
NARAYA CAFE、ならやあんは現在冬期休業中です。
休業期間は1月13日~2月25日の約1ヶ月半ですが、足湯デッキの解体、足湯下へのコンクリートの打設、鉄骨部分の塗装、テラス棟とカフェの連絡部分の工事、デッキ・足湯の再建、足湯の屋根の設置、、、、というもろもろの工事量を考えると、けっこうギリギリの期間です。
これらの作業はカフェ営業中だとできないので、休業中のこの期間に集中して行います。
従って、我々にとっては、例年と違って「忙しい」冬期休業となっています。
今回、NARAYA TERRACE構想を実現するために、この際、思い切ってついでにやってしまおうというノリではじめたデッキの張り替え工事でしたが、開けてみると、「このタイミングで張り替えして良かった、、、、」と思うような、かなり悪い状態でした。
足湯から温泉が流れ、常に湯気や排水の湿気にさらせれてきた天然木のウッドデッキ、足湯の排水溝の近くなど水回りに近い部分はかなり傷んでいました。

デッキを剥ぐと、その下の根太は手で引っ張るだけで「ボロボロッ」と取れてしまうくらい朽ちていました。

その下は8年間堆積した落ち葉がかなり良い腐葉土状態になっていて、ミミズも居ました。

工期がタイトということもあり、冬期休業に入った水・木の2日間で、デッキの解体工事はほぼ終了しました。
かつて自分たちで大工さんを手伝いながら貼ったデッキ。
あの頃は全てが新しいチャレンジの連続で、エクステリア各社が出している人工素材のデッキなども候補に入れながら、でも「やっぱり天然木がいいよね」ということで踏み切った決断でした。
9年目にして更新の時期が来ましたが、それを「短い、経済的でない、、、」というふうに思うのか、「いや、時期が来たのだ。今回もNARAYA TERRACE構想でカフェとの接続部分を変えないといけなかったのでちょうど良いタイミングだった」と思うのか、判断の分かれるところだと思いますが、僕は間違いなく後者です。
今回、デッキや根太をカットしながら断面をチェックしてみたのですが、建設当初、古材とのバランスをとるための古色塗料くらいのつもりでウッドデッキに塗った防腐剤「ウッドロングエコ」がなかなか効果があることがわかりました。
一方で、通常の化学系の防腐剤「アリシスなんとか?、、、」だけを塗った根太のほうはかなりやられていました。
ところどころ踏みぬいてしまいそうに傷んでいたのは、どちらかというと根太が腐っていたためだったようです。
ウッドロングエコは北欧の木こりの伝統技術に学んだ天然成分由来の防腐剤で、「ヨーロッパでは50年以上持つ」らしいので、デッキ材はまだまだ使えるものが多いです。
幸い「古材として欲しい」、というアーティストの方が何人か今回取りに来てくれたので、9年間足湯で国内外沢山の方に踏まれてきた愛着のあるデッキ材、新たな人生を歩むことができそうです。
薪にして燃やしても有害物質は出ないので余ったらTERRACE棟に新設する薪ストーブの燃料にしようと思いますが、もし欲しい方が居たら取りにいらしてください。お譲りします。

1月の連休まで仮設トイレがあったTERRACE棟入口、ついに開きました、、、!
ここからNARAYAの新しい空間へと繋がります。
図面で考えていて、「ちょっと狭いかな」、と思った入口ですが、むしろこれくらいのほうが路地に分け入っていくような感覚で良いかもしれません。
それと今回重要になるのが、足湯の屋根のデザイン。


Naotoとともに何度か打ち合わせをして、設計を進めています。
今回、鉄のフレーム作りには若きデザイナーが関わってくれる予定です。
彼は8年ほど前に世界一周をした旅人、、、足湯屋根の打ち合わせをしているのですが、ともすると旅話で盛り上がってしまいます。
何度もやらなきゃ、やらなきゃ、、と思っていたNARAYA計画の第2弾、いよいよ本格的にはじまりました。
風呂場がシロアリにやられたのも、デッキの根太が腐っていたのも、年末にならやあんのレジが(windows XPパソコンの不調で)壊れたのも、機が熟したからなのかも知れません、、、、
ワクワクしてきました。
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