと思ったのですが、以下の記事を読むとちょっと印象が違いまして。


 麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細

 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、
 ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、
 ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。
 全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。
 ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、
 ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。
 ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、
 憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、
 どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、
 その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、
 そうしたものが最終的に決めていく。

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、
 それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、
 20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。
 ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。
 なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、
 今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。
 記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。

 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。
 しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、
 結構しゃべる。しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、
 みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、
 おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、
 いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。

 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、
 40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。
 『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。
 偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、
 元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、
 『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、
 自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。

 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、
 わーっとなったときの中でやってほしくない。

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。
 静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を
 払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。

 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。
 8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。
 といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、
 靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。
 それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、
 いつからですか。

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。
 マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。
 騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。
 憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
 だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、
 あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、
 僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、
 私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。


改めて読むと、喧噪の中でどさくさに憲法改正することを皮肉り、
そんなことはまるでヒトラーと同じだからと良くないと諫めているように見えます。
阿呆センセーなりのシャレで反語的に表現したのじゃないでしょうか。

となると、国民の知らないうちに憲法改正してしまえばいい、というのも、
どうやら阿呆センセー本人の意志ではないように思えます。

自分は阿呆センセーの肩を持つ気はさらさらありませんが、
が、政治家発言の常というか、悪い方向に独り歩きしてしまったのかもしれません。

ま、ヒトラーとかナチスとか持ち出す時点で軽率ですし、
誤解また攻撃されてもしようがない発言であったことは確かです。

この講演自体、右寄りの方々がお集まりになる催しの中でのものだったということで、
ちょっと饒舌になられたこともあるのでしょうね。


さて、アメリカ政府による諜報の実態を暴露したエドワード・スノーデン氏が
ロシアへの亡命を認められましたね。

既にロシアに入国しているとのことですが、それもどこまでホントかわかりません。
駆け引きもあることでしょうからね。

ところで先日はスノーデン氏に対して弁護士からドストエフスキーの小説「罪と罰」
が差し入れられたとのニュースがありましたが。


 長期滞在へロシア語学ぶ=弁護士から「罪と罰」-元CIA職員

 米当局の情報監視活動を暴露して訴追された中央情報局(CIA)の
 元職員エドワード・スノーデン容疑者(30)は24日、一時亡命申請先のロシアで
 入国許可書を発給されるとともに、永住を視野に「長期滞在」の意向を表明した。
 面会した弁護士の説明から浮かび上がる同容疑者の希望は、
 プーチン大統領が条件付きで容認を示唆した「一時滞在」とはほど遠い。
 弁護士によると、スノーデン容疑者はロシア語を少しずつ学んでいて
 「プリビェト(こんにちは)」「パカー(バイバイ)」とあいさつした。
 また、ロシアで仕事を見つけたいとも発言。
 数カ月以内にロシアを離れるつもりはないようだ。
 「ロシア文化を学びたい」と話すスノーデン容疑者に対し、
 弁護士はドストエフスキーの長編小説「罪と罰」を手渡し、記者団に
 「彼は(正義感から罪を犯す主人公)ラスコーリニコフについて読むべきだ」と説明した。
 米国は同容疑者の身柄引き渡しを求めているが、ロシア政府は犯罪者とは見なしていない。


差し入れした本のことが記事に、それも見出しになるくらいの記事になるとはねえ。


「罪と罰」の主人公であるラスコリニコフの思想は、世の中には凡人と非凡人がいて、
非凡人は大きな正義のためならあらゆる犯罪を行い勝手に法律を踏み越える権利を
持っている、というものです。そしてラスコリニコフ本人も殺人を犯してしまいます。


この、非凡人のことを、特権意識を持って諜報を行っている強大な政府権力に、
NSAやCIAといったアメリカの政府機関になぞらえて皮肉っているかのようです。

わざわざ記事にさせるとは、アメリカへのあてつけなんですかね。


しかし、アメリカ目線ではスノーデン氏は容疑者となるようですが、
容疑を明らかにすべきはNSAやCIA、諜報に協力していた企業だと思っていたのですけど、
そちらはお咎めなしなんですかね結局?アメリカさんの平和のためならってことで?
 
コメント
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