だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

牧野邦夫ー写実の精髄ー展

2013年06月08日 | クリエーター・モード
牧野邦夫ー写実の精髄ー展に行ってきました

「牧野邦夫ー写実の精髄ー展」は練馬美術館で、先週まで開催されていました。
こういう記事は開催期間中に掲載するべきですが・・・ワタクシメもぎりぎりセーフで観て来たので、まったくインフォメーションの役に立たないことを、まずお詫びします<(_ _)>

この展覧会はテレビ等でも紹介されていたので、ご存知の方も多いでしょう。

“牧野邦夫氏”はワタクシメの親友(おねえさま)であります児童文学作家の牧野節子さんの叔父様です。

牧野節子さんに「画家の叔父様」がいらしたことは前からお聞きしていましたが、それが“牧野邦夫氏”であることをこのたび知りました。

※ ちなみに牧野節子さんには“作家”のおじ様もおいでで・・・いろいろ脱線するから「マキセツ話」はこの辺にします(^_-)


ワタクシメは美術鑑賞は好きですが、マキセツさんと友達であったから牧野邦夫に触れることができました。
感謝です。

「牧野邦夫ー写実の精髄ー展」を観て、ワタクシメは心をえぐられた感覚を覚えました。
芸術に触れ、鳥肌が立ったり心揺さぶられることはよくありますが「えぐられる」という感覚は珍しいです。

ーーちゃんと勉強して感想を書こう、と思い図録も買ってきましたが、まとまらないまま時間が経っていき(恥)、考えがまとまった頃には感動が薄れそうなので(笑)、「写実の精髄を観たぞ!」とだけ記しておきます。

ー写実の精髄ーかぁ?!

 ↓ こちらの写真は個展のポスターに使われた「ビー玉の自画像」




駅から美術館まで、この絵がペナントとなって飾られていました。
この作品を宣材にしたのは大正解だと思いました!
駅を降りた瞬間から「牧野邦夫ワールド」に吸い込まれていったのはワタクシメだけではないでしょう。

ビー玉のブルーがほんと~に美しく、一度見たら忘れられないインパクトがあります。

牧野氏は自画像・肖像画を多く描いています。
ワタクシメの素人批評ですが、
「自画像というのは自分自身とどこまで向き合えるかニラメッコ」の我慢比べのようです。
そして、それを鑑賞する者は「ニラメッコの行司役」ではないかと。
行司は、勝負の渦に巻き込まれ自分の意思では身動きが取れなくなります。
つまり、牧野邦夫氏は作品を観る者の意思を奪い、その上で自分の世界に引きずり込んでいく気がします。


  ↓ こちらは会場で最初に目にした作品。「未完の塔」



写真ではわからないかも知れませんが、「未完の塔」はキャンバスから油絵の具がはみ出ています。
「絵をキャンバス=用紙の中に収めなければならない」という決まりはないのに、たいていの人間はそこにある「制限」を守ってしまいます。

ーー守っているつもりはないのに・・・気がつくと、そこに止まっている。

牧野邦夫氏が「当たり前」を崩した作品、そのタイトルが「未完の塔」というのがスゴイ(@_@。
  ニクイ!
  カッコイイ~☆彡

ワタクシメがマキセツさんと出会う前に牧野邦夫氏は他界されていますが、できることなら時間軸をずらしてお会いしてお話してみたいと思いました。

コメント
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