「アダージェット」が素敵なチョン・ミョンフンさんのマーラー第５番

私（おじさん）の音楽日記です。

クラシック音楽の番組が少なくなって嘆いていたのですが、Ｎ響演奏会やＮＨＫ音楽祭を中心とした「クラシック音楽館」が始まったのは嬉しいですね。

もちろん「クラシック音楽館」をすべて観ている訳ではないのですが、
何か好きな指揮者や、面白そうな曲目などを番組表で見つけた時には録画して観ています。

今年聴いた「クラシック音楽館」、今言ったように指で数える程度ですが、妙に印象に残ったのが、
チョン・ミョンフンさんが指揮した第１７５９回Ｎ響定期公演のライブでした。


演奏された曲目は、
１．モーツァルト／ピアノ協奏曲第２１番ハ長調Ｋ.４６７
　　　　独奏：チョ・ソンジン（ｐ）
　　　　指揮：チョン・ミョンフン
　　　　管弦楽：ＮＨＫ交響楽団
２．シューマン／トロイメライ
　　　　独奏：チョ・ソンジン（ｐ）
３．マーラー／交響曲第５番嬰ハ短調
　　　　指揮：チョン・ミョンフン
　　　　管弦楽：ＮＨＫ交響楽団
です。


もちろん聴きものは、マーラーの交響曲第５番。そして、その中の第４楽章アダージェットです。
映画「ヴェニスに死す」に使われたということでとても有名ですね。

マーラーの交響曲に慣れてきた？とは言っても、第５番は「アダージェット」を楽しみに聴いていると言って間違いはありません。

ただ、最近この第４楽章「アダージェット」をあっさりと演奏する傾向にあると聞いたことがありますが、このアダージェットは思い切り、気持ちを入れ込んだ演奏がいいと思っています。

その意味でも、なかなか素敵な演奏でした。

私は「アダージェット」の演奏について、弱音での開始を予想していたのですが、ライブということもあってか結構強音で演奏していたのにビックリしました。
でも、それがよかった！

私の大好きな、カラヤンさんの「アダージェット」より良いのではと思いました。
そして終わった後も、繰り返し「アダージェット」を聴きました！
　

チョン・ミョンフンさんは、ベルリオーズの「幻想交響曲」（パリ・バスティーユ管弦楽団）など、以前から名盤を何枚も出しているのに、私はほとんど聴いたことはありませんでした。
注目して聴きだしたのは、ここ２，３年でしょうか。
今更ながらですが、とても魅力のある指揮者だと思います。
　

チョン・ミョンフンさんのマーラー第５番のライブ。なかなか素敵な演奏でした！