南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

相対性理論そのⅡ

2018-04-22 | Weblog
前回の説明では移動する物体の速度をwとしその物体から速度xで放すとその速度はV=W+Xになる
そして光はどうなるか

光は波として伝播すると考えられていた
伝播すには媒体が必要と考えその媒体をエーテルと名付けて
モーレーは太陽系が銀河系を回転する速度を求めるため
地球が太陽を公転しているから銀河系回転の進行方向ではエーテルが圧縮し
後退方向では引き延ばされていると考え光の速度の違いを求めた
ところが全く違いを見つけることが出来なかった
何人かの科学者も実験したが同じだった
つまりエーテルはなく、また光速度にはV=W+Xが成り立たない
そこでアインシュタインは「光の速度はどこでも不変だと考えればよい」と言った
そしてV=(W+X)/{1+(W×X)/(C×C)}を導いた
この式のCとは光速度を意味し例えばWにCを代入するとV=Cとなる
また秒速20万kmの物体から秒速20万kmの物体を放出すると40万kmとはならず
27.69・・万kmとなる
この式では絶対に30万km以上にならない
つまり自然界では光が最も早くこれ以上早いものはない事になる
なお1万km以下ではV=W+Xにほとんど近い値だが決して同じではない
1万km以上の速度で違いが現れる
我々の日常での速度は全く影響がなく又違いも分からない
そして光速度が不変ということは時間や空間が絶対でなく変化することになる
次回は時間の変化を述べる



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