NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

薪ストーブ入りました

2016-12-29 06:19:17 | 2016シーズン
2016年も残すところあとわずか。
来る2017年はNARAYA CAFE開店10周年です。

これまで周年イベントを大々的にやることはなかったNARAYA CAFEですが、来年はさすがに10年という節目、さらに先の10年を進むためにもいくつかイベントを企画しようと思っています。
そして、そういったイベントなどをバネにして「変わる」ことが必要だと感じています。

ここ何年か「大きく変わらねば」という思いを強く持って、壮大な施設のリニューアルを前提に、「次の一手」をどうしたらよいか、悩み続けてきました。
それとともに新施設の呼び名も「ゲストハウス棟」や「テラス棟」などと変わってきました。
昨年からリニューアル工事に着手し、現在、ハードとしてはだいぶ出来上がってきており、いよいよ稼働しなければこれまでの投資が無駄になってしまう段階に来ています。

そんなことで、この1年間は新しい何かをするというワクワク感よりも、新たなビジョンを生み出せない焦りのほうが勝ってしまっていた気がします。
そんな焦りから「もっとガツンと来る企画を考えなければ、、、だからそれまではオープンできない、、、」という一発逆転を狙うギャンブラー的な悪循環に陥っていたように感じます。



でも本当は「大きく」変わる必要はなくて、「少しずつ」変われば良いんだということに、最近気付きました。
スポーツだって何だって、スーパープレーの影には日々の鍛錬が隠れていますよね。
毎日の素振りや基礎練習がイチローを作っているわけだし、僕らが大学時代にやっていたボート競技だって、冬場の長い距離の練習がたった6分ほどのレースの漕ぎの基礎を作っていました。
大きなビジョンを持つことは大事だけど、それに向けてコツコツと努力して、自分を少しずつ変えていくことが何より大事です。

僕らの店にとってのコツコツとは毎日1人1人のお客さんに接することなんですよね。
もちろん毎日のことなので、スポーツや楽器の練習のように、「今日は忙しかったけどうまく回ったな、、、」とか「今日は対応が後手後手に回ってダメダメだった、、、」というように調子の良し悪しはあります。
けれどスポーツで言えば観客(or対戦相手?)、音楽で言えば聴衆であるお客さんから反応が得られて、心が通じ合ったと感じたときにわたちたちの喜びはあります。



先日こんなうれしい手紙をもらいました。

その日、カフェに小さな子供たちが2人だけで入ってきました。
お兄ちゃんはならやんを、妹はクッキーを買いました。
食べ歩き用にならやんを準備しようとしていると、駅のほうからお父さんがやってきて「もう電車の来る時間、行かないと、、、」とのことなので、仕方なくお兄ちゃんには200円を払い戻しして、残念そうに帰って行きました。
子供2人だけでお買い物に来て、自分でメニューを決めて、、、と旅先でのちょっとした冒険を完結させてあげられなかったのが僕も心残りだったのですが、ふと考えました。
宮ノ下駅は上り下りの電車の行き違いのため、日中は必ず数分停車するから、ホームに持って行ってあげればまだ間に合うかな、、、と。

ならやんをセットして駅まで走り、駅員さんに言って(たまにお客さんの忘れ物を届けたりするのでほとんど顔パス)ホームに行くと、居ました。
車掌さんが今にも「出発進行」の笛を吹きそうなところだったので、「お代はいいですよ」と言って男の子にならやんを渡しました。
その後届いたのがこの手紙です。

なにより子供たちが手紙を通して気持ちを「伝えてくれた」ということがうれしいです。
NARAYA CAFEという場を通して、僕らスタッフとお客さん、あるいはお客さん同士が気持ちが通じ合ったとき、これを可視化して「伝える」ということがこれからのNARAYAのテーマになってくると思います。
来年オープンするブックカフェコーナーは私たちだけでなく、お客さんからも本の寄贈や推薦をしてもらおうかと思っています。
そして本を推薦する人はその本への「熱い想い」を推薦文にしたため、読んだ人は感想を記すというように、本を介してコミュニケーションがとれる場にしたいと思っています。

実はこういう形の私設図書館「マイクロライブラリー」というのはここ数年増加してきていて、箱根の近隣だとこの10月にオープンした「ららぽーと平塚」にもそういうスペースが設けられています。






ただ増えてきているからこそ、運営サイドの働きが重要になってくると言えます。
本を核としてそれにまつわる様々なコト・モノを構成して、たえず書棚などをデザインしていく作業が必要です。
「コミュニケーションしてください」というだけではダメで、それが進むように手助けをするにはデザインの力、それから接客にあたる僕らスタッフの力がともに必要です。

これまで、このコミュニケーションツールとしての役割は「足湯」が強力に担ってきました。
その次なるツールとして「本」を育てていきたいと思います。

とここまで、年末の決意表明でした。

ーーーーーー

さて、表題の薪ストーブです。

年の瀬も押し迫った先日、薪ストーブの設置作業をしました。





屋根に穴を開けて煙突を抜くので、なかなかの大工事です。






ストーブの台となる部分はDIYしました。




珪酸カルシウム板の上に30cm角のタイルを敷き詰めて、目地を埋めます。




さすが目地材、手に付くと手相もくっきり、、、、なんてこれは関係ないです。





無事、露台の上にストーブが設置されました。
機種はヨツール社のF400という中型タイプ。

薪ストーブ屋さんから使用法のレクチャーを受け、早速試し焚きをしてみました。




とくに二次燃焼が進むと美しい炎があらわれ、見ていて楽しいです。

9月10月でせっせと壁塗りをしたのですが、11月以降寒くなってしまいテンションが下がっていたのですが、これで冬の作業も楽しめそうです。

今シーズンの冬期休業はいつもより短めの1月11日〜26日の約2週間です。
来年は春節(中国の旧正月)が1月末ということもあり、2月は休業しません。

なので、いつもように海外バックパッキングはしませんが、ブックカフェの視察も兼ね、国内を少し旅しようかと思っています。
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2 コメント

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よいお年を (粟津美智子)
2016-12-31 08:45:20
NARAYA CAFE10周年おめでとうございます。
昨年の箱根駅伝現地観戦はエキサイティングな体験でした。ありがとうございました。
今年も熱い戦いが繰り広げられるのでしょうね。
現地で一緒だった友人は今プノンペンを旅しています。

マイクロ図書館いいですね。
我が家も主人が大量に本を読むので(最近は電子書籍ばかりですが)壁を埋め尽くしています。
ただ寄贈するのではなくおすすめコメント添えるとかのアイディア素敵です!

最近我が家の14歳になる柴犬が老化が進み、目が離せないので2人での旅行や長期のひとり旅はしばらくお預けですが、愛犬との時間を楽しみながら(実際は星のきらめく極寒の午前3時にトイレに叩き起こされてるところですが^^;)本の世界で想像の翼を広げて旅に出るつもりです。

まだまだおにいさんと呼ばれるのは羨ましい限り(^ ^)
2017年も良い年になりますように!
久しぶり。 (みゆ)
2017-02-24 18:26:59
あどぅーの文章読んで、なんか感激した。最近、年を取って、いろんなことに手を抜きがち、諦めがちになってきてるけど、いつまでも挑戦できる自分でいたいなぁと思いました。ありがとう。

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