NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

12月のギャラリー 〜『夢から覚める遊具』齊藤寛之展

2018-12-19 08:35:32 | 2018シーズン
12月のギャラリーでは彫刻家、齊藤寛之さんの個展を開催しています。


まず目に付くのがショーウィンドーにいる猫ちゃん。
この猫はただの猫ではありません、尻尾が二つある「化け猫」です。

とくに日が暮れてきてからの存在感は半端ないです。
道行く人のほとんどが、なにか視線を感じて振り返るといっても過言ではありません。





おっと、さらに奥にももう一匹





こちらはNARAYA CAFEギャラリーとしては初の試み、吹き抜けの部分に台を設置して、その上に展示しました。
高いところが好きな猫ちゃん。
意外と違和感なく空間に収まっています。





さらにギャラリーの入口を入ると左右に狛犬が、、、

見れば見るほど、精巧に掘られています。
そして、さきほどの2匹の猫ちゃんもそうでしたが、今回の展示物は皆、ロッキングチェアーのように、「揺れる」脚に乗っているのが特徴です。







その他にも波や雷文とよばれる和模様をヒントにした作品などが並んでいます。
全ての作品が「揺れる形」をしています。






狛犬に関しては実際に揺らすこともできます。
(作品に手を触れず、ロッキングさせるのはOK)





齊藤さんは東京芸大で彫刻を専攻し、現在は鎌倉にアトリエを構え、制作を続けています。
ちょうどマスターである私と同世代です。
僕らはそれまで確かとされてきたモノ、例えば大企業・社会保障制度といったものが「揺らぐ」のを体験してきました。

だから、大量生産・消費社会というものにそこはかとない疑問を抱いている感覚も共有している気がします。
齊藤さんは木彫以外では廃品を使って制作をすることも多く、そういう使わなくなったモノがピタっとはまった瞬間の楽しさを語ってくれました。




今回の展示では僕も少し協力。
猫ちゃんを乗せる台はtabi books改修前に扉に使っていた板が丁度良い寸法だったので、吹き抜けに設置しました。

僕がNARAYA CAFEで表現したかった建物や「古い記憶を宿すモノ」のリサイクルということを、齊藤さんは造形の世界で取り組んできているんですね。

やっている分野は全然違うけれど、大きな根っこのところで同じ感覚を持っている。
多分、NARAYA CAFEギャラリーがなかったら出会ってなかったであろう齊藤さんと、そんな話が出来るのもNARAYAのマスターをやっていて良かったと思う瞬間です。

齊藤さんとはその他にも共通点が多く、NARAYA CAFEやならやあん(Tabi booksも)の鉄製のオブジェを発注している「齊藤工房」にも馴染みがあるそうです。(溶接も出来るとのこと)
木を彫る人、鉄で造形する人、素人感覚では違う人がやるのだと思っていましたが、立体を作る情熱は素材を選ばないようです。


今回の展示は年をまたいで1月15日までの開催です。
ショーケースの化け猫ちゃん、箱根駅伝の雑踏も見つめることになりそうです。
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