花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

夏の立山縦走・その2

2013年09月07日 | 山シリーズ
従来なら「一雨ごとに秋めいてきました」と記したいところですが
いやはや今年はその一雨が半端ではありません

5日未明からの雨は、雨戸を打つ音も凄まじく、
激しい雷の音で眠れませんでした。

私が住む神奈川は各種の警報が出て、TVにテロップが次々と流れたようですが
そのTVがウンともスンとも画面が出なくなり慌てました。
カミナリの影響かしら

午後からは父の病院の付き添いもあり、大雨の中を出かけましたが、
幸い施設の車で送ってもらって、病院に着くころには雨が上がりホッとしました。

8月6日・立山「雷鳥荘」出発
立山を歩いてから丁度一ヶ月が過ぎました。
3000m級の北アルプスの山々は、そろそろ秋の色に変わりつつあるでしょう。
私も「山行記」を早く仕上げねば

8月6日、朝7時に身支度を整え泊まった宿の玄関前に集合
全員でストレッチ体操をしてから出発しました。


小雨がポツポツと降っていましたが、見晴らしは案外利いて
剣岳の稜線も見えていました。


こちらは大日三山の山々です。

10年位前の丁度今頃(9月上旬)、山仲間3人で登りましたが
大日岳の途中にある山小屋はランプの小屋でした。


今回の山行は雷鳥荘を出発してミドリヶ池経由で、まず一ノ越山荘を目指します。

そこから雄山に登り、大汝山~富士ノ折立~真砂岳~別山と
稜線上を歩き,剣御前小屋で一泊

翌日は雷鳥沢に下って、雷鳥荘の前を通り
室堂バスターミナルから扇沢に戻ります。

よって一日目に使った温泉セットや洗濯物は、雷鳥荘に預けることができて
荷物が軽減化されました。中高年にとっては大助かりです


一ノ越に向かうパーティーが米粒のように見えています。
私達もあの二つの雪渓を渡って行きました。

途中、室堂山荘脇に建つ国の重要文化財指定「日本最古の山小屋・立山室堂小屋」
トイレタイムです。

立山に歴史的建造物があるなんて知りませんでした。
説明付きのツァーの良さですね。


「去年までは立山三山を歩くという事で浄土山から登りましたが、今年は雄山からです」
「お天気次第では雄山往復か、真砂の手前で下る可能性もあります」

ガイドの板橋さんの良く通る声が響きました。


一ノ越山荘までの登山道脇の花々が綺麗でした。
こちらの白いお花は「エゾシオガマ」

黄色いミヤマアキノキリンソウも咲いていました。


ちょっとピンクがかった「タカネヤハズハハコ」
濃いピンクのヨツバシオガマも見えていますね。

燕岳近くの合戦尾根にも多く見られたベニバナイチゴこちらはイワイチョウ


他に「クロトウヒレン」や「アオノツガサクラ」なども咲いていました。

雷鳥荘を出発して、およそ2時間で一ノ越山荘に到着しましたが
小学生高学年の団体登山が大勢いてとても賑やか・・・

「皆トイレには行ったか?」
「いつ雨が降るか分からないから、雨具は着たまま登るぞ~」
先生が大きな声で指示していました。

私達も見習うことにします。


一ノ越山荘から「雄山」へ

急なガレ場の1時間の登りですが、大渋滞で進みません
待ち時間が長くなると疲れが増します。


露に濡れた純白の「イワツメクサ」が可愛い

「花びらは何枚ありますか~?」とガイドの板橋さんが声を上げました。
10枚のように見えるけど、実は5枚が裂けているのだそうな・・・


ようやく三ノ越まで登ると雲が切れてきて思わず歓声をあげました。
「槍が見える」「右の大きな山は薬師岳かしら

Yさんと、当時属していたさる山岳会の皆様8人で行った「五色ヶ原~薬師岳」を
歩いた時の事を思い出しました。


小さなコンデジカメラのズームを使って、槍ヶ岳と穂高の山々をアップです。

「あそこも、裏銀座コースから西鎌尾根を登って行ったわ」と、Yさんが呟き
体力があった40代の頃を懐かしみました。


10時半頃、ようやく雄山神社の峰本社に着きました。
ここから先は神社の領域です。

受付で500円の参拝料を納めて、階段を上り神殿へ・・・

神職のお祓いが済むとお神酒が振舞われるここが3003mの雄山頂上です


晴れていれば、立山と共に日本三霊山をなす「富士山」と「白山」も望めるはず・・・

雄山は小学生の団体であふれていたので、昼食は大汝の休憩所でとる事にして
出発します。

大汝山

雄山からおよそ30分で大汝山、ザックを置いて岩をひと登り
ここが立山連山の最高峰(3015m)の大汝山頂上です。

晴れていれば眼下に「黒部湖」が見えるはず・・・
私達は順番に狭い岩場に立って、ツァーの仲間同士カメラを交換して写し合いました。


大汝休憩所で宿で配られたお弁当を食べました
朝が早かったので、流石に12時近くなってお腹が空きましたね。

後で知ったことですが、雄山の登りで奥様が体調を悪くして(高山病?)
雷鳥荘に戻って行ったご夫婦が一組あったらしい・・・

この窓に貼られているポスターは、松山ケンイチ主演の映画「春を背負って」の案内です。
名カメラマンだった木村大作氏が2年前に初めて監督として撮った映画「剱岳・点の記」
25億円収入の大ヒット

その木村監督がやはり立山を舞台にした映画を今撮っているそうで
モデルとなるのがこの小屋

「ヒロインの蒼井優さんもこの小屋に泊まったらしい」
「木村さんは剱岳・点の記以来、立山が大好きになり、今日も立山に来ているはず」
「封切りは来年6月だから是非観て下さいね」と、ガイドの板橋さんに薦められました。

顔ヨシ、声ヨシ、姿ヨシの板橋さん、素敵なガイドさんで気に入りました。
プロフィールはこちらです。


          

まだ購入して2年なのに、突然見られなくなったリビングの大型テレビ

メーカーのサービスステーションにTELして、翌日点検してもらったら
テレビ本体の部品の不具合とか
部品代はサービスでしたが、出張工事費に12000円もかかってしまいましたわ

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26 コメント

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雄山 雄大 (とんちゃん)
2013-09-07 14:02:43
雄山までの登り道は結構ごろごろ道なんですね。
人も多くてのろのろになるので体力のない人には返っていいのかと思ってしまいました。
でも大渋滞なんてすごいですね。
雄山まで行かなくていいからすそ野周辺を歩くだけでもお花が見られますか?
あと何年か後には!と一応は目標を立てているのですが・・・
タカネハヤズハハコはまだ見たことがないので是非ともこの目で見たいと思いました。
見晴らしがよかったですね!!!
テレビ (恵那爺)
2013-09-07 15:39:36
電子機器は、異常電圧に弱いですね。
雷ガードを付けるといくらか気休め程度にはなりますよ。


雄山への登りは、順番待ちですか~
嫌になっちゃいますね。
室道山荘 (おみや)
2013-09-07 19:54:27
こんばんわ
私達の宿泊所はいつも室道山荘でした。
お仲間の人たちが一緒の時は
室道山荘に泊まって2日目の朝に御山登山組と
室堂山への往復という時もありました。

弥陀ヶ原までバスで下ってそのあたりのさんさくもありました。

山のツアーってたいへんなんではありませんか?私達はいつも主人のリーダーでどこへでも
行けたので写真もゆっくりとることができました。

御山に登った時、やはり中学生の団体が大勢で
こまったこともありました。
年々山に登れなくなってしまったのが仕方ないけど残念でなりません
立山 (山小屋)
2013-09-08 06:18:35
一の越から雄山までの登山道はかなり
ザレていてたいへんだったと思います。
おまけに学生の団体がいると大渋滞するようです。
雄山神社ではお祓いするひとだけ拝観料を払う
ようです。
私はお祓いして貰ったことはありません。
ツアーだとセットになっているようですね。

この時期ですから花はもっと咲いていたと思います。
アルペンルートの渋滞が嫌で一の越から黒部湖まで
歩いたこともあります。
登山道にはベニバナイチゴがたくさんなっていました。
夢中になって食べた思い出が残っています。
☆とんちゃんさんへ (nao♪)
2013-09-08 09:11:30
雄山の登りは岩だらけの登山道です。
ただしヤセ尾根ではないので、滑落の危険はありません。
浮石に足をとられないように歩けば小学生でも登れますから、大渋滞となりました。
登りはリズムよく登った方が楽ですね。
止まっては歩き、止まっては歩きが一番疲れます。

この日は雨がぱらついたりお日様が出たりの変わりやすいお天気でしたが、
案外見晴らしも良く、槍や穂高も見えて感激しました。

お花は山よりも、トロリーバスを降りた室堂平周辺から一ノ越までが素晴らしいです。
前回風雨が強くて登れなかったときはもっぱらお花を見て歩きました。
弥陀ヶ原方面もお花畑が続いています。
是非お出かけになられてください。
 
☆恵那爺さんへ (nao♪)
2013-09-08 09:24:30
雄山まではファミリーも小中学生の団体も多くて大渋滞になりました。
登りはリズムよく歩きたいものですね。
雄山から先は静かな山歩きが楽しめますが・・・

恵那爺様はヒルの被害に遭われた様ですね。
丹沢に多いと聞いていますが、湿気の多い山はどこも油断がなりませんね。
彼岸花やナンバンギセルも咲き出して、自然界はもうすっかり秋の気配ですが・・・
ヒルはまだまだ要注意ですね。

TVの件ではとんだ散財となりました。
☆おみやさんへ (nao♪)
2013-09-08 09:38:05
今回初めて知りましたが、室堂山荘は立山で一番歴史のある山小屋のようです。
おみやさんは山仲間をたばねる、心強いご主人と山に行っていましたから恵まれていましたね。

私達も一時期、山で知り合ったさる大手スーパーの山の会に準会員で仲間入りさせてもらっていましたが
皆様歳をとり自然解散となりました。
それ以来3人であちこちの山に出かけていましたが、皆忙しくてなかなか行けなくなりました。
アルプス級の山に女二人で行くにはちょっと勇気が要ります。
立山くらいなら2人でも大丈夫と、4年前にはYさんと二人で来ましたが
風雨の中を縦走する決心がつきませんでした。
今回はツァーに入って無事縦走できて良かったと思っています。
写真を撮る時間は制限されますが、同時にたくさんの情報と立山の歴史を地元のガイドさんから
聞くことが出来ました。
☆山小屋さんへ (nao♪)
2013-09-08 09:53:22
岩だらけの登山道ですが、雄山の登りは滑落の心配が無いので学校登山にも利用されるのですね。
頂上もほぼ小学生に占領されていました。
私達は30分の休憩時間が与えられ自由時間でしたが、ほとんど座るところが無く・・・
神社でのお祓いは主人と登った時にしてもらいましたが、ここまできたら
やはり一番てっぺんに立ちたいと言う気持ちもあり、Yさんは初めてだったので
一緒に神社に500円奉納しお祓いをしてもらいました。

ベニバナイチゴを食べながら一ノ越からクロヨンまで歩かれたとか・・・
秋だったのですね。
地図を見たら3時間15分のコースのようでした。

立山行きたいなぁ。 (地理佐渡..)
2013-09-09 06:18:48
おはようございます。

立山。いつかはと思うのですが、縁遠い山です。
途中色々山野草も見られたのですね。
エゾシオガマ。一瞬トモエシオガマかなと思い
ましたが、違ったのですね。ドンデンでトモエシ
オガマは見たことがあり、似ていましたので..

さて、今朝の佐渡は涼しいのと、久しぶりの秋
晴れでとても心地よいです。これから良い季節
です。たぶんそちらも..。

Unknown (kiki)
2013-09-09 07:08:55
おはようございます。
5日未明の雨 雷はすごかったですね。

nao ♪さんが8月に登山された山々 今は秋の景色を
醸し出しているのでしょうね。
詳しく書かれている地図を見ると行った先々が良くわかります。3,000級の山が多いんですね。
私が乗ったトロリーバス あの辺を通っていたのかと懐かしくもあります。
いろんなお花(ミヤマアキノキリンソウ エゾシオガマなど)見ただけで花の名前がわかるなんてすごいです。
必死で登ってる時、お花に出あえた時の安らぎ ほっとしますね。
 雄山からの登山者 多いですね。
富士登山の時の8合目から頂上までの登山者のラッシュ そのものです。
槍ヶ岳 穂高がみえる写真 良いですね。
自分が登山者になった気分を頂きました。

今日はお天気になりそうですよ。午前中はコーラスです。

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