弊社をご利用いただいているお客様から
携帯電話にお電話があった。
いつも決まった曜日に電話があるのが
土曜日…。
何かあったのか?!
色んな思いを巡らせながら
携帯から発信しようとした瞬間に
電話がなった☎️
「どうされましたか?◯◯様?」
「孫が生まれたんです!^ ^」
「お宮参りを来週に控え、祝着を出してみたらシミがたくさんあってね…
田村さん!急で悪いのですが
どうにかならないですか!」
お宮参りの日時をお伺いすると
もう1週間もない。
これはどうにかしなきゃ‼️
とりあえず、お着物を拝見しに車を出した。
12年前、川越の氷川様にお宮参りしたことを思い出した。
小さな身体で
真っ赤な顔して
嫁さんの着ていた祝着を纏って。
「こちらが例の祝着ですか?」
「ハイ。
そうなの…シミがそこにも、ここにも…」
確かに多数のカビから変色したシミが。
初見で時間がかかるのが経験からわかる。
しかし、限られた時間の中で、目の前で
お嬢さんに抱かれる小さな赤ちゃんに
綺麗にした祝着を掛けてあげたい。
「ハイ。わかりました。承ります」
「できるだけ綺麗な状態にしてきます」
そんな言葉に安堵されるお客様。
気づけば、目の前には四世代の皆様。
お祖母様にお母様
お嬢さんに
小さな赤ちゃん👶
お祖母様がこの着物の歴史を話してくれた。
私の娘(お母様)が生まれる時に作った着物なの。そしてこの子(お嬢さん)も生まれた時に着て、そしてお孫さんへと受け継がれて行くの…^ ^
鮮やかな柄。古さを感じさせない素敵な着物。
受け継がれる着物を、私に託してくれた嬉しさと責任の重さ。
素敵なストーリーが、一着の着物にはある。皆、ストーリーを一着に持っている。
日々の仕事が、そのストーリーと寄り添いながら仕事をさせていただいていること
心から感謝しています。
さぁ!
綺麗に仕上げよう‼️