NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

2015夏、沖縄・台湾旅行(礁渓温泉編)

2015-08-07 17:45:29 | 2015シーズン
台湾旅ブログ、いよいよ完結編です。

家族での台湾旅行、台北だけでも良かったのですが、前回鉄道で一周した身としては台北以外の地方、とくに東海岸のゆったりさを家族にも味わってほしくて4泊中2泊は地方へ行くことにしました。
さてどこに行こうかと探し出すと、ネットからワンクリックで宿が取れてしまう時代の弊害とでもいうのでしょうか、沢山の選択肢が目の前に現れては消えていきます。

例えば台湾最南端のリゾート(ケンティン)。
台湾新幹線を使えば台北から1時間半で高雄まで行けます。そこからレンタカーで1時間ほど走ればハワイとほぼ同緯度の台湾屈指のリゾートです。
ここにはバリ風やらギリシャ風やら様々な趣向を凝らした民宿があって、台湾国民のファミリーリゾートとしても人気のようです。

それから、前回、台湾一周鉄道の旅で最も印象に残った地域でもある、東海岸の主要都市、台東。
原住民族の人口比率が高く、街を歩いていても漢民族っぽい色白の人ではなく、色の黒い人達が目立つ地域です。
この近郊に知本温泉という日本統治時代からの有名な温泉地があって、そこにも家族で泊まれそうなリゾートホテル(旅館?)が何軒かありました。

そんなこんなで直前まで悩みましたが、台湾での地方2泊は東海岸でも割と台北に近い「礁渓(ジャオシー)温泉」に決めました。
決め手は何かと言われれば、台北から近いという気軽さと「足湯公園」の存在でしょうか?
象設計集団という有名な設計事務所があって、沖縄県の名護市庁舎などが代表作なのですが、その会社がここ20年ほど礁渓温泉のランドスケープデザインに関わっています。
国内で身近なところだと群馬県草津温泉の湯畑の周りの遊歩道や共同浴場のいくつかを手がけています。
草津には小さい頃から何度か行っていますが、建築・都市計画を学んでいた学生の頃、湯畑の周りに出来た遊歩道のデザインの素晴らしさに感銘を受けて、「どこの会社がやったんだろう?」と調べて象設計集団に行き着いた記憶があります。
それから10年ほどして自分が足湯カフェのオーナーになるとは当時は思いもしませんでしたが、もういちど自分の感動したデザインの原点に立ち戻るという意味でも、「象」さん(多分業界の人はこう読んでいるんだと思います)の設計した足湯公園を見ておくのも良いのではないかと、、、


*象設計集団(台湾)のホームページより


さあ、行き先が決まるとあとは早いです。
台北からは前回の台湾一周のときと同じ、日本で言うところの急行列車にあたる「莒光」号で東に向かいます。







台北駅で指定券を買って、ビールと駅弁を買い込んでいざ出発。





約1時間半で礁渓駅に到着





ホームで記念撮影をしていたら台湾国鉄の誇る花形特急「プユマ号」が通過しました。




駅の改札を出ると早速、足湯があります。




いとも自然に足湯に入る子供たち。
まあ自分ちの店が足湯カフェだから当然ですよね。




ホテルは「象」さん設計の湯溝囲公園のすぐ横、とても賑やかな場所にある58°Hotspring Hotelというところにしました。
ここはヒットでした。

北投温泉のときのように大浴場はありませんが、部屋付きの浴室にお湯をひねるとものの3分ほどで溜まる豊富な湯量で、しかも水でうめずにほぼ掛け流しでちょっと熱めのちょうどよい温度になります。
多分、源泉温度が58度なんだと思います。
お湯は無色透明のやわらかいお湯です。
ちょうどNARAYA CAFEの源泉が60℃ほどで無色透明の食塩泉なので、近い物があります。




にぎやかな場所柄、ホテルの一階には店舗が入っていて、小さいフロントがあるだけ。
フロントのお姉さん、僕らが道に迷っているのではないかと探しに来てくれたり、とても優しかったです。なので帰る日には子供たちと記念撮影。
朝食は隣のモスバーガーか提携している周辺のホテルの朝食バイキングかを選べます。
極めて合理的なシステムです。



チェックインすると周辺の店舗で使える割引券などがもらえます。
この中で近所にある豆花(ドォーファ)屋の無料券が人数分(しかも2泊なので×2)入っていたのですが、これが美味しくて、、、、毎日のように食べたうえに、チェックアウトの日にもテイクアウトしてしまいました。





いろいろな種類を食べましたが、お豆が何種類か入っているシンプルなやつ(N0.1)が一番おいしかったです。


さらにお目当ての足湯公園(湯囲溝公園)がすぐ横とあって、朝のひとり散歩などで「象」さん設計のランドスケープデザインをじっくり堪能することができました。



施設配置図
(「足湯亭」っていうのがいいですね)







川に沿って何カ所も足湯があるのですが、その周りには魚を水槽に入れた足湯屋「温泉魚」で商売をしている店が何軒もあります。
こちらは有料で70元(約280円)くらいの料金がかかります。



子供たちもやりました。
ドクターフィッシュみたいに角質を食べに来るのですが、入っているのは黒やら赤やら普通の金魚です。




こんな感じで石を投げれば足湯している人にあたるくらい、一度に足湯している人の多さでギネスブック登録できそうな温泉地です。
しかも足湯は全て(温泉魚を除いて)無料の公共スペースなので、そこいらへんの店でテイクアウトした飲物や豆花などを持ってくれば、当たり前のように「足湯カフェ」ができます。
今度、台湾の人がNARAYA CAFEに来て「足湯は無料ですか?」と言われたら、「はいそうです。礁渓温泉と同じです」と答えようかと思います。




足湯公園をさらに川沿いに登っていくと




公共浴場があります。
ここが礁渓温泉発祥の地「湯囲溝」という公共浴場です。
もともと川に温泉が流れ出てちょうどよい温度になっていたところに(読んで字のごとく)屋根をかけて囲って共同浴場にしていたのです。
足湯公園の出来る前、たとえば西暦2000年くらいのガイドブックを見ると、この素朴な共同湯のある鄙びた温泉地として紹介されています。
この三角屋根のデザインを踏襲して足湯公園の入口ゲートは作られています。

現在は男性専用の無料の共同浴場になっているので、女性禁止「女賓止歩」という表示があります。




さらに進むと男女別の裸で入る日本式の共同浴場があります。
(こちらは象設計集団のデザイン)
裸で入るので「温泉裸湯」と書いてあります。わかりやすい。




エントランスはこのような風通しの良い空間です。






さらに奥の木立の中には、風呂上がりに涼みながらビールを飲めるようなカフェがあります。
ここにも公共足湯があって、まさに足湯カフェです。
このカフェを経営しているNo.9CAFEはやり手のようで、足湯公園入口の温泉魚屋も経営しているし、宿泊施設も何軒か有しているようです。




その他にも公園内には立ち止まってくつろげるスペースが随所にあって、良いところでした。




足湯の源泉は結構温度高めなのですが、四方に分流させて徐々に冷まして各足湯に掛け流ししているようでした。




毎日お湯を抜いて清掃しているみたいです。


礁渓温泉での2泊、間の1日は「プールに行きたい」という子供たちのリクエストにより、ちょうど電車で20分ほどの羅東というところでやっている「童玩節」というフェスティバル会場に行きました。
台北などでもポスターを目にしていたし、台湾ではけっこうメジャーなイベントだとは分かっていたのですが、予想以上にものすごい人でした。







台湾中から訪れれた家族連れと混ざって、日本でもめったに行かない「芋洗い」プールを体験してきました。
外国人から来たファミリーもぽつぽついて、香港とオマーンから来た家族と話しました。




さて礁渓温泉に戻ってくると、夕方の足湯公園はさらに観光客が増え、活気にみちていました。
路上にはLEDの付いたパラシュートおもちゃを売る売り子さんが居て、子供たちも全員チャレンジ。
3個100元で購入しましたが、我々がずっと遊び続けて売上に貢献したからか、さらにおまけに2個くれました。

それにしても、この礁渓温泉の賑わいはものすごかったです。
雪山トンネルという高速道路のトンネルが開通したのが約10年前。
それによって台北からの所要時間が1時間ほど(以前は2時間)となり、観光客が急増しているようです。
週末ともなると団体バスが押しかけて渋滞も起こっているようです。
(実際、到着した日曜日の夕方、急行列車の車窓から高速道路で渋滞しているバスの列が見えました)

日本でこれだけイケイケの温泉地というのはなかなかないですよね。
建ち並ぶ宿泊施設も10階建てくらいの大規模なものがほとんどで、モスバーガーはあるしスタバはあるし、お土産屋さんのレジにはお姉さんが5人ぐらいずらっと並んでいるし、、、
日本でいうと、例えば昭和30年代とかの熱海温泉の最盛期がこんな感じだったんじゃないか、、、と想像を膨らませました。



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今回は子供たちと一緒に温泉天国、台湾を満喫した旅でした。
帰ってきてから夏休みの宿題「NARAYAテラス構想」に取り組んでいますが、そのヒントが得られたのかどうか、、、
自然の恵みである温泉・足湯と木製のデッキ、それから目に映る緑や川の流れが、国を問わず沢山の人々に癒やしを与えていることは間違いないですね。
それは充分に確認してくることが出来たように思います。



大涌谷の噴火から2ヶ月あまり、全体的な客足は落ちていますが外国人客は増えていて、むしろ箱根でのプレゼンスは増してきています。
ちょうど拡張工事をしようとしているこのタイミングに「暇期」がやってきたのは、僕にとってはむしろグッドタイミングととらえて、世界へ発信できるNARAYA CAFEに変えていきたいと思って、、、、




最後は再び台北でマンゴかき氷食べて、帰国しました。

(沖縄・台湾旅行記:完)



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