fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

シネリーブル梅田でバレエ映画を二本観た。

2015-10-16 20:58:25 | 映画
昨日は、久々に何の予定も入っていない日だった。

結構長い間筆を握っていないので、トールペイントしようか、とも思ったがやっぱり映画が観たくなった。

上映されている間しか、映画館で観たい映画を観る事が出来ない、そう思うと映画館に行きたい気持ちが募る。

たまに見逃した映画をTVで見るけれど、あー、これはやっぱり映画館で観たかった、と観なかったことをすごく後悔する。

シネリーブル梅田の上映中の作品をチェックしたら、バレエ映画《ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏》と《バレエボーイズ》をやっていて前から観たかった。

実際のバレエの舞台を観に行ったのは人生で3回くらいしかなくて、TVで熊川さんの跳躍を見たりしたら、観に行きたいと思うがなんせチケットの値段がお高い。

後ろの方で見たってなぁと思うのでやっぱり高い席でと思うと、15000円~20000円くらいしているのでつい二の足を踏んでしまう、服を買う時はそれくらい出す癖にケチだ。

その点映画だと、大きなスクリーンでまじかで観られていいんじゃないの。

《ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏》のコメントには
ー世界を震撼させた事件から2年、
ロシアの至宝、ボリショイ・バレエが初めて秘密の扉を開くーと書いてある、世界を震撼させたあの事件、、なんだっけ?だったが取りあえず、朝いち10時15分の回に行くことにした。

映画を観始めてすぐに思い出したあの事件、ー2013年1月、ボリショイ・バレエ団の元スターダンサーにして芸術監督のセルゲイ・フィーリンが、何者かに硫酸をかけられるという事件がおきた。ー

そうだったそんな事件があって、美しいバレエの世界の裏側を見た気がしたんだった。

新聞には、キャスティングで対立していたソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕されたことが書いてあったが、やはりそのまま彼が犯人として服役しているようだった。

映画は事件の背景に隠された、熾烈な勢力争い、嫉妬、横領、賄賂などのスキャンダルがあったことを語っていた。

政治に携わる方が出てきて、ボリショイバレエ団はロシアの秘密兵器だと言っていたのが印象的だった。

政治に絡む色々な事、他国との対立を和らげるためにあるいは交渉事などのことがある場合、必ずボリショイバレエ団をその国に送り込むのだそうだ。

ロシアが誇る素晴らしい芸術を見せることによって人の心をどんなふうにでも操れる、と言う事なのでしょうか。

そして、あの事件でバレエ団自体の威信が崩れかけていることを憂いて、ロシア政府は立て直すために新しい総裁としてウラジーミル・ウーリンを送りこむ。

が、ウラジーミル・ウーリンとセルゲイ・フィーリンもまた対立していることから、バレエ団の運営についてもギクシャクしているのが描かれていた。

まぁ、その事件が軸となっていたけれど、ダンサーたちの厳しい練習風景やバレエに対する強い思いが語られる場面、みんなでより素晴らしい芸術を作り上げようとする場面など色々な要素が詰め込まれていた。

でも、何と言っても見どころはバレエの舞台のシーンでした。

『白鳥の湖』、『ラ.バヤデール』『スパルタクス』他、本当に素晴らしいバレエのシーンに感動。

抜きんでた才能、何もかもを犠牲にしてひたすらバレエに打ち込む強靭な気持ち、そして美しいものを作りたいと言う全てのバレエダンサーの強い思い、それらが結集して観る人々を感動させる芸術作品が出来上がるのでしょう。

私たちも恐れているけれど、バレエダンサーたちも年老いていくことを非常に恐れていた、いや私たちと同じにしてはいけません、踊ることが舞台に立つことが出来なくなることを本当に恐れていた。

朝早くからの練習に一人のダンサーが「何の喜びもないわ、あるのは肉体的な苦痛だけ。」と言っていたけれど、それでも舞台に立つ喜びはそれに勝ると言う事でしょうね。

それにしても、犯人であるパーヴェル・ドミトリチェンコ、とても魅力だった。

ソリストと言うよりキャラクターダンサーなのかな?個性的で魅力的だった。

それを思うとあんなことをしてしまって本当にもったいない。

キャラクターダンサー、山岸涼子の『アラベスク』でも出てきましたね、マイヤだったかな?

あの漫画は本当に面白かった、何度も何度も繰り返し読んだわ~。

あら、いけない、映画の感想が(^^;)

ドキュメンタリーとしては、どうだったんでしょうか?ですがバレエシーンがとても美しい映画だった。

この映画を観終わった時間は11時50分。

気持ち的についでに《バレエボーイズ》も観てもいいかもと思い、引き続き12時30分からのそれも観た、が感想は次回にいたします。

拙い感想を読んでいただいてありがとうございました。















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