花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

爽やか信州&飛騨の旅・その7

2013年10月31日 | 旅日記
9月の写真サークルで選ばれた、「私の今月の一枚」です。


題して「白川郷の夏景色」

9月から10月にかけての一ヶ月間、他の仲間の作品と共に
コミニティーハウスのロビーに飾られました。

撮ってから三ヶ月以上が経ちましたが
遅まきながら、この夏に行った「信州&飛騨の旅」の後編をUP致します。


世界文化遺産・飛騨「白川郷の合掌造り」
7月17日から三泊四日で巡ったドライブ旅行

主人憧れの「上高地・帝国ホテル」に泊まり、上高地を散策し堪能した私たち夫婦
19日の午前11時過ぎには、車を置いてある沢渡の駐車場に戻ってきました。

安房トンネルを通り抜け、高山経由で中部縦貫自動車道から
トンネルだらけの新しい「東海北陸自動車道」を走り、約1時間半で白川郷に到着です。


白川郷の萩町集落は、1995年にユネスコの世界文化遺産に登録された合掌造りの村です。

川のすぐそばに広い駐車場があり、私たちは観光案内所に寄って散策地図をもらいました。

集落の入り口のお蕎麦屋さんで昼食お土産屋さんも並びます。


「ここが世界遺産に選ばれるなら、大内宿や妻籠や馬篭の宿が選ばれてもいいのでは?」と
主人は言いますが・・・


白川郷は昔のままの農村風景が守られていることが高く評価されており
現存する114棟の合掌造り家屋や田園など、庄川河畔に沿って約1kmの範囲に
美しい山里の風景が広がっています。


夏は涼しく冬は保温性に優れた合掌造りは、この地域の豪雪にも耐えられる
傾斜のきつい茅葺屋根が特徴です。


明善寺は集落の中央に位置する浄土真宗のお寺
本堂や鐘楼門が合掌造りです。

又長瀬家や神田家、そして国の重要文化財の和田家などが有料で見学できます。

一階の囲炉裏の煙が三階まで届きそのすすが屋根裏の茅などの防虫効果になっている


合掌造りの起源は江戸時代初期
切妻造りの茅葺屋根を持つ多層構造で、家内作業の養蚕場としても使われていました。


合掌造りの集落が一望できる「城山天守閣展望台」から見た風景です。


この時は夏景色でしたが、今頃は紅葉が進み秋の風情が楽しめることと思います


世界文化遺産・越中五箇山「菅沼合掌造り集落」
世界文化遺産としてはこちらの越中五箇山の合掌造り集落も含みます。

この日の宿は下呂温泉に予約していたので、時間的には厳しかったのですが
ここまで来たなら見ておこうと・・・
次回来ることはもうないと思い行って見ました。


五箇山は厳しい地形からかっては加賀藩の流刑地とされ、
平家の落人伝説も残る所。


この菅沼地区には9棟の合掌造りが現存しています。


山と川に囲まれた風情豊かな村内には、伝統的な田舎暮らしが体験できる
資料館もあります。


観光客が多い「白川郷」と違い、
ひっそりと佇むこの鄙びた風景が良いですね。


世界文化遺産・越中五箇山「相倉合掌造り集落」
この集落にある32戸の住宅のうち20戸が合掌造り家屋となっています。


すでに3時を廻っていました。
主人は車に残って、下呂温泉までの行程を調べるそうで
私だけが車を降りて見学しました。

先ずは集落の全体が見渡せる小高い丘の上まで行きました。


相倉集落に現存する合掌造り家屋の多くは、江戸時代末期から明治時代に建てられたもので
最も古いものは17世紀にさかのぼると考えられます。

史跡として保存される範囲には、これらの民家だけでなく、
田畑・山林・池・道路・屋根葺きに必要な茅を取る「茅場(かやば)」や、
雪崩から守るための「雪持林(ゆきもちりん)」までもが含まれまているそうです。

集落と周りの環境とが織りなす美しい風景に魅せられました。

丘を下って、集落を廻ろうとしたときに主人から呼び出しが
今回の旅では、この「五箇山・相倉集落」をゆっくり廻れなかったのが心残りとなりました。


        

10月も終わりですね。
台風騒ぎが収まった今週はずっと良いお天気が続く予報でしたが・・・

ちょっと切ない秋

前日(29日)の雨に濡れた我が家の庭の小菊です。

思いがけない冷たい雨に、父が心配になりました。
午後からホームに行ってみると、案の定38度以上の発熱

風邪で発熱した父が抗生物質を投与されても一向に良くならないので
今週初めに私も付き添い、総合病院を受診した結果
「軽い肺炎が見られる」とのこと

食欲があるので入院はしないですみましたが
私は遊びの予定は入れず、連日父の様子を見に通っています

寒暖の差が激しいこの季節、胃の調子も悪くて体調は最悪です
心労も重なり流石に疲れ果てました。


この小菊が咲く頃は、何故か切ない思い出が多いですね。

去年の丁度今頃、母が三度目の誤嚥性肺炎で危篤状態になりました

3年前、その母が父と一緒にお世話になっていた施設から、肺炎で緊急入院したのも、
11月の銀杏の葉が黄金色に色付く季節でしたこちらです。

今は幼稚園の年長さんになり、お転婆ぶりを発揮している元気な孫娘の菜々ちゃんが
生後8ヶ月で肺炎に罹り入院したのもこの季節でした。こちらです。 

今年は平穏な秋であって欲しいと願っています





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30 コメント

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白川郷 (夢路)
2013-10-31 09:17:28
もう10年以上前になるでしょうか。
真夏の暑い日、白川郷を訪れました。
世界遺産の登録された直後であったような気がしますが、
あまりの暑さに観光客も少なく、静かな町歩きができました。
合掌造りの民宿に一泊したんですよ。
それはとても良い思い出になりました。
夕食の折、家人の話す合掌造りの家の維持の難しさ等など伺い、とても有意義な一泊でした。

お父上のご病状、ご心配ですね。
最近の気温の変化は健康な者でもついていけません。
ご快方に向かわれることを他事ながら祈っております。
貴女様もどうぞご自愛くださいね。
返信する
Unknown (mako)
2013-10-31 09:17:53
こんにちは♪

母も退院はしたものの微熱が続き
施設では病院へ連れて行ってほしいと言われますが
ドクターは
「不顕性誤嚥が、その原因になってます。これはやむを得ない、自然な老化現象ですよ。」
とおっしゃいます。

自然現象には逆らえませんが、その範囲の中で
最後の親孝行をしたいと思っています。

白川郷の冬の出会い橋が好きでしたが今は元気が無いので行けそうもありません。

今度は春にでも行ってみたいです。

お父様お大事に!
naoさんも無理をせず・・・!
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白川郷 (だんだん)
2013-10-31 10:10:03
郡上から先へ行って無くて…
合掌造りの里は憧れです。
素晴らしい写真に、旅心を誘われます♪
民謡や祭の音楽が好きで、本場で見たり聴いたり。
ここは「こきりこ節」で有名ですね。
二本の竹を擦り合わせて、烏帽子を深く被る踊り。
合掌造りも良いけれど…
郡上踊り、風の盆とか、この近くは全国に知られる踊りがあり、ウズウズします!
父上はご心配ですね。
貴女が倒れないよう、呉々もお大事にして下さいね。
返信する
白川郷! (ラッシーママ)
2013-10-31 12:34:30
私は2回程、ツアーで白川郷に行った覚えがあり、1度目は春か秋、2度目は冬でした。
ツアーなのでゆっくり出来ず、只1軒のお宅にお邪魔して
家内を見せて貰い、家の柱や天井がススで綺麗な黒光りしてました。
合掌造りの家が並んでおり、維持費が大変だろうなぁ・・そんな事を思いましたね。

冬の時は寒くて、お土産屋(小さな店)で甘酒?か何か
温かい物を飲んだのを覚えてますが・・・
兎に角ツアーですと時間が限られ詳しく見る事も出来ず
只、行って来た・・・
それでも足が不自由だったので満足もしてたのですが
フリーで行ければ見方も違うと思います。

お父様の件、心配ですね。
ここ何年か秋には良い思い出がないようですが、今年の秋は素晴らしい秋になりますように・・・
お身体、ご自愛ください。
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☆夢路さんへ (nao♪)
2013-11-01 06:23:42
この日もそこそこ暑かったので、白川郷の観光客はそう多くはなかったのですが
外人さん姿が目立ちました。
それに引き換え五箇山は本当に静かでした。
合掌造りの宿に泊まられたとは実体験が出来て良かったですね。
息子も春休みの修学旅行で泊まったようで、「とても寒かった」と言っていました。
維持費は確かに大変でしょうね。
世界遺産ともなれば自由に変える事も出来ないし・・・

父は未だに夕方から8度近い熱が出ます。
食欲もあり、良く喋り元気なのですが、炎症反応も大きいので、今日又病院に連れて行きます。

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☆makoさんへ (nao♪)
2013-11-01 06:34:31
退院されたmakoさんのお母様も微熱が続いていらっしゃる?
父も発熱して抗生物質を飲みだして10日以上立つのに、夕方になると8度前後の熱が出ます。
今日又病院に連れて行き、発熱の原因を調べることになりました。

施設側としては入院して欲しいのでしょうね。
家族としては父とは長い付き合いの、慣れたスタッフの方々にゆだねたい気持ちが大きいのですが・・・

父は飲んだり食べたりする力は強いので、食事はいつも完食!
誤嚥性肺炎でなないようです。
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☆だんだんさんへ (nao♪)
2013-11-01 07:04:44
越中八尾の風の盆とか、盆踊りで有名な郡上八幡には憧れますが、私はまだ行っていません。
こきりこ節は民謡の宝庫「五箇山」ですね。
ツァーで行けばこうした昔からの伝統芸能も見せてくれるのでしょうが
個人で行くと触れる機会はありませんでした。

今まで飛騨といえば北アルプス登山以外では高山・奥飛騨温泉
越中といえば立山とトロッコ電車しか知りませんでした。
今回初めて、富山県と岐阜県の山深い県境を走りました。
まだまだ知らない日本が多々ありますね。

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お大事に (tona)
2013-11-01 09:09:49
五箇山の菅沼・相倉の合掌造りを初めて拝見しました。ツアーではここには行きませんので。
茅場や雪持林あってこそのこの景色なのですね。
維持は大変ですが、何時までも日本の宝として残してほしい景色です。
お父様いかがでしょうか。そしてnao♪さん、大丈夫ですか?
どうぞ異常な気温変動のこの時期、お大事になさってください。
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☆ラッシーママさんへ (nao♪)
2013-11-01 17:19:29
冬の白川郷も素敵でしょうが、さぞかし寒いことでしょう・・・
ツァーはせわしないですが、その土地の事などガイドさんの説明があって色々学べますね。
個人で行くと自由ですが、時間配分や成り立ちなどがイマイチ分かりません。
五箇山の菅沼よりも規模が大きい相倉にもっと時間をかけるべきでした

今日又父を病院に連れて行きレントゲンやら血液検査などをしました。
抗生物質が効いて少し良くなっているようですが・・・
施設にしてみれば肺炎患者なら入院してもらいたいのだと思います。
でも父のように熱は出るものの、食欲もあり比較的元気なら「慣れ親しんだ施設に居た方がいいでしょう」
との病院側の姿勢です。
私も老人の扱い方は、病院の看護婦よりもホームのスタッフさんの方が安心できますね。

10日から友人達と出かける予定の、新潟行きをどうしようかと悩みます。
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☆tonaさんへ (nao♪)
2013-11-01 17:36:10
山深い不便な所だったゆえに残った昔ながらの集落・・・
世界文化遺産というのは合掌造りの建物だけでなく村ごと全部と、生活そのものまでを含めるのでしょうね。
ツァーでは五箇山は行きませんか・・・
そのせいで観光地化されていないのかもしれません。

今日は父を病院に連れて行きました。
大きな病院は診察と検査で4時間以上かかります。
私も疲れと心労で喉や節々の痛みと胃腸をやられています。
でも父の検査の結果が少し良かったので、何とか峠は越えられそうです。

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