Naomi♪のDiary

2010年の春から一人暮らし中☆ 2014年秋に社会人入学で通信短大を卒業しました! 愛機はNikon D3000♪

すい臓癌の症状

2012-06-14 20:51:03 | 日記
先日の続きです。
父の闘病中、新しい症状が出る度に、インターネットで情報を読みあさりました。
家族として一番気になるのは、やはり「あとどのくらい?」と言うことです。

今回、初めて身近で癌患者を見て、「あとどのくらい、とはとても予想しづらいなぁ」と感じました。

癌と一口に言っても、亡くなる直接の原因になりうる症状が山ほどあるからです。
「癌」で亡くなると言うよりは、癌による○○で亡くなる、と言った感じなのです。

まず抗がん剤。
抗がん剤は、動くものに対して攻撃を仕掛ける薬なので、癌細胞も叩いてくれますが、同時に味方の白血球なども叩いてしまいます。
癌の数値と白血球の数値は同時に下がっていくため、白血球が「もうこれ以上は無理」なところまで下がってしまうと、抗がん剤そのものが使えなくなってしまいます。

もう今回の抗がん剤が最後かも、となった時には、少なからず本人にも家族にも覚悟がいります。
わかってはいるものの、「認める」には多大な精神力と気力体力を要するのです。

膵臓癌から糖尿病がひどくなり、インシュリンを使いました。
癌細胞は、下へ下へと溜まっていくんだそうです。
なので、自宅で通常の生活をしていた父に次に現れた症状は、膀胱への転移から来る排尿障害。
昼も夜もなく、1時間おきにトイレに通うようになり、癌により尿管が詰まってから今度は尿が排出されないため、腎臓が壊れました。
この時、入院で尿道から管を入れたのですが、それで腎臓の機能が改善しなかった場合、3日しか持ちません、と言われました。
第一回目の危機。

ラッキーにも腎臓が元気を取り戻してくれて、助かって退院できました。

その次の症状は、網膜はく離。
恐らくは角膜への転移から、網膜が剥離して出血し、左目がもやがかかったようになり見えなくなりました。

1年で合計3回ほどの入院をしましたが、最後の1回は約1ヶ月弱でした。
膀胱からの出血がどんどんひどくなり、尿のかわりに血液が出るように。
また、血の塊が詰まり、膀胱がパンパンになったり。
数日間の七転八倒の末、背中から腎臓に直接管を入れる手術をして、痛みは改善されましたが、ベッドからは動けなくなりました。

入院の数日後には、皮膚からの細菌感染でひどい皮膚病にかかり、超人ハルクのように手足がパンパンに。
すでに体力がかなり落ちていたことで思うように抗生物質の投与が出来ず、二回目の危機。
この頃には腹水も溜まりだして、お腹もぽんぽこりんでした。
皮膚病は治まって来ていたのですが、結局、膀胱からの出血はそのまま止まることなく、入院から3週間後くらいに夜中に背中の手術箇所から大量出血。
血の海の中で、母に看取られて、息を引き取りました。

末期宣告を受けてから、実に1年と10日ほどの戦いでした。

死後の病理解剖の結果、死因は膀胱からの出血による出血死でした。
最後はベッドで寝たきりでしたので、背中への転移もたくさん。
でも、肺や食道など、上の方の臓器はピンピン元気だったそうです。

最後、娘の私と妹は30分ほど間に合わなかったのですが、母が病院に泊まり込んでいたので一人で旅立たずに済みました。

先日、1回目の書き込みをしてから、「すい臓癌」「すい臓癌 ブログ」などのキーワードで検索して来ている方がもういらっしゃるのです。
そう言う方々の、特にご家族の方へ。
気休めかもしれませんが、少しでも参考になりますように。

今週末は父の日ですか。
菅野美穂ちゃんのハイボールの中吊り広告が辛くってよ~。
今年だけね。

パパ、一緒に飲みますよ~


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