あの山のむこう

たまに起こる
奇跡的な出来事と出会いをつづる。

慈悲

2009年05月09日 19時56分13秒 | ぷろろーぐ
今日、テレビを見ていると敦煌の莫高窟に1000年も残る
イッサタイシとブッタを描いた壁画の話をやっていました。


イッサタイシは二人のお兄さんと山に修行に行きました。
帰り道、3人の前に飢えた虎の親子が現れました。

でも、虎は餓えすぎていて3人を襲う力がありませんでした。
虎を通りすぎて3人は山を下りていましたが、イッサタイシは兄達に
先に下りるように告げて、虎のところに戻りました。

そして、服を脱いで裸になり飢えた虎の前で横になりました。
でも虎は衰弱していてイッサタイシに噛みつく力もありませんでした。

仕方がないのでイッサタイシは虎のいる上の崖に登ると
そばにあった乾いた竹で自分の首を切りました。
それから崖へ落ちて虎の前に倒れました。
虎の親子は温かい血をなめて、イッサタイシを食べて
餓えをしのぐことができたのです。
そんなイッサタイシの骨を拾い上げて


ブッタは弟子に、前世の記憶を慈悲を教えるために話したらしいです。

さすがインドから続くシルクロード、北魏だと思いました。

砂漠のまち敦煌 いつか行ってみたい。