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和訳 ピアノマン 続き

2007年04月16日 | ちょこのひとかけ



Now Paul is a real estate novelist
Who never had time for a wife


 内容:さて、ポールはwifeのための時間なんかない、
realestateなnovelist。

 解釈:ここがよくわかりませんでしたが、
ネットで調べてみたところ、
ビリージョエルがファンクラブ会報かなにかで
そこの部分を語ったという話があって、
それによると、実は造語なのだそうです。

内容としては、
「いつかすごい小説を書いてやる」
と語っていた不動産屋のことだとか。
そのためここではそのままの意味でとらえます。

彼はwifeのために時間を割きません。

これはhis wifeではないので、「彼の妻」ではなく、
「妻というもの」という総体的な一般名詞。
小説を書くのに急がしくて
妻を求めないのかと思われますが……。


And he's talkin' with Davy who's still in the navy
And probably will be for life


 内容:ポールは海兵隊のデヴィと話してる。
そして人生そんなふうにして終わるのだろう。

 解釈:デヴィは、本当は違う名前かもしれません。
davyとnavyでおそらく音をそろえようとしたのだと思います。
また、lifeと2行上のwifeも踏韻です。
英語歌は基本的に、韻を踏まなくてはいけないことになっているので、
微妙な単語が出た場合、単なる韻のためのことがあります。

歌詞が最初から偶数行の最後の単語で韻を踏んでいることには気づきますか?
inとgin。(ゴ)ーズと(クロ)ーズ、
(トゥ)ナイトと(オル)ライト……

ぱっと見、このフレーズは意味不明に見えますが、
たぶん韻のためではなく、意味のあるもっと薄暗い内容です。

ポールは、ワイフのための時間はないけど、デヴィの時間はある。
とすると……ワイフとデヴィは同等の扱い。
妻を求めないけど、デヴィは求める。その意味は……?

デヴィは海兵隊。
男だけで何か月も海の上を漂う、アレです。
たぶんポールも海兵隊でデヴィと一緒だったのでしょう。
ポールはやめましたが、デヴィはまだ海兵隊です。

海兵隊だからなに? といえば。たぶん男色です。
俗な噂では、海軍には男色が多いと有名です。
だって海の上にはバーも性風俗もなく、
お互いで慰めあうしかないのですからね。
そんな何も無いところにいるなら何も無くすごせばいいのに。
お互い慰めあうようになるというのがいかにも男性的です。

妻というものには興味ないポール。まだ海兵隊のデヴィ。
不動産もやっていて小説家の夢をもっていて
充分しあわせそうなポールですが、
一番の幸せである、愛する男性といられるのは
このバー、このひと時だけなのです。

人生の間中そのまま、なのはだれ? と思えば、
ポールではなくデヴィにかかるようですね。
なので、人生の間、海兵隊でいるデヴィ、となります


And the waitress is practicing politics
As the businessmen slowly get stoned


 内容:ウェイトレスはpoliticsをpracticingしていく。
As、businessmenが slowlyにstonedしていく。

ビジネスマンがゆっくりよいどれていくにつれて
ウェイトレスはあしらいが熟練していく。

 解釈:ビジネスマンは特定ではなく、the付きの一般名詞。
『ビジネスマンってやつ』です。
ビジネスマンは日本ではサラリーマンと混同されますが、
サラリーマンよりすこしすごいほうです。
たとえば日本では若社長のイメージの青年実業家などが
ビジネスマンのイメージです。

びしっとして金にうるさくつまらなそうなやつら。
よっぱらっていくのもゆっくりです。
ウェイトレスはpoliticsをpracticingしています。

この二文のつながりは、Asで変わります。
原因、時節、様相、同時ならば、同時、がよさそうです。
『~につれて』と訳してみると、
おかたいビジネスマンがゆっくりよっぱらって
ウェイトレスにからむにつれて、
新入りウェイトレスだってpoliticsをpracticingしていくのです。

ここは政治学を学ぶ、ではなく、
あしらいに通じていく、ではないかと思います。

たしかに映画だと、よく勉強するウェイトレスは出てきますが、
ビジネスマンがよっぱらうにつれて
政治学を学んでいくのでは意味がわかりません。

動詞もpracticeなので、学ぶならむしろlearn。
これを使っているので熟達する、の気がします。


Yes, they're sharing a drink they call loneliness
But it's better than drinkin' alone


 内容:ほら、ロンリネスという飲み物を共有してる。
でも、ひとりでのむよりはいい。

 解釈:ジョンとポールとデヴィとウェイトレスとビジネスマン。
ごちゃごちゃしてばらばらに見えますが、共通しているものがあります。
ここにいるみんなは、『寂しさ』という名の飲み物を一緒に飲んでいるのです。
でも、ほんとの孤独より、こうしているほうがいくらかマシでしょう?


 (Chorus)
  Sing us a song, you're the piano man
  Sing us a song tonight
  Well, we're all in the mood for a melody
  And you've got us feelin' alright


 内容:「おれたちに歌ってくれよ、
それがピアノマンってやつだろ。
今夜一曲歌ってくれよ。
もうすっかりできあがっちまった。ここらで一曲たのむよ」

 解釈:コーラスです。
「歌ってくれよ、ピアノマン」
つまり、まだ歌っていません。
周りをみてしみじみしながら、指を叩きつけているのみです。


It's a pretty good crowd for a Saturday
And the manager gives me a smile
'Cause he knows that it's me they've been comin' to see
To forget about life for a while


 内容:土曜にしちゃいい混みようだ。
マネージャーも上機嫌。
だってこの客はみんなオレめあてで、
ちょっとの間人生を忘れに来てるんだからさ。

 解釈:映画の場末のバーのように、
演奏家をやとうマネージャーがいます。
わたしのイメージでは太っちょでお金に汚く、
失礼なことを言う人間です。
普段はピアノマンにもきつくあたるマネージャですが、
この人の入りを見て、ぬたりと笑っています。
彼にはこの人たちがお金に見えるのでしょう。


And the piano, it sounds like a carnival
And the microphone smells like a beer


 内容:ピアノはカーニバルみたいに音を出し、
マイクはビールのような臭い。

 解釈:the pianoは、次のitをあらかじめ言ったもの。
ピアノはカーニバルみたいに聞こえます。
マイクはビールみたいな臭いがします。
バーテンダーの彼がビールを出してくれたのでしょう。


And they sit at the bar and put bread in my jar
And say, "Man, what are you doin' here?"


 内容:カウンターに座った面々は
オレのチップ入れに金を入れ、
そして言うのさ。「へい、ここでなにやってんだい?」

 解釈:歌詞の主、絶対一人称としての視点はここで終わりです。
「ここでなにやってんだい?」は、
人生としての言葉ではありません。
「ピアノマン、おまえはこんなところで
ピアノマンをやっていてどうするんだ?」
そんなこと聞かれても困ります。

ここが一番違和感を覚えたのでこの訳をしているわけですが、
ここは後のコーラスも考えるほうがいい気がします。

「ピアノばっかり弾いていてどうするんだ?
それがここでやることかい?
ピアノの練習ならよそでやってくれよ。
おれたちは歌を聴きに来てるんだぜ」

こうやってもてはやされるピアノマンですが、
これ自体が皮肉かもしれません。
ピアノ弾きに歌えっていうのか?
と、人気の影にやるせなさを覚えている……のでしょうか。
わたしはピアノマンが弾くだけか、歌いもするのかは知らないので、
その解釈だけは適当です。


Oh, la la la, de de da
La la, de de da da da


 内容:ははは、そんなあの頃。

 解釈:鼻歌と同じようなものです。
合いの手、といったところでしょうか。


 (Chorus)
  Sing us a song, you're the piano man
  Sing us a song tonight
  Well, we're all in the mood for a melody
  And you've got us feelin' alright


 内容:「おれたちに歌ってくれよ、
それがピアノマンってやつだろ。
今夜一曲歌ってくれよ。
もうすっかりできあがっちまった。ここらで一曲たのむよ」

 解釈:最後のコーラスです。
「歌ってくれよ、ピアノマン」
やっぱり、まだ歌っていません。
もりあがり、もりあがり。
そして、ピアノマンは歌うのです――が。

思い出してください。
ピアノマンは誰? 彼のことを名前で呼ぶ人が
一人だけはいたはずです。

こんなに人がたくさんいて、『オレ』の歌を聞きに来ても。
だれも「歌ってくれよ、ビリー」とは呼ばないのです。
「ピアノの人、歌をたのむよ」。

オレはビリーです。ピアノの付属品でもなければ、歌でもない。
それでも歌うしかなく、
けれど、歌うことを楽しんでいるオレもいるのです。

みんなどこかやるせなさを覚えたあのとき、
それが、ピアノマンだったあの頃、なのでしょう。



★★全体を通した訳は後日★★
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2 コメント

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ジョンとポール (晴彦日記)
2010-05-07 12:16:27
ピアノマンの歌詞にジョンとポールが出てくるので
もしやビートルズに関係するのかなと思い、調べていたら
あなたのブログにたどり着きました。

丁寧に歌詞を翻訳されていて参考になりました。
ありがとうございました。
Unknown (あまね)
2010-05-10 08:47:22
お役にたったならよかったです。

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