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チュニジアのドライブ

2014-08-05 06:22:48 | ダンナの出張編
遅くなりましたが、チュニジアでのドライブです。

私自身としては、これで韓国、アメリカ、イギリス、アイルランド、イタリア、ブルガリア、ルーマニア、ギリシャ、トルコ、キプロス、マルタに続いて12ヶ国目の運転となります。
北キプロスも独立と考えて、サムイ島でも観光で行って運転したっけ、と考えると、14の国・地域でしょうか。
アメリカ本土とハワイを分けると、もっとキリがありませんね。

チュニジアでは、7日間で2,164キロを運転しました
初日は、空港からホテルに移動した10キロだけ。
最終日も少し回りましたが74キロの移動だったので、実質は5日間で約2,100キロを走破したことになります。
よく走りました。
GPSの軌跡を見ても、けっこうグルッと一周、回ったことがわかります


チュニジアは、左ハンドルです
しかも、レンタカーを借りようとしても、マニュアル車がほとんどで、オートマ車はめったにありません。
海外で左ハンドルのマニュアルを苦にしない人であれば、運転は問題ないでしょうが、オートマでないと困るという人は、ハードルが高い国です


私の場合、チュニス・カルタゴ空港のサイトにレンタカー会社が紹介されており、ここの会社を丹念に調べて行って、1台だけ見つけることができました。
大手のレンタカー会社は、電話もかけてみましたがオートマは手配できないとの返事でした。
でも、借りられると返事は来ましたが、実際に空港に到着して、車を見てみるまで心配でした。
到着ゲートを出て、待合室に行くと名前のプラカードを持った大勢の人の中に私の名前もあり、ついていくと本当にオートマでした。
ホッとしました


チュニジアの運転は、GPSがないと無理だと思います
標識は、ほとんどありません
あっても、近くの集落のものだけ。
標識を頼りにしようとしたら、これから行こうとする方向の都市が、どの都市を経由していくかをわかったうえで、標識をたどっていくしかありません。
しかも、文字はアラビア語。
何が書いてあるかもわかりません
その意味では、レンタカーで運転できるとグッと行動の幅が広がりますが、何しろGarminのカーナビ地図は販売していません。
インターネットで散々、検索して、いろいろファイルを足したりして、やっと手持ちの機種で表示できました。
これが使えたから今回、一人の運転で回れたと思います。
これが使えずに粗い道路地図だけでは、無理でしたね。


路面自体は、きれいでした
特に高速は、走りやすい道です。
高速代も2TDL前後なので、日本円では120円前後。
ちなみに、ガソリンは高めでした。


高速道路を下りても道路は舗装されています
路面も荒れているところは少なく、GPSのナビがあれば、走るのは問題ありません。
その意味では、直前に運転していたマルタ島よりも気が楽です。


踏切でも一時停止はしませんね
アメリカ式に踏切前はアクセルという感じで、いざ、わたる段になると、みんなビュンと飛ばしていきます。


でも、チュニジアの運転は、みんな飛ばします
普通の道でも100キロを超えるスピードです。
安全運転と思って80キロぐらいで走っていると、後ろから抜かされていきます
また、対向車も追い越しで飛び出してくるので、やっぱり隊列を組むように一群で走っていくのが安心です。
一番、走行した日は、朝の7時半すぎに出発し、ホテル到着が19時前。
12時間近くですが、移動は638キロでした
ほぼ平均時速で80キロぐらいで走っているので、8時間以上は運転していたことになります。
お昼ご飯で立ち止まることはせず、カロリーメイトをかじるぐらいなので、そりゃあ海外出張を1週間もすれば痩せるわけです

でも、途中で何回か、検問に引っかかりました
検問といっても、身分証明というところでしょうか。
日本のように飲酒検査というのではなく、パスポートや車検証、レンタカーなので借受書を見せます。
1回だけ、検問に気がつかずに急停止をしたことがあったので、そこではスーツケースや荷物を開けて見せろと言われてしまいました。
途中で、よく検問に引っかかるようになりました
でも、ふと気がついて、検問のあたりでサングラスを外して、完全に外国人ということを見せると、ノーチェックでした
街中をちょっと歩いても、すれ違う人に「日本人?」と聞かれたぐらいなので、向こうの人からしたら、すぐに外人とわかる顔立ちや身なりなんでしょう。

南部を走っても、道路はしっかりと舗装されていました
Googleで見ると、砂漠や岩場の中の道路でも、アスファルトで舗装された道路は、黒くはっきりと見えます。
ドゥーズに向かったときに、一瞬ですが砂嵐にもあいました。
車の前面が真っ黄色になって、車のほんのすぐ前しか舗装されてる道路があることがわかりません。
こんな時、四輪駆動車でないと、ちょっと不安ですね
幸い、道路をはみ出すこともなく、無事に帰国できました。
でも、砂漠に近いところを走った後は、高速道路などで窓ガラスを下げようとパワーウィンドウを下すと、ギャリギャリというようになってしまいました。
砂漠の砂は細かいので、これが窓ガラスのモータ部分に噛んでしまったのかもしれません


中部から南部にかけては、岩場のところが多いですが、見通しがいいので、走りやすい道です。
対向車線が来るかどうかは、ずっと先から見通せるので、追い越すタイミングもつかみやすい道路です。
運転が好きな人には、たまらない道のりだと思います


でも、同じような道のりでも、トルコでは車線をはみ出して、アウト-イン-アウトで車を運転しています。
なので、気分はレーシングドライバーのようですが、チュニジアでは車線を越えることは、追い越す時だけです。
車線に従って車を運転するのは、日本人気質と同じですね。

チュニス市内では、朝晩は渋滞が発生します。
特に、中央車線は左折車がいるので、路肩側を走った方が無難ですが、ここはバスも走ったりするので、自然とみんな車線を右に左にしながら走ることになります


トルコを運転した時のイスタンブールの渋滞ほどひどくありませんが、オートバイも比較的、多いので、チュニスの中心部は走らなくていいなら走らないに越したことはないと思います。
ちなみに、初日に泊まったチュニス中心部のホテルは、地下に専用駐車場がありましたが、非常に狭い曲がりくねった通路を地下に下りていきました。
そこに着くまでにも道に迷って大変だったし
とにかく、注意が必要です


ちなみに、信号は都心部では守っています。
特に赤信号になるとわかっていると、日本では走り抜けようと考えてしまいますが、基本的には事前に止まる車が多いです。
ただし、右折の場合には、赤信号であってもズリズリ少しずつ前に出て、赤信号でも右折してしまいます。
このあたりは、自己判断ということでしょう。
でも、この塩梅をつかむのが難しいですね
信号に従っていると後ろからクラクションを鳴らされるし、大丈夫と思って右折しても後ろの車はついてこないし


追い越そうという車は、中央車線によって、追い越そうというウィンカーをずっと出し続けています。
高速道路でも内側が追い越し車線ですが、前に遅い車がいると、あおって左ウィンカーを出して、車線を開けろと催促します。
日本でも以前は、この習慣もありましたが、最近では見かけなくなりましたね。

何はともあれ、事故もなく、よく走り抜けました
でも、レンタカーで回ったからこそ、こんなきれいな景色のところで立ち止まることができました


基本的には、トルコを運転したことがあれば、チュニジアの運転は大丈夫だ思いますが、トルコよりも道幅や路肩が狭いので、運転に注意が必要です。
しかも、所構わず、こちら側も反対車線も追い越しをかけてきますし。
次回、行くことがあれば、是非とも砂漠の中にテントで1泊したいものです(N)