やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

姥勝手 田辺聖子 新潮社

2010年05月23日 21時04分50秒 | 
主人公は80歳の婆さん、老いてこそ勝手に生きよう、今こそヒト様に気がねなくと
言うことです。書道を教え、油絵やら何やらお稽古事にも通い、息子も嫁も毎日の
ように電話をよこし、町内の老人クラブのボランティアにも参加し、ともだちにも
不自由せず、一緒に旅行したり、飲みに行ったり、カラオケに行ったり、金にも
困らず、お洒落で。理想だとは思うけれど、思うだけ・・・。

老親を棄てられますか 門野晴子 主婦の友社

2010年05月23日 15時12分04秒 | 
1994年に書かれた本です、実話だそうです、衝撃的です、悲劇です、喜劇です、
読後はさわやかです、登場する人々すべて立派です、健気です、感心します。
離婚の大きな原因となった舅が、嫁と孫を追いかけてきて、住みついてしまった、
地方の旧家の自分では何もしないお殿様、東京の小さな家で、元嫁に教育され、
炊事洗濯を覚え、主夫や秘書の役割を生き生きと果たして生きていく、80歳を
過ぎてから。他人でもこんなに関わって生きていける、実の子供にも遠慮して
生きているような年寄りの話を聞くと、不甲斐無い気分。時代は進み、嫁の役割は以前より
ずいぶん軽くなった、それは素晴らしいことだと思う、でも実の親子の関係までも軽く
なる必要はないのだろう、子供はどんどん、老親に関わってほしい、
そこから何かは生まれる気がする。と勝手なことが言えるのも、
私にはもう親がいないからかもしれない、
自分に関係の無い事柄はなんとでも言える?。