なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

保育園模型

2014-04-16 10:41:28 | 日記




建築現場では基礎工事の最中です。
大量のセメントが流し込まれ基礎を固めました。次には太い鉄筋が何本も何本も行儀よく並べられています。
職員の技は圧巻です。柱になる部分なんでしょうかしっかりと鉄筋が組立てられています。

そんな状況ですが、完成模型が届けられました。
私の写真の写し方が悪くてイメージしにくいのかなと、アップしてから後に見てわかりました。

まず、保育園に入る道路側、ガジマル側から全体をとりました。
次に、園庭側から見た全体風景です。
その次は正面の門です。門の向こうにヒンプンがあります。沖縄らしさを瓦と門とヒンプンで表現。
瓦は、なんくる家の瓦の再利用です。
そして玄関からヒンプンの上を見上げると、ステンドグラスで太陽の花を描きました。
ミドリホイクエンをローマジでデザインしておもらい、それを琉球ガラスで張り付けるという方法で
表玄関を印象づけたいと考えています。

私たちには、ガジマルという大切な存在があります。それはもちろん生かした設計です。
庭にそびえるみどり豊かなガジマルの木が私たちの保育園のシンボルです。
そのガジマルと調和させるように太陽の花ひまわりをステンドグラスで描くことで、部屋の中にいても外にいても
朝も昼も夕方も夜も、ステンググラスから差し込む太陽の光を感じてもらえるように配慮しました。

夕方は西日を受け、夜は部屋の中から漏れる明かりで子どもたちの心を和ませてくれるはずです。
ガジマルの木も光と影を明確に表現してくれます。
太陽が照りつける日こそ、影がくっきりと現れます。

保育園の中でも外でも自然に包まれているような心地よさを味わってほしいと願って設計してもらいました。
心地よい南の島の風も通るでしょう。雨の時にはガジマルの木から流れる雨の滴が川になるのをみるでしょう。
窓ガラスを叩く雨の音を聞くでしょう。色付きのガラスからその日、その時、の、異なった光景を目にするはずです。

同じ建物の中にいても、一人一人の子どもが同じことを感じるはずはありません。
子ども一人一人のその日の体調やその日の心持ちによっても興味の持ちところは異なりましょう。
ある子は光を追っかけ、ある子は影を追いかけ、またある子は、追いかけている子どもの動きを追っかけるかもしれません。
いずれにしても、
私たち大人が考え、子どもの目線で考えて環境を整えるしかありません。

これから始まる、いやもう始まっている保育園工事の完成を保護者のみなさんにも喜んで待っていただきたいと。
もっとちゃんとした写真を撮って保護者のみなさんにもお配りしたいと思っています。