直木三十五記念館の日々

直木賞にその名を残す直木三十五の記念館は市民参加型のミュージアム。運営の悪戦苦闘をストレートにお伝えします。

お盆の間のこと

2007年08月17日 | Weblog
 記念館がお盆休みに入る前に郵便物を受け取りにいく。直木の著作年表を作成されている西村様から最新の著作年表を送っていただいていた。礼状を書かねばと思いつつ、そういえばTBSの番組でつかってフリップを植村鞆音さんから送っていただいてまだお礼状書いてないことも思い出す。
 直木三十五全集から「大阪物語」が入っている第6集を持ってかえって読むことにする。生玉の講演の材料探しのためであったが、さすがに直木の筆致はすばらしく冒頭の「どうも人間というものは、自分の愛人の事を知ろうとする程、熱心に自分の市、町について知ろうとはしない。」という名文に打ちのめされた。植村家が生玉の氏子であることの裏もとれた。これで例祭の講演はうまくいきそうである。
 文藝春秋の最新号を買う。「アサッテの人」を読むことと、芥川賞の選評を読むことが目的、相変わらす石原慎太郎の選評は笑う。直木賞の渡辺淳一と同じくらい笑える。