
いま2つめのブログを書こうとして、なんか去年の旅と構成が似てる、、、というか「オレ毎年同じ事やってんじゃないか?」ということに気付きました。
思えば昨年(2015年)はミャンマーで旧イギリス植民地時代のヒルステーション(高原避暑地)といわれるメイミョー(ピンウールィン)に行って、英国時代の鉄道に乗ってシポーという村に行きトレッキングをしました。
前置きしておきますと、このマテラン編はまさに「ヒルステーション」「鉄道」「トレッキング」の3つとも前回とカブってます。
殊、鉄道に関しては、前々回(2014年)の台湾編も「台湾一周鉄道&温泉の旅」だったので、早い話、僕は
「海外乗り鉄」あるいは(飛行機使うから)「飛び鉄!」
みたいなのにカテゴライズされるのではないかと思います。
これからは「飛び鉄の安藤です」と公言した方が良いかも知れません、、、(笑)
ともあれ、好きな方にはググッと来ると思いますので、よろしかった読んでください。
前述したようにアジアの旧植民地だった国には決まって、ヒルステーションと呼ばれる高原避暑地があります。
ヨーロッパ人にとって、アジアの蒸し暑さは耐え難かったようで、ある程度標高の高い場所にリトルヨーロッパといえるような避暑地を作り、特に暑さの激しくなる時期(インドだと3月~5月くらい)を中心に暑さから逃げました。
紅茶で有名なダージリンなんかもその1つで、植民地時代に作られたダージリンヒマラヤ登山鉄道は世界遺産にも指定されています。
ほかにもウーティやシムラなど「ヒルステーション」「鉄道」「トレッキング」の三拍子そろっている魅力的なところはいくつかあるのですが、どれも今回の短い休みで行くにはちょっと距離がありました。
ところが先日、以前NARAYA CAFEも取材してくれた英国紙ガーディアンの旅行記事サイトを見て、マテランの存在を知りました。
(このガーディアンの旅行サイト、日本の記事もちょくちょく出ていてなかなか参考になるのでたまにチェックしています。英語の勉強にもなるし)
どうやらマテランというのはムンバイから100kmくらいと至近の距離にあり、しかも近郊列車と登山鉄道でのぼっていけるという魅力的な場所のようです。
そこで大都会ムンバイに2泊するのもつまらないので、2泊目はこのマテランに泊まってみることにしました。

もうすっかり乗り方をマスターしたムンバイ近郊電車でネラルという駅を目指します。
一時間に一本くらい走っている途中まで快速でその後各駅停車になる「FAST」トレインで向かいます。
小田急の急行みたいな感じでしょうか。

先輩とお昼を食べた後の午後3時くらい。
比較的車内は空いています。3人掛けが両サイドなのですが、混雑時は4人掛け+通路の人がお尻だけちょんと置いて5人掛けまでやってるのを目にしました。インドの鉄道、幅が広いです。

2時間弱でNeralという駅に到着。
まさに小田急線で急行に乗って箱根湯本に行くくらいの距離感ですね。

ホームに降りると、そのまま登山鉄道のホームに繋がっています。
(これも箱根湯本といっしょ?)

ディーゼル機関車が牽引します。

車内のスケール感的にも大井川鐵道井川線や黒部峡谷鉄道に似ています。

走ったら追いつけそうなくらい、ゆっくりゆっくりのスピードで坂を上がっていきます。

赤土の台地に沿って、だんだんと高度を上げていきます。
来た道を見ると、切り土して軌道をつくっていることが良く分かります。

切符は硬券です。これもたまらないですね、、、笑

途中駅で停車すると、「チャイ、チャイー」とチャイを売りにきます。

Neralを五時過ぎ発の最終便だったので、終点マテランに着く頃には日はとっぷりと暮れていました。

駅の出口でホテルの客引きと(翌日の)ガイドがグルになって客引きをしていました。

ホテルはたいしたことない普通のところでしたが、ガイドが面白そうだったので、ここにしました。
翌朝9時頃迎えに来てもらうことにして夕食

昼、先輩とグジャラート料理食べ放題をガッツリ食べたので、今夜は軽めに、、、

線路をまたいでみると確かに「Toy Train」といわれるだけあって狭いです。
インド国鉄がめっちゃ広いので余計に狭く見えます

さあ、翌日は気持ちの良い静かな木立の中をトレッキングにスタートしました

マテランにはそれぞれのビュースポットに名前が付けられています。
例えば「Echo point」というとこだま(Echo)が聞こえますよとかいうのはわかりやすいですが、あとは「King George Point」とか「Edward Point」とかいかにもイギリスっぽいとってつけたような(笑)名前が並んでいます。

これは「Luisa point」にあるライオン岩
ほんとにライオンの形をしています。

ガイドが「今日は全部回るよ!」というので、勇んで回り始めましたが、景観もアングルが違うだけで同じような感じなので途中で飽きてきました。

とはいえ人間「スタンプを全部あつめよう」とかいわれるとがんばってしまう心理と一緒で、なんとなく全部いきたくなっちゃうから面白いですね。

かなりの断崖絶壁でたいていはフェンスがありますが

壊れていたり、なかには無いところもあって、スリリングでした。

このガイド、Imram(イムラム)といいます。
名前から分かるようにイスラム教徒だそうです。
他に歩く人もほとんどいなく、静かで快適なトレッキングだったので、いろいろ話をしました。
イスラム教の話になると熱くなって、
「コーランの教えは平和を追求しているんだよ、ISはイスラムの名を汚しているから本当に腹が立つ」
と言って、そこからイスラム教の教義の話をし始めたり、それはそれで面白かったです。
サウジアラビアは聖地メッカやメディナもあって、神に恵まれた(Blesed)土地だから、子供がだだをこねて地面を足で蹴ったら石油が出ちゃったという伝説があるそうです。サウド家のあかちゃんですかね、、

そんな話をしながら良いペースで歩き、湖についたころ、イムラムが「実は朝飯食べてないんだ、、、」というので朝食タイム

店のママさんがイムラムの幼なじみだそうです。

スパイスをふんだんに使っているけどやさしい味で、おいしかったです。チャイと一緒に、、、

マテランは観光で成り立っているような村ですが、その周囲にも小さな村があって、木を切り出して、雨期の乾燥用に使う木炭を作ったり、牛乳などを生産して生計を立てているそうです。

ちょうど近隣の村へミルクを運ぶ村人と会いました

こちらのサイドからは湖が見渡せます

トレッキングを終えるとグレーの靴が赤土で茶色くなってしまいました

さて、帰りはまた登山鉄道で戻っても良かったのですが、車が進入可能なパーキングまで、お馬で送迎してくれるサービスがあるので利用しました。
(とりあえず記念撮影)

ロバなんかも牛乳を載せて上ってきます
おじいちゃんの御者が
「俺は馬のオーナーだ」
というので、
「何頭持ってるの?」
と聞いたら
「2頭、こいつとこいつ(自分の乗ってる馬と僕が乗せてもらってる馬)」
ということで、2頭持ってればできる商売なんですね

パーキングからは乗り合いタクシーで30分ほど(登山鉄道は2時間かかった)であっけなくNeral駅へ

駅近くの酒屋で買った缶ビールと屋台のサンドイッチで遅めの昼食

ほんとは電車に乗りながらプシュっとやりたいところですが、ムンバイの電車の混み方を考えるととても無理なのでホームで至福の一杯
その後、南部ケララ州へ向かうため、空港へと向かいました。
ラッシュ時間のムンバイ、バックパックを背負ってどうやって電車で(←ここ重要)空港まで行こうか
考えた末、導かれた戦略がこれでした
ファーストクラスのチケットを買います(通常の3倍くらいする)

ファーストクラスはシートのスペックなどは他の車両と全く同じで、ドアの外に「Ⅰ」と出ているだけです。
車内にもひかえめに「FIRST CLASS」とだけ表示されています。

検札も来ないし、間違えたふりして乗っちゃっても全然OKそうですが、なんとなく「身分をわきまえなさい」というプレッシャーを与えるようになっているんでしょうか、、、?
なんとなく乗っている人の身なりが良い感じがしました。
でもって、この空きようなので快適にムンバイに戻ることができました。

ちなみに反対方向の電車はこんな感じ

最後に空港周辺の一部しか開通していないムンバイメトロにも乗っちゃって
満足のムンバイ近郊乗り鉄の2日間&トレッキングを終えて空港へ到着しました
続きはケララ州カヌール編にて
思えば昨年(2015年)はミャンマーで旧イギリス植民地時代のヒルステーション(高原避暑地)といわれるメイミョー(ピンウールィン)に行って、英国時代の鉄道に乗ってシポーという村に行きトレッキングをしました。
前置きしておきますと、このマテラン編はまさに「ヒルステーション」「鉄道」「トレッキング」の3つとも前回とカブってます。
殊、鉄道に関しては、前々回(2014年)の台湾編も「台湾一周鉄道&温泉の旅」だったので、早い話、僕は
「海外乗り鉄」あるいは(飛行機使うから)「飛び鉄!」
みたいなのにカテゴライズされるのではないかと思います。
これからは「飛び鉄の安藤です」と公言した方が良いかも知れません、、、(笑)
ともあれ、好きな方にはググッと来ると思いますので、よろしかった読んでください。
前述したようにアジアの旧植民地だった国には決まって、ヒルステーションと呼ばれる高原避暑地があります。
ヨーロッパ人にとって、アジアの蒸し暑さは耐え難かったようで、ある程度標高の高い場所にリトルヨーロッパといえるような避暑地を作り、特に暑さの激しくなる時期(インドだと3月~5月くらい)を中心に暑さから逃げました。
紅茶で有名なダージリンなんかもその1つで、植民地時代に作られたダージリンヒマラヤ登山鉄道は世界遺産にも指定されています。
ほかにもウーティやシムラなど「ヒルステーション」「鉄道」「トレッキング」の三拍子そろっている魅力的なところはいくつかあるのですが、どれも今回の短い休みで行くにはちょっと距離がありました。
ところが先日、以前NARAYA CAFEも取材してくれた英国紙ガーディアンの旅行記事サイトを見て、マテランの存在を知りました。
(このガーディアンの旅行サイト、日本の記事もちょくちょく出ていてなかなか参考になるのでたまにチェックしています。英語の勉強にもなるし)
どうやらマテランというのはムンバイから100kmくらいと至近の距離にあり、しかも近郊列車と登山鉄道でのぼっていけるという魅力的な場所のようです。
そこで大都会ムンバイに2泊するのもつまらないので、2泊目はこのマテランに泊まってみることにしました。

もうすっかり乗り方をマスターしたムンバイ近郊電車でネラルという駅を目指します。
一時間に一本くらい走っている途中まで快速でその後各駅停車になる「FAST」トレインで向かいます。
小田急の急行みたいな感じでしょうか。

先輩とお昼を食べた後の午後3時くらい。
比較的車内は空いています。3人掛けが両サイドなのですが、混雑時は4人掛け+通路の人がお尻だけちょんと置いて5人掛けまでやってるのを目にしました。インドの鉄道、幅が広いです。

2時間弱でNeralという駅に到着。
まさに小田急線で急行に乗って箱根湯本に行くくらいの距離感ですね。

ホームに降りると、そのまま登山鉄道のホームに繋がっています。
(これも箱根湯本といっしょ?)

ディーゼル機関車が牽引します。

車内のスケール感的にも大井川鐵道井川線や黒部峡谷鉄道に似ています。

走ったら追いつけそうなくらい、ゆっくりゆっくりのスピードで坂を上がっていきます。

赤土の台地に沿って、だんだんと高度を上げていきます。
来た道を見ると、切り土して軌道をつくっていることが良く分かります。

切符は硬券です。これもたまらないですね、、、笑

途中駅で停車すると、「チャイ、チャイー」とチャイを売りにきます。

Neralを五時過ぎ発の最終便だったので、終点マテランに着く頃には日はとっぷりと暮れていました。

駅の出口でホテルの客引きと(翌日の)ガイドがグルになって客引きをしていました。

ホテルはたいしたことない普通のところでしたが、ガイドが面白そうだったので、ここにしました。
翌朝9時頃迎えに来てもらうことにして夕食

昼、先輩とグジャラート料理食べ放題をガッツリ食べたので、今夜は軽めに、、、

線路をまたいでみると確かに「Toy Train」といわれるだけあって狭いです。
インド国鉄がめっちゃ広いので余計に狭く見えます

さあ、翌日は気持ちの良い静かな木立の中をトレッキングにスタートしました

マテランにはそれぞれのビュースポットに名前が付けられています。
例えば「Echo point」というとこだま(Echo)が聞こえますよとかいうのはわかりやすいですが、あとは「King George Point」とか「Edward Point」とかいかにもイギリスっぽいとってつけたような(笑)名前が並んでいます。

これは「Luisa point」にあるライオン岩
ほんとにライオンの形をしています。

ガイドが「今日は全部回るよ!」というので、勇んで回り始めましたが、景観もアングルが違うだけで同じような感じなので途中で飽きてきました。

とはいえ人間「スタンプを全部あつめよう」とかいわれるとがんばってしまう心理と一緒で、なんとなく全部いきたくなっちゃうから面白いですね。

かなりの断崖絶壁でたいていはフェンスがありますが

壊れていたり、なかには無いところもあって、スリリングでした。

このガイド、Imram(イムラム)といいます。
名前から分かるようにイスラム教徒だそうです。
他に歩く人もほとんどいなく、静かで快適なトレッキングだったので、いろいろ話をしました。
イスラム教の話になると熱くなって、
「コーランの教えは平和を追求しているんだよ、ISはイスラムの名を汚しているから本当に腹が立つ」
と言って、そこからイスラム教の教義の話をし始めたり、それはそれで面白かったです。
サウジアラビアは聖地メッカやメディナもあって、神に恵まれた(Blesed)土地だから、子供がだだをこねて地面を足で蹴ったら石油が出ちゃったという伝説があるそうです。サウド家のあかちゃんですかね、、

そんな話をしながら良いペースで歩き、湖についたころ、イムラムが「実は朝飯食べてないんだ、、、」というので朝食タイム

店のママさんがイムラムの幼なじみだそうです。

スパイスをふんだんに使っているけどやさしい味で、おいしかったです。チャイと一緒に、、、

マテランは観光で成り立っているような村ですが、その周囲にも小さな村があって、木を切り出して、雨期の乾燥用に使う木炭を作ったり、牛乳などを生産して生計を立てているそうです。

ちょうど近隣の村へミルクを運ぶ村人と会いました

こちらのサイドからは湖が見渡せます

トレッキングを終えるとグレーの靴が赤土で茶色くなってしまいました

さて、帰りはまた登山鉄道で戻っても良かったのですが、車が進入可能なパーキングまで、お馬で送迎してくれるサービスがあるので利用しました。
(とりあえず記念撮影)

ロバなんかも牛乳を載せて上ってきます
おじいちゃんの御者が
「俺は馬のオーナーだ」
というので、
「何頭持ってるの?」
と聞いたら
「2頭、こいつとこいつ(自分の乗ってる馬と僕が乗せてもらってる馬)」
ということで、2頭持ってればできる商売なんですね

パーキングからは乗り合いタクシーで30分ほど(登山鉄道は2時間かかった)であっけなくNeral駅へ

駅近くの酒屋で買った缶ビールと屋台のサンドイッチで遅めの昼食

ほんとは電車に乗りながらプシュっとやりたいところですが、ムンバイの電車の混み方を考えるととても無理なのでホームで至福の一杯
その後、南部ケララ州へ向かうため、空港へと向かいました。
ラッシュ時間のムンバイ、バックパックを背負ってどうやって電車で(←ここ重要)空港まで行こうか
考えた末、導かれた戦略がこれでした
ファーストクラスのチケットを買います(通常の3倍くらいする)

ファーストクラスはシートのスペックなどは他の車両と全く同じで、ドアの外に「Ⅰ」と出ているだけです。
車内にもひかえめに「FIRST CLASS」とだけ表示されています。

検札も来ないし、間違えたふりして乗っちゃっても全然OKそうですが、なんとなく「身分をわきまえなさい」というプレッシャーを与えるようになっているんでしょうか、、、?
なんとなく乗っている人の身なりが良い感じがしました。
でもって、この空きようなので快適にムンバイに戻ることができました。

ちなみに反対方向の電車はこんな感じ

最後に空港周辺の一部しか開通していないムンバイメトロにも乗っちゃって
満足のムンバイ近郊乗り鉄の2日間&トレッキングを終えて空港へ到着しました
続きはケララ州カヌール編にて
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