正直の反対

　沢木耕太郎作　春に散る　新聞小説より
「君は、正直がいいことだと思っていますか」
「ええ、嘘をつくよりいいと思います」
「正直の反対は嘘をつくことではありませんよ」
「話というのは、省略することができるんです。省略することは、嘘をつくことと同じではありません。
すべてを話すのではなく、必要なことを話せばいいんです」
「相手が聞きたいことは何なのか。大切なのはそれを考えて話すことです」

何でもないやりとりなのだけれど　自分をふりかえると
相手が聞きたいことは何なのか　等とあまり考えず　自分の話したいことを話しているようで
冷や汗冷や汗
今更だけれど　今度から　相手のことを考えて・・・。

　訪ねてきたひとに　正直の反対が嘘をつく　ではないんだって今ごろわかって・・・　と言ってみた
　あまり興味はなかったようで　偽悪？なんかそんな感じだよね　と　返ってきた。　
　

　十五夜が近ずいてきたので
　土手に行き　すすきを取ってきました
　今日は良いお天気です。