丸太町にあるノク・ホテルにお迎えに行った。ロビーに行くまでにこのお猿さんに会える。
ゲストはインディアナポリスからお越しの若夫婦、デボンさんとアーマンダさんだった。奥様のアーマンダさんは妊娠されていて、予定日は7月。もうつわりも終わり、お元気そうだった。明日のサイクリングツアーにも参加される予定。お腹の中の赤ちゃんは男の子で、もう名前も決まっている。アウグストゥス。わー、皇帝だ！
まずは金閣寺に行った。タクシーを降りて、いつものように大文字焼きの説明をした。仲良しのガイドさんが、同じ写真を使って説明されていた。ご夫妻は日本のポップカルチャーに興味を持たれている。特にデボンさんはアニメをたくさん観ておられる。日本語の優しい響きが気に入っているそうだ。ご夫妻は赤ちゃんが生まれる前に、是非日本に来たかったそうだ。日本に興味があるので、よくお話を聞いてくれた。いつもより丁寧にご説明した。写真はあまり撮られないし、お土産やお守りにも興味がないので、早く進んだ。
タクシーで二条城へ。「二の丸御殿は1603年に徳川家康によって建てられた。長い名前なので覚えなくていいですよ。私はいつもraccoon dog（たぬき）というあだ名で呼んでいます」と言うと、デボンさん「徳川家康、知っています。ゲームに出てきます！」
二条城の庭園も散策。「400年前なんて、まだ僕たちの国はなかったよ」とデボンさん。このセリフはアメリカ人ゲストからよくお聞きする。
タクシーで錦市場へ。外国人観光客が多かった。
食べ歩きは禁止になったが、串に刺したものが以前より多く売られている。
ランチは居酒屋『玄蔵』へ。少し待っただけで入れた。テーブルは狭いが、我慢していただいた。お昼はうどんを食べている人が多い。私は天ぷらうどんをいただいた。出汁が美味しい。デボンさんは大学院で勉強中。オンラインで授業を受けているそうだ。アーマンダさんは製薬会社にお勤めで毎日午後6時ごろまで働いておられる。夕食は主にデボンさんの担当。アーマンダさんは、マグロやメカジキのような大きな魚は食べないようにしておられる。食物連鎖による水銀の蓄積を恐れて。お二人は子供は1人と決めている。アメリカでは出産費用と保育園にかかる費用が驚くほど高いそうだ。
食後は、阪急電車と嵐電で嵐山に向かった。
天気予報通り、雨が降り出した。天気が良ければ亀山公園を散歩しようと思っていたが、最短コースで嵐電の嵐山駅に戻った。
今日のツアーの終了は6時ホテルの予定だったが、かなり早く終わりそう。明後日、ご自分たちで奈良に行きたいと思っておられる。嵐電の電車の中で、奈良の行き方やマンガミュージアムのご案内をした。この後、京セラ美術館に行きたいとおっしゃったので、四条大宮からタクシーで京セラミュージアムに向かった。タクシーの中で大阪場所の話題になった。ピンクのまわしを締めている宇良をテレビで観て、ファンになったそうだ。小柄なので、多彩な技を駆使して、大きな力士と戦っていることもご存知だった。フレンドリーなドライバーさんも話しに入ってきた。宇良は新弟子検査の時、身長が足りなかったので頭にタンコブを作ったと、おっしゃる。話しとしては面白いが、きっと他の力士と勘違いされている。
そうこうしているうちに、平安神宮に到着。
京セラミュージアムは神社に向かう参道にある。
京セラミュージアムは神社に向かう参道にある。
お二人が見たいのはこれ。『村上隆もののけ京都』 今朝、地下鉄の駅でこのポスターを見て、興味をそそられているようだった。チケット売り場までお連れしてお別れした。
今日も素敵なゲストに出会えた。一期一会。どうもありがとう。デボンさんはケンタッキーで生まれ育った。ケンタッキー独特のアクセントがあるので、努力して標準英語を話せるようになったそうだ。明日のサイクリングとサムライ体験、楽しんでください。
河原町のタリーズで休憩。期間限定の『もっちり桜どら焼き』
おっと夕食
水銀の健康リスクを調べた。現代人は、大変な時代に子育てをしている。
農薬のことも気になった。有吉佐和子の『複合汚染』を読んでから、残留農薬のことが気になって、子育ての頃は無農薬の野菜を宅配してもらっていた。あの当時は農薬のことがよく報道されていた。今は随分、改善されていると思い込んでいた。ところが。。。報道されなくなったら、問題がなくなっていると思い込んでいるのは、統一教会の問題と同じだと思った。
