うろ覚えライフ。

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大滝秀治さん、亡くなられた

2012年10月06日 | 芸能ログ

○大滝秀治さん死去87歳―舞台、映画、テレビ、CMで幅広く活躍

 

  舞台、映画、テレビなど幅広く活躍して来た俳優の大滝秀治さんが、肺扁平上皮がんで2日(2012年10月)に死去したことがわかった。87歳。葬儀は近親者で済ませ、22日に「お別れの会」を東京・青山斎場で開く。3月頃から声が出にくくなり、ふらつくなどの症状を訴え、6月の主演舞台「うしろ姿のしぐれてゆくか」を降板していた。

   1950年の「民芸」創設に参加し、舞台を主な活動の場としてきたが、75年のNHK連続テレビ小説「水色の時」で医師役を演じたのをきっかけに、テレビにも多く出演するようになった。「うちのホンカン」(TBS系)、「特捜最前線」(テレビ朝日系)では、人情味溢れる駐在さん、老刑事役が評価された。NHK大河ドラマ出演は8作にもなる。

   テレビCMでも人気となり、キンチョーの「つまらん!」、サントリー、永谷園、紀文食品などに出演した。

 

大滝秀治さん死去 『あなたへ』降旗康男監督と三浦貴大が追悼コメント

 

  俳優・大滝秀治さんの訃報を受け、大滝さん出演の映画『あなたへ』でメガホンを取った降旗康男監督と本作で大滝さんの孫役を務めた三浦貴大が追悼のコメントを寄せた。

 降旗監督と大滝さんの付き合いは1978年の映画『冬の華』から始まる。同作に大滝さんは高倉健の兄役として出演。降旗監督は「健さん主演の映画にはよく出ていただき、アクセントになる演技をしていただきました。思い入れの深い作品にいくつも出ていただきました」と共に仕事をしたことを振り返る。

 「今回は漁師役ということで、散骨のシーンで一度だけ船に乗って外海にまで出ていただきました。外海に出ていくお元気な姿が最後になってしまったのが残念です。ご冥福をお祈りいたします」と続け、盟友の死を悼んだ。

 『あなたへ』では「祖父と孫」として大滝さんと共演した三浦は「普段は優しく声をかけてくださり、笑顔がすてきな方でした。しかし、一度芝居の現場に入れば、真摯(しんし)に、そして厳しくご自分の役に向かっていくその姿に、役者として大切なものを学ばせていただきました。大滝さんと共演し、同じ場所に立てたことは僕の宝物です。ご冥福をお祈りいたします」とコメントしている。

 大滝さんは2日午後3時17分、肺扁平上皮がんのため東京都内の自宅にて亡くなった。享年87歳。

 

大滝秀治さん物まね 関根勤「本当の父親と時間を過ごしているようでした」

 

   俳優・大滝秀治さん(享年87)の訃報を受け、大滝さん“公認”の物まねで知られるタレントの関根勤(59)は5日、所属事務所を通じてお悔やみのコメントを発表。ありし日の思い出を「本当の父親と時間を過ごしているようでした」と偲んだ。

  突然の訃報に、大変驚いております。
 大滝秀治さんの物まねは、20年前からさせていただいておりました。

 生前、2人で伊豆を旅する番組でご一緒させていただいた際には、仕事や人生に関するお話をたくさんしていただき、本当の父親と時間を過ごしているようでした。
 その、お話の1つ1つから伝わるプロ意識に驚かされたことは、今も忘れられない思い出です。

 昨年の日本アカデミー賞授賞式でお会いした時に、固い握手をさせていただきました。
 その力強い握手は忘れることができず、とても嬉しかったです。
 それが、大滝さんとお会いする最後の機会になるとは思いませんでした。
 残念で仕方ありません。

 謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

 関根 勤

 

○大滝秀治さん「これでいいのだ」

 

  亡くなった大滝秀治さんの家族が、大滝さんの闘病の様子を文書で発表した。
 以下、全文。

≪2月に肺がんが見つかり8ヶ月。病気に身体を蝕まれる恐怖以上に仕事ができないことが辛そうでした。
しかし、心から信頼出来るお医者様と看護師さんに出会えた事で、わがままを云いながらも普通の生活を最期まで送ることができました。
こんなに家族とべったりと過ごした事がありませんでしたので、病気になるのも決して悪い事ばかりじゃないねと申しておりました。
あれこれ難しい本を読みあさっておりましたが、最後に手に取ったのは赤塚不二夫さんの「これでいいのだ」。
まさに「これでいいのだ」と笑顔で穏やかに旅立ちました。
皆様にはご心配いただきながら、病名もお知らせせず申し訳ありませんでした。
好きな仕事ができ、皆様に愛され本当に幸せ者です。
この場をかりてお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
大滝家一同≫

 



  大滝秀治さんも亡くなったのか。87歳。男性で87歳まで生きたのは、やはり「長生き」になるのかな。「長寿」と呼ばれるのって、どのくらいだろう? やはり100ラインに近づかないと駄目か。しかし、ああいう名脇役が居なくなるのは寂しいな。何だか、どんな映画にもドラマにも、比較的重要な役でもチョイ役でも、何処かに出ていたような気がする。そんなことはないのに、そういう錯覚を起こさせるくらいに、いろんな映画、ドラマにいっぱい出演していた。主役がジャニーズ上がりでもアイドル上がりでも、脇役をプロフェッショナルで固めれば、鑑賞に堪えうるちゃんとした作品となる。大滝秀治さんは正にプロフェッショナルな役者として、数多くのいろいろな作品の脇を固めて来たのだろう。頑固一徹な爺さん、ユーモラスな爺さん、どんな役柄も使い分け出来た。もうこれから先、新たな映像作品に、大滝秀治さん演じるお爺さんは出て来ることはない。この先、映像作家が新たな作品に、大滝秀治を是非使いたいと思ってもそれは叶わない。あの、独特な味。プロフェッショナルは惜しまれつつ静かに姿を消す。

 僕は昔はほとんどドラマは見なかったから、「特捜最前線」は見たことはない。後々、出演していたことを知った。でも何がしかの映画やドラマで昔から脇役で顔を知っていた。名脇役。最初に意識したのは、市川崑監督で石坂浩二主演の金田一耕助シリーズの、劇場映画第何弾かの「獄門島」でだろうか。確か「神主」の役だったように記憶するけど。寅さんが団子屋の実家に居候させてる品の良い爺さんが描いた、落書きみたいな絵を持って行った骨董屋のオヤジの役、とか。どの役も味があって、長い映画のその場面だけを印象深く記憶している。やはりプロフェッショナルな脇役だったんだな。

 このBlogも随分、訃報記事乗っけて、あれこれ感想書いて来てるけど、昭和を生きた人たちが死んで行くのは、いつもいつもやはり寂しいね。

 

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