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NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

旅日記その3(イタリア・チンクエテッレ)

2010-02-22 16:04:33 | 2010休業中
イタリア編のつづきです

フィレンツェ。
どこに行っても英語が通じるし、見所は沢山あるし、ホステルも快適だし・・・と素晴らしいところなのですが、それだと何だか物足りなくなってしまうのが、僕の悪い癖です。

フィレンツェはいつか、子供達が大きくなったら家族で来たい街です。
JALががんばって再建してくれれば、ミラノかローマに直行便で来れるし、とりあえずパリに出て、直接近くの空港に飛んでも良いし・・・そう遠くないです。

そこで今回はフィレンツェを一泊で切り上げ、電車で2時間ほど(時刻表によると)の世界遺産となっている港町、チンクエテッレに行ってみることにしました。

ここを知ったのは、以前、何かの雑誌の「世界の鉄道旅行特集」みたいなので見たからでした。
そこには、海が間近に迫った駅の写真が載っていて、こんな景色の良いところに、バスやレンタカーではなくて、「電車で行ける!」ということに引きつけられました。
(それが後で致命的になるのですが・・・)

実際そうでした。


駅に着くと目の前は海。(写真はRiomaggioreという駅。冒頭の写真もRiomaggioreです。)



上から見るとやっぱりすごい。断崖絶壁です。


これはお隣、Manarolaという村。

チンクエテッレというのはイタリア語でチンクエ(5つの)、テッレ(土地)という意味だそうで、それぞれに個性のある5つの漁村があって、それぞれに駅があると同時に、それぞれがトレッキングコースで結ばれています。
歩き疲れたら電車に乗ってしまえば良いし、電車も普通列車しか止まらず決まって遅れてくるので、それまでゆっくり街を散策して写真を撮ったりすればよいし・・・と、旅行者にとても幸福な時間を与えてくれるところです。

鉄道好きの僕にはたまらないです。
青春18切符の旅にも通じるところがあります。

ただ、いかんせん、冬の今は完全にオフシーズンなので、街に観光客はほとんどいないし、店も半分以上は閉まっているような状態でした。


このお店は1月23日から3月1日までお休みです。
NARAYA CAFEみたいです・・・。

一軒、よさげなホステルをWebで発見したのですが、そこも2月いっぱいお休み。
そこで、もう1つ駅近のゲストハウスにメールを出してみると、返事が返ってこず、「やっぱ、オフシーズンだからどこもやる気がないんだな・・・」とあきらめていたところ、旅行出発の3日前くらいに返事が来たので、「じゃ、泊まります」ということにしました。

・・・にもかかわらず、約束の時間に行ったらレセプションは空いていないし、近くを歩いている人をつかまえて、オーナーはどこだと聞くと、隣の家をピンポン押して、しぶしぶ出てきたおっさんにメールのプリントアウトを見せて、ようやくチェックインというような感じでした。
英語を話すスタッフが1人だけ居るのだけど、彼女が出かけてしまっていたということでした。
ちゃんと引き継いでから出かけてよ!!


ドミトリー形式の宿で、設備に関しては全く(!)参考にになりませんでしたが、同宿のアメリカ人グループと仲良くなりました。ユタ州から来た高校の同級生仲間、1人は宣教師として日本に来たこともあるとのことでした。


さて、着いた日は天気も良く散策日和だったのですが、翌日は朝から雨。
そのうち風も出てきて、ほとんど嵐でした。
ツーリストインフォメーションに聞くと、村の間の散策路は危険のためほとんどが閉鎖ということでした。

隣村までは昨日歩いていっていたので、まあ、電車であと1つ2つの村を見て、ピサへ移動するか・・・と思っていたところ、駅に行くと電車が来る気配が全くなく、電光掲示板には全列車キャンセルの文字が!!

「えっ、電車がキャンセル? 飛行機じゃあるまいし」

窓口で聞くと、「ストライキだ!!2時まで電車は来ない」とのことでした。
いかにもイタリアらしい旅になってしまいました。
これで完全にこの小さな村に足止めです。

仕方ないので、2軒だけ空いているレストランのうち、少し高級そうな方を選んで飯にしました。
ここが意外に(?)おいしかったです。
じっくり2時間くらいかけて昼飯を食べました。






思えば、日本を出てからいろいろ見たい気持ちが先走って、かなり忙しい旅をしていました。
ストライキも悪くないですね。
おかげで、なんだか優雅な時間を過ごすことが出来ました。

翌日は朝1の便で、ピサ空港から友人のいるバルセロナへ飛びました。
続きはバルセロナ編にて。
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