
11月も半ばとなりました。
山の木々も色づいてきて、ここのところお天気の良い日が続き、箱根は行楽日和です。
本来であれば観光客で溢れているはずの時期ですが、今年は登山電車不通の影響で、かなりお客さん少なめです。
逆に言うと、今年は「空いててオススメ」とも言えるかもしれません。
徒歩編を書きます、、、と言いながらアップが遅れてしまいました。
その間、2度ほど美化パトロールに行き、主要なルートはほぼ確認したので、歩いて楽しむオススメルートをご紹介したいと思います。
ちなみに、ハイキングコースの通行止めなどの状況は箱根町のHPにある交通規制情報からも確認できます。
先週時点の通行止めなどはこんな感じになっています

地図中央、大涌谷の周辺が通行禁止なのは主に噴火活動の影響です。
立入り規制を緩和しようとしていた矢先に台風で崩落も多く発生したので、しばらく歩けないでしょう。
僕も実は行ったことがありません。
(2015年以前に行っておけば良かった、、、)
台風後、通行禁止が発生したのは、主に水と接する部分でした。
一時的に溢れた芦ノ湖の水位は数日後には通常に戻りましたが、周囲には漂着物が散乱していました。
これは住民による一斉清掃で現時点ではすっかり綺麗になっています。

杉並木もぬかるんで通行できなくなってしまいましたが、先週時点では砂利が敷かれて快適に歩けるようになっていました。

外国人観光客の姿も多く見かけました。

杉並木の切れ間から、芦ノ湖と富士山がくっきり見えました。
宮ノ下の周辺だと、「チェンバレンの散歩道」としてお客さんにしばしば勧めている堂ヶ島渓谷遊歩道が一部崩れました。

先月末の宮ノ下さんぽガイドツアーはここをコースとしていたため、参加者の方々に説明してコース変更せざるを得ませんでした。



タッチの差でしたが、さんぽツアーのあった同じ週、我々パトロール隊とは別のボランティアのみなさんの努力で、迂回路が設置されていました。
今月からは歩くことが出来ます。
芦ノ湖は通常の水位に戻りましたが、精進が池、お玉が池の2つの池は通常より水位の高い状況が続いています。
そのため、お玉が池は周囲を歩く木道が通行できません。

先日、お天気の良い中、お玉が池を通りかかりました(冒頭の写真)

普段より池の水位が高いので、水面に映る紅葉もダイナミック。
さらに、周辺に映えている低木が水に浸かっているので、マングローブ?みたいに見えたり面白い風景でした。
「こんな景色、今しか見れないよね」
一緒に歩いた隊員のみなさんも初めて見る風景でした。

その他、友人からの情報ですが、芦ノ湖西岸遊歩道はいくつか崩落が生じているようです。
芦ノ湖1周トレイルラン(20km) はすばらしいコースだと思いますが、しばらくお預けですね。
東側の自転車道は走れます。
それから小涌谷駅ちかくの千條の滝は滝壺に土砂が堆積してしまい、台風以来「溢れがち」になっています。


普段だと浅間山へ登るには千條の滝から登り、宮ノ下に下りるのが最もオススメのコースなのですが、装備に注意が必要ですね。
周辺に沢も多く、ぬかるみが多くなっているので、ゴアテックスなど防水の靴(あるいはワラーチ?)があると良いです。
ーーーー
さて、これらの状況を踏まえて、私、NARAYAマスターのオススメハイキングコースを紹介します。

宮ノ下から箱根神社まで歩いていってしまうというコースです。
普段歩かない人から見たら壮大なコース(コースタイム3時間ほど)ですが、途中途中に見所があるので、お天気が良ければ快適なハイキングが楽しめるでしょう。

宮ノ下駅前から浅間山登山道を30分ほど登ると富士見台という富士山を望めるスポットがあります。
ここは富士屋ホテルが富士山が見たいという外国人宿泊客に答えて、Fuji View Standとして古くから整備してきた展望台です
大涌谷ほどの絶景ではありませんが、箱根外輪山の切れ間から富士が望めます。

先月末はラグビーワールドカップの影響もあり、外国人ハイカーに2組も遭遇。
彼らは南アフリカから来て3週間ほど日本に滞在、決勝のチケットをゲットしたら見に行きたいと言っていました。

そこからさらに10分ほど登ると、私の最もオススメのスポット、富士浅間神社があります。
この社ができたのにはドラマがありまして、話すと長いのですが、そのストーリーは今年3月のブログを参照ください。
愛着のある神社だったので、台風のあと心配で見に行きましたが、幸い無傷でした。
ここから20分ほどで浅間山山頂です。

ここは眺望こそありませんが、天然芝の気持ちの良い空間。
たまに、こんな風に飲みに(?)来たりします。
麓からここまで約1時間の登りなので、ゆっくり休憩しましょう。
浅間山の標高は802m、芦ノ湖の標高が723mなので、ここからは多少のアップダウンはあるけど、登りは少ないです。
芦の湯まではここから40分ほど、ここで一旦国道に出ます。
疲れ具合によって、ここ芦の湯から「H路線(箱根町線)」のバスに乗っても箱根神社に行くことができます。
芦の湯にある箱根ドールハウス美術館はカフェもあり、お茶を飲みながら休憩することもできます。
ドールハウス美術館を過ぎると箱根駅伝で紹介される国道1号線最高地点。
この先、芦ノ湖まではなだらかな下りです。


しばらく行くと精進が池という池があり、そのほとりに江戸時代の石仏郡があります。
歴史館ではトイレに行ったり、展示を見たりすることが出来ます。
ここから再びハイキングコースに入ります。
この辺りは箱根の森と呼ばれる、原生林があって、国立公園の中では一番規制の厳しい特別保護地区になっています。

森林の中を小一時間ほど歩くと冒頭の写真でも紹介した絶景スポットのお玉ヶ池です。

ここから芦ノ湖までは旧街道石畳が少し残っています。
その石畳を15分ほど下ると、今度は杉並木に入ります。

箱根に自然保護思想をもたらした外国人、ケンペル・バーニーの碑まで来ると、もうゴールは近いです。
宮ノ下から箱根神社までの道筋はこんな様子で飽きのこない変化に富んだコースです。
電車からケーブルカー・ロープウェイと乗り換えて、途中大涌谷で富士山を眺めて、、、、と気軽に回れるのが魅力の箱根ですが、登山鉄道の走らない今、徒歩で回るというコースも是非トライしていただきたいと思います。
山の木々も色づいてきて、ここのところお天気の良い日が続き、箱根は行楽日和です。
本来であれば観光客で溢れているはずの時期ですが、今年は登山電車不通の影響で、かなりお客さん少なめです。
逆に言うと、今年は「空いててオススメ」とも言えるかもしれません。
徒歩編を書きます、、、と言いながらアップが遅れてしまいました。
その間、2度ほど美化パトロールに行き、主要なルートはほぼ確認したので、歩いて楽しむオススメルートをご紹介したいと思います。
ちなみに、ハイキングコースの通行止めなどの状況は箱根町のHPにある交通規制情報からも確認できます。
先週時点の通行止めなどはこんな感じになっています

地図中央、大涌谷の周辺が通行禁止なのは主に噴火活動の影響です。
立入り規制を緩和しようとしていた矢先に台風で崩落も多く発生したので、しばらく歩けないでしょう。
僕も実は行ったことがありません。
(2015年以前に行っておけば良かった、、、)
台風後、通行禁止が発生したのは、主に水と接する部分でした。
一時的に溢れた芦ノ湖の水位は数日後には通常に戻りましたが、周囲には漂着物が散乱していました。
これは住民による一斉清掃で現時点ではすっかり綺麗になっています。

杉並木もぬかるんで通行できなくなってしまいましたが、先週時点では砂利が敷かれて快適に歩けるようになっていました。

外国人観光客の姿も多く見かけました。

杉並木の切れ間から、芦ノ湖と富士山がくっきり見えました。
宮ノ下の周辺だと、「チェンバレンの散歩道」としてお客さんにしばしば勧めている堂ヶ島渓谷遊歩道が一部崩れました。

先月末の宮ノ下さんぽガイドツアーはここをコースとしていたため、参加者の方々に説明してコース変更せざるを得ませんでした。



タッチの差でしたが、さんぽツアーのあった同じ週、我々パトロール隊とは別のボランティアのみなさんの努力で、迂回路が設置されていました。
今月からは歩くことが出来ます。
芦ノ湖は通常の水位に戻りましたが、精進が池、お玉が池の2つの池は通常より水位の高い状況が続いています。
そのため、お玉が池は周囲を歩く木道が通行できません。

先日、お天気の良い中、お玉が池を通りかかりました(冒頭の写真)

普段より池の水位が高いので、水面に映る紅葉もダイナミック。
さらに、周辺に映えている低木が水に浸かっているので、マングローブ?みたいに見えたり面白い風景でした。
「こんな景色、今しか見れないよね」
一緒に歩いた隊員のみなさんも初めて見る風景でした。

その他、友人からの情報ですが、芦ノ湖西岸遊歩道はいくつか崩落が生じているようです。
芦ノ湖1周トレイルラン(20km) はすばらしいコースだと思いますが、しばらくお預けですね。
東側の自転車道は走れます。
それから小涌谷駅ちかくの千條の滝は滝壺に土砂が堆積してしまい、台風以来「溢れがち」になっています。


普段だと浅間山へ登るには千條の滝から登り、宮ノ下に下りるのが最もオススメのコースなのですが、装備に注意が必要ですね。
周辺に沢も多く、ぬかるみが多くなっているので、ゴアテックスなど防水の靴(あるいはワラーチ?)があると良いです。
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さて、これらの状況を踏まえて、私、NARAYAマスターのオススメハイキングコースを紹介します。

宮ノ下から箱根神社まで歩いていってしまうというコースです。
普段歩かない人から見たら壮大なコース(コースタイム3時間ほど)ですが、途中途中に見所があるので、お天気が良ければ快適なハイキングが楽しめるでしょう。

宮ノ下駅前から浅間山登山道を30分ほど登ると富士見台という富士山を望めるスポットがあります。
ここは富士屋ホテルが富士山が見たいという外国人宿泊客に答えて、Fuji View Standとして古くから整備してきた展望台です
大涌谷ほどの絶景ではありませんが、箱根外輪山の切れ間から富士が望めます。

先月末はラグビーワールドカップの影響もあり、外国人ハイカーに2組も遭遇。
彼らは南アフリカから来て3週間ほど日本に滞在、決勝のチケットをゲットしたら見に行きたいと言っていました。

そこからさらに10分ほど登ると、私の最もオススメのスポット、富士浅間神社があります。
この社ができたのにはドラマがありまして、話すと長いのですが、そのストーリーは今年3月のブログを参照ください。
愛着のある神社だったので、台風のあと心配で見に行きましたが、幸い無傷でした。
ここから20分ほどで浅間山山頂です。

ここは眺望こそありませんが、天然芝の気持ちの良い空間。
たまに、こんな風に飲みに(?)来たりします。
麓からここまで約1時間の登りなので、ゆっくり休憩しましょう。
浅間山の標高は802m、芦ノ湖の標高が723mなので、ここからは多少のアップダウンはあるけど、登りは少ないです。
芦の湯まではここから40分ほど、ここで一旦国道に出ます。
疲れ具合によって、ここ芦の湯から「H路線(箱根町線)」のバスに乗っても箱根神社に行くことができます。
芦の湯にある箱根ドールハウス美術館はカフェもあり、お茶を飲みながら休憩することもできます。
ドールハウス美術館を過ぎると箱根駅伝で紹介される国道1号線最高地点。
この先、芦ノ湖まではなだらかな下りです。


しばらく行くと精進が池という池があり、そのほとりに江戸時代の石仏郡があります。
歴史館ではトイレに行ったり、展示を見たりすることが出来ます。
ここから再びハイキングコースに入ります。
この辺りは箱根の森と呼ばれる、原生林があって、国立公園の中では一番規制の厳しい特別保護地区になっています。

森林の中を小一時間ほど歩くと冒頭の写真でも紹介した絶景スポットのお玉ヶ池です。

ここから芦ノ湖までは旧街道石畳が少し残っています。
その石畳を15分ほど下ると、今度は杉並木に入ります。

箱根に自然保護思想をもたらした外国人、ケンペル・バーニーの碑まで来ると、もうゴールは近いです。
宮ノ下から箱根神社までの道筋はこんな様子で飽きのこない変化に富んだコースです。
電車からケーブルカー・ロープウェイと乗り換えて、途中大涌谷で富士山を眺めて、、、、と気軽に回れるのが魅力の箱根ですが、登山鉄道の走らない今、徒歩で回るというコースも是非トライしていただきたいと思います。