内山コーチのサッカー場放浪記

サッカーとお酒大好き
サッカー場放浪記ですからね!
さかば・・・酒場放浪記じゃないですからね!!

忘れちゃった!?

2010-04-25 13:30:00 | サッカー
うちのチームは人数が少ないのでいつもどんな練習でもできるわけではありません。
したがって、練習に行って、選手の顔を見てからメニューを決めるのが基本パターンです。
練習計画を立てて、今日はこういった練習をしますといったチーム、正直羨ましく思いますが、これはこれで楽しくやらせてもらっています。

基本的な課題はあるものの、人数がかかわってきますから選手の人数を把握しないとできないケースがほとんどです。
昨日の高学年の練習は8人でした。
最近8人の時は図のような練習をよくします。

正方形のグリッドを作り、外に4人、中に4人からスタートします。
外の選手でパス回しをします。
パスと同時に中の選手は外に移動します。
外の選手は、中から出てきた選手のいない方向にボールをコントロールして次の選手にパスします。
パスを出した選手は今度は中に入ります。

なんてことない、シンプルな練習です。
でも、パスを受けるときにパスの出し手、ボール、相手の選手を見た上で、スペースと味方の選手を探さなければいけません。
判断の選択肢は少ないのですが、多くを要求される練習です。

最初はワンタッチコントロールで行いますが、必ず相手から遠い方の足でという条件をつけます。

ワンタッチコントロールになれたら、ダイレクトでの処理もありにします。
ダイレクトで処理するかどうかは選手の判断に任せます。

ところどころで選手に質問してみます。

「なぜ、今はダイレクト?」
「なぜ、ワンタッチコントロールを入れた?」

多くの場合は、成功しそうかどうかが判断基準になっていたようです。
それはそれで間違いではありません。

「どんなときに、ダイレクトを選択するのか?」
といった質問もしてみました。

「急ぐ時」

うんうん、わかっているね。当たり前のことです。
相手に近づかれたくない時、自分や見方の選手が急ぐ時は時間をかけずに処理しなければなりません。
けど、自分が急いでいても、パスの受け手が苦しい時に急いでその相手に出すことはできません。

「難しいな~」
という声が上がりました。

実は、難しいという事に気付いていない選手が多いのです。
深く考えると難しい、浅いと簡単に見える。
難しさに少しずつ気付き始めています。

3対3のゲームを始めると、その前の練習で気づいたことや課題になっていたことを忘れてしまいます。
当たり前といえば当たり前です。
わかっているとできるは違います。
選手が頭でわかっていることをできるようにする作業が我々の仕事です。
選手も忘れてしまう事が多いのですが、我々も忘れてしまいます。

選手は頭でわかっていてもできるわけではない、そんな当たり前のことをこちらが忘れてしまうと選手の小さな変化や成長に気がつかないことがあります。
忘れないようにしなければいけませんね。

忘れるといえば、アルビレックス新潟は勝ち方を忘れてしまったのでしょうか?
もう1点取りにいっての失点ならばわからないことはないですが、昨日はラインを下げて守りに入っての失点。
カップ戦ではとりあえず勝利しましたがリーグはいまだ未勝利。
忘れたものをそのままとりに帰らずに、取り返しのつかないことにならなければいいのですが…
忘れ物に気付いているのでしょうか?
勝ち方以外にも、チーム全体がいろいろ忘れているようなので、きちんと連絡帳、つけた方がいい気がするのですが…