はまあるきの東屋

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キリスト教は邪教です!ニーチェ著:第3章 キリスト教はイエスの教えにあらず

2016-11-14 21:16:44 | 読書
キリスト教は邪教です!
(現代語訳「アンチクリスト」)
F.Wニーチェ著
適菜収訳
講談社
定価800円
2005年初版



 初版は古いですが、まだ、インターネットで中古本が手に入ります。
 第5章までありますが、1章ごとに、特に印象的で、意義深いと思えた、
文章を抜書きして紹介に替えます。


第3章 キリスト教はイエスの教えにあらず

 キリスト教は弟子たちが、イエスを利用して、自分勝手にストーリーをつくり、
弟子たち(僧侶)に都合のいいよう宗教をつくったのですね!

 「キリスト教団は自分たちに都合のいい『神』をでっちあげ、
『再臨』や『最後の審判』といった、イエスの教えとはまったく
関係のない言葉を、なんのためらいもなく使うようになっていったのです。」
 「イエスの教えはこうです。自分に悪意を持っている人に対して、
言葉でも、心のうちでも、決して刃向わない。
外国人と自分の国の人を区別しない。
ユダヤ人と非ユダヤ人とを区別しない。 
誰に対しても腹を立てない。誰をも軽蔑しない。
法廷に訴えることもなく、誰の弁護も引き受けない。
どんなことがあっても、たとえ妻が浮気をしても、離婚はしない。」
 「イエスにとって、ユダヤ人が行っている儀式やお祈りは、
意味のないものでした。そうではなく、イエスの教えを実践することに
よってのみ神へ導かれるのです。こうして、イエスは『罪』
『罪の許し』『信仰』『信仰による救い』といったユダヤ教の教え
すべてを否定しました。」
「しまいに、パウロはイエスが復活したというデマを流しました。」
 「ペテロやパウロといった連中が作り出した『不死』という発想が、
高貴な人間性を殺してしまったのです。」
(注:パウロとペテロは聖書の中の使徒行伝の筆者。)