NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

再び被災地へ(プチ旅ブログ)

2012-01-27 04:21:57 | 2012休業中
カフェは冬期休業にはいり、先週はひさびさの家族みんなで出掛けられる土日。

せっかくなのでどこかへ行こう。
さて、どこへ行こうか・・・。

そこで浮かんで来たのが「被災地」でした。
5月に父親の親戚見舞いについて行って被災地入りしたとき、南三陸町を訪れて津波の被害の大きさにショックを受けました。

そのとき昼食を食べようと立ち寄ったホテルがあったのですが、その当時、電気も水道も無い状態で、従業員がプラカードを持って、道路際に立って、営業を知らせていました。
その努力もスゴいなと思ったのですが、出て来たメニューがまた、とても水道無しで作ったとは思えないキチンとしたものでした。


そのときの写真(デザートまで付いていました)

しかも値段もリーズナブルで、「このホテルはスゴいな」と印象に残っていました。

そこが営業を再開したとのことだったので、是非、そこに泊まって、子供たちに被災地を見せようということから旅のプランを作りました。
・・・といっても、4歳と2歳のチビ達はまだ分からないかもしれないけど、小学1年生になった長女なつには、彼女が小学校に入学した年に起こった歴史的な出来事、「東日本大震災」をこの目で見させて、そこから何かを汲み取ってもらいたかったのです。
えみに話すとえみも同感とのこと・・・。

行き先が決まれば時刻表愛読者の私、あとは早いです。

今回はJR東日本のウィークエンドパスを利用しました。
なんといっても子供1人+幼児2人を連れての旅は「自由席」に限ります。
このウィークエンドパスのエリアの北限が東北新幹線「くりこま高原」駅だったのでそこから駅レンタカーを借りる事にしました。
駅から南三陸まで、距離にして40km、車で1時間強の距離です。


「JR東日本」の切符のため新幹線は使えないので、東京までは特急「スーパービュー踊り子号」を利用
既に電車好きの息子は大興奮です。


ホテルでの夕食
子供用の浴衣も用意してもらって、子供たちもご満悦です。
海の幸豊富な夕食で、特大あわびまであって、震災から10ヶ月、もうすべて通常に戻っている感じでした。

ただ、写真でも夕食会場の後ろが空いていますが、まだまだ一般の宿泊客は少ないようです。
えみと子供たちは女湯(今回はなぜか息子も「女風呂がいい♪」とのことで)、僕は男湯と別れて大浴場に行きましたが、女湯はガラガラ、男湯は結構混んでました。
男湯はボランティアや警察官、土木関係などの業務で来ている人が多いせいか、筋骨隆々とした人が多かったです。
僕も思わずお腹をひっこめました(笑)


大浴場の脇には託児施設もあって、保育士さんが詰めていました。

子供たち3人、おもちゃで遊びはじめたのですが、少しすると長女なつが「ねえ、地震のこと、なんて聞いたらいいの?」と僕に小声で聞きました。
それを聞きつけて、保育士さんが地震当時のことを話してくれました。
地震当時はここではなく、ホテルに隣接する従業員向けの保育施設にいたそうなのですが、子供たちの両親はほとんどがホテルの従業員だったので、幸い、子供たちも両親も含めて1人の犠牲者もなかったそうです。

ただ津波で大浴場のある2階のフロアまでが浸水してしまったので、すべてリニューアルして7月から営業に漕ぎ着けたのだそうです。
託児施設も浸水したので、壁紙等全部はりかえたのだそうですが、天井から吊るしてある「野菜の妖精」の少し下で浸水が止まったので、妖精達は無事だったのだそうです。


津波を見届けた野菜の妖精たち


翌日は津波に破壊された浦々を辿りながら、車で気仙沼まで走りました。
5月に来たときと比べて、散乱していた瓦礫や潰れた車はだいぶ片付いていましたが、鉄筋の建物の残骸は今も残っていて、荒涼とした風景を作っています。
なつはもちろん、チビ達も「なんか怖い」と言っていました。
ただ僕は5月に来たときほどの強いショックはありませんでした。
目が慣れたということもあると思いますが、前回と違って明らかに復興ムードが強くなっているからのような気がします。
破壊された建物を見ても、その裏手にはバスを利用した仮設店舗があったりと、視界の中に人々の営みが見えるので、怖くなかったです。


気仙沼では港の近くの復興屋台村で昼食を食べました。
ポーズをとるえみと子供たち&マイペースにうどん屋へ直行する次女ちよ


写真を撮ってから、振り向くとこんな風景です。
あの船は敢えて残しているのかもしれませんね。


屋台村ということで、何軒か飲食店が軒を連ねているのですが、子供たちが大好きなので、迷わずうどん屋さんに入りました。
目の前で打ち立てのうどんをゆでてくれます。


かぶりつく子供たち

このうどん屋さん、すごくおいしかったです。
長女なつは「今まで食べた中で一番おいしい♪」と大絶賛。
次女ちよは帰りがけに「やだ!帰らない!ここで働く!」とごねる始末(笑)

おいしいものは人を幸せにします。

あとで知ったのですが、ここの店主さんは震災後にそば打ちの修行をはじめたんだそうです。
震災後、失業、家族との離散を経験して、一時はホームレスにもなりかけたこともあったようです。(上記リンク、ワシントンポストの記事参照)

津波は一瞬にして沢山のものを奪っていったけど、すべてを奪う事はできない。
たった一つの命さえ残っていれば、また一からはじめることができるんだ。

そんな、人間の強さを感じた2回目の被災地ツアーでした。

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帰って来てみると、箱根は何年ぶりかの大雪でした。
誰かが作った雪だるま


雪がやむのを待って雪かき。
今回は相当ヘビーでした。
けど、ひたすらに雪とたわむれる雪かきの時間。僕は結構好きです。
・・・といっても、これが3回目、4回目となってくるとちょっと勘弁ですが。


最後にお知らせです。
今度の日曜日(1/29日)、BS11チャンネルで夜10時からのMOTORISEという番組でNARAYA CAFEが紹介されます




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2 コメント

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セルフビルド (鉄人アーツ)
2012-01-30 10:47:32
先日は来店いただきありがとうございました。naraya cafeさんのコンセプト、建築過程はとても素敵ですね。低価格のゲストハウス、「これまでのすべての過程に納得できること」に共感いたしました。
いずれカフェの方にお伺いしたいと思います。
RE:セルフビルド (あどぅー@Home)
2012-01-31 07:58:55
鉄人アーツさま

コメントありがとうございます。
また、ブログも読み込んでいただいたようで、ありがとうございます。

以前、夏に軽井沢に宿泊したときに、目の前に見える建物が気になっていました。
今回、スキーに訪れたところ、娘が「ねぇ、鉄と木の店だって!」とそちらが工房だということに気がついて、おじゃまさせて頂きました。

軽井沢の冬はこちらより数段寒いですが、風景はとても美しいですね。
現在はまだゲストハウスも営業していなく、冬は足湯も冷えるので冬期休業してしまいますが、今回、軽井沢に行って、冬を楽しむということを少し学んだように思います。

3月から営業しておりますので、よろしかったらお店のほうにもいらしてください。

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