だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

新刊紹介@『子や孫に贈る童話100』

2014年07月04日 | クリエーター・モード
出ましたぁ~ おめでとう(^◇^

ワタクシメが本の紹介、それも「新刊紹介」をするのは珍しいことでごじゃる。

ーーどうしたことだ?
ーーこれ以上、異常気象を起こさんでくれwww! 

    言いたいことは・・・明日言え(笑)

今日ご紹介するのは、仲良しのマキセツ姐さん(牧野節子)か長いこと苦労して執筆されたのを知っているので、我がことのように嬉しいのです。
それで、一刻も早く、ココにアップしたいってわけです。

突然「日本が沈没」したとしても、ワタクシメの「新刊紹介」のせいではございませぬー(*_*;


『子や孫に贈る童話100』(青弓社)



(表紙カバーより)
生きていく勇気と知恵を育て、きらめく感性を養うヒントにあふれた童話・児童文学の100作品をピックアップ!
「想像力を豊かに」「家族」「友達」「笑う幸せ」「勇気を胸に」「優しさに包まれて」などのジャンルから、
幼児―低学年、中学年、高学年と年齢に合った 読みたい/読ませたい童話作品がすぐに探し出せる。
読む喜びを子や孫に贈るための楽しいガイド。



「100」ですよ!
ひゃくぅぅぅー。

「児童文学・童話」だけのくくりではなく、マンガ、映画など・・・
子どもから大人まで一緒に楽しめる100選。

牧野節子さんの引き出しの多さは存じているつもりでしたが、
「もくじ」を見て、古今東西ほんとーにバラエティーに富んだ作品が並んだいて、オッタマゲました (@_@)

マキセツ姐さんが好きな作品を選んだとのことですが、一冊にまとめるためには改めて読み込まなければなりません。
「本」にする構成上、ただ「好きな作品を並べればいい」というものではありませんから、
作者はこの何倍、読んだり観たりしたことでしょう。

マキセツ姐さま、
牧野節子せんせい、
あんたはエライ!

冗談めかすのは、ワタクシメの悪い所(^^ゞ
でも、お世辞も、「身内ユイショ」もしませんよ、ワタクシメは。
本当にスゴイ1冊なんです!


牧野節子さんからの言葉

本書の「はじめに」に書かれていますが、
牧野さんは講演(講座)のあとで受講された方から、
「うちの子にどんな本を読ませるといいでしょう」という質問を受けるそうです。
そんな時、牧野さんは、
「まず『読ませる』という押しつけがましい表現はやめたほうがよろしいかと」。
「お母さま(お父さま・おばあさま・おじいさま)のお好みの本を進めるのがいちばんいいと思います・・・」
このように答えるとのことです。

得てして「本をあまり読まない人」が、子どもには読ませたがるようです。
ワタクシメもその類の人間かも(苦笑)

{はじめに」
(前略)
ただ、どれも子どもに薦めたい作品ということでは、一貫しています。
そしてこれらは、大人であるあなたにも薦めたい作品です。
優れた作品は子どもの心を打つのと同じように、大人の心にも響くものだからです。
(中略)
文学を含むすべての芸術は、人生に潤いを与えてくれるものであり、人の心を救ってくれるものであると
私は信じています。
(後略)



牧野さんは、
お笑い好き、落語好き、
バンド好き(音楽好き)
舞台や映画も・・・
すべての芸術に長けています。
本書は、とりあえず「文学系」だけ、「牧野節子の好き」を詰め込んだ本です(*´з`)
ご本人もまだまだ書きたいみたいですから(^・^)
次は音楽や芝居のことも交え、「心のオアシス」へのガイドブックを書いてほしいです。

「ガイドブック」の使い方

例えば、図書館に行きおもしろい本に出会えると、返却日に、
「また借りよう」と、図書館内を探索し、そこで違う本に出会い、連鎖していきます。
しかし、借りてきた本がハズレると部屋の隅に積んだまま(涙)
返却日を忘れ、こっそり「返却ポスト」に入れ(恥)
読書から遠のくというパターンにハマるものです(ワタクシメだけかなwww)
この「童話100」は、道案内的に構成されているので、「目次」を見て、
「このくらいのグレードで、こんな内容の本を読んでみたいな」と探したら、
その時、心が求めている作品に出会えると思います。
そして、牧野さんは「本」を紹介すると同時に、関連した映画や音楽にも触れてくれていますから、
「本を読むはずが映画を観てしまった」でもいいし、
「映画のサントラを買っちゃった」でもいいんです。

ここに書かれているモノをヒントにして、心を潤し救ってくれるモノと出会いましょう ♪


サムディ~いつか

「童話100」で拙著も紹介していただきました。


   マキセツ姐さん、ありがとう(#^.^#)

またまた「自画自賛」ですがぁぁぁ
「サムディ」は自分でも好きな作品です。
理由は、ワタクシメが「サムディ」を描くことで開放感を味わえたから。
そういう作品を「子や孫に贈る童話100」の中に加えていただけて、とっても光栄です。

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古田足日先生を偲んで ③

2014年07月01日 | クリエーター・モード
新しい戦争児童文学・おはなしのピースウォーク

古田足日先生の想い出は尽きませんが、先生が晩年力を注がれた「ピースウォーク」に触れ、終わりにします。



「おはなし」の力で戦争をイメージする、平和を考える――。
「命」をおびやかし、「自由」を奪う戦争について、子どもたちと考え合いたい短編37編と詩3編を収録。
さまざまな時代と地域を舞台に、新しい視点、新しい表現方法で戦争と平和を描きました。
日本児童文学者協会創立60周年記念出版。
はじめの発言・古田足日。

新日本出版社HPより


ワタクシメの作品もこのシリーズに収めていただきました。
がー、
「戦争モノ」にはアレルギーがあり、戦争体験者が描かれるモノに対して批判的です、ワタクシメ。
ーーケチつけるなら、お前が書いてみろよ●~。と、石が飛んできそうだったので、
石を投げつけられる前に「ピースウォーク」に応募したのか、本音の本音であります。

その創作裏話は「自作について語る」に書きました <(_ _)> ・・・以下抜粋
「新しい戦争児童文学」に収められている作品は、どれも新しい発想や視点で「戦争」を描いていますが、
「障害者と戦争」を扱ったものはなさそうだったので、「障害者と戦争」を軸にして、
書き直し「第五回・新しい戦争児童文学」に応募することにしました。


応募した当時、ワタクシメは「第一次スランプ」で(笑)、
「新しい戦争児童文学」に再起をかけていた部分もあります。

それが、こちら⇒ 
 【こすもすベーカリー物語】
「戦争中にしょうがいをもって生まれた弟は、名前もつけられず、家の中に隠されて、
お腹をすかせたまま死んだ」おじいちゃんから聞かされたまみこ。
まみこの弟・笑馬(エマ)はダウン症です。
笑馬に『平和のバトン』を渡したいという、おじいちゃんの決意にまみこは・・・。
表題作他短編5編と詩1編を収録。おわりの発言・森達也。

新日本出版社HPより


2008年1月頃に刊行されたので、その前後2~3年は勉強会や合評会や原画展などで古田先生と何度もお会いしました。
戦争モノに対するアレルギーは消えませんが、「古田足日の信条」を知り多くを学ばせていただきました。


またも自画自賛で恐縮ですが(笑)
「こすもすベーカリー物語」はよく描けています ( ..)φ
お世辞かも知れませんが、
噂によると・・・
「古田先生がよろこんでくださった」とのこと。
ワタクシメは素直で単純がウリですから、噂を信じて・・・
「こすもす~」を描いたことで、古田先生に恩返しができたと思っています。

「うっそー」と悲しかったこと

古田先生を囲んでの勉強会で、一度だけ「うっそー」と悲しかったことがあります。
それは先生が「ダウン症」をご存じなかったことです。
物語に登場する子どもを「ダウン症」にしたのは、「わかりやすい障がい」だからなんですけどー(泣)

知らない人は「知らない」のだと痛感しました。
そして、
「障がい」について知ってもらうためには、もっともっと、ワタクシメが描かなきゃいけないのだと思いました。

「こすもす~」のあと、
「コレ、いい作品です!」と自画自賛できるモノが描けていませんが・・・「古田足日先生を偲んで」を書いていたら、昔の自分を取り戻せた気がします。

拙作の中で、お祖父ちゃんが孫娘に「平和のバトン」を渡しました。
ワタクシメも古田足日先生からのバトンを受けて前進します o(^o^)o

古田足日先生、ありがとうございました。
どうぞ、安らかに・・・        合掌


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