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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

彼岸花

2016年09月23日 | 浜松・静岡

 秋分の日の昨日、静岡市にある放送局のラジオに出演するために久しぶりに静岡に出かけた。昨年の秋だったか、静岡大学でガムランを演奏してからほぼ1年ぶりかもしれない。浜松を静岡と勘違いする方がいるが、浜松と静岡は距離もあるし、天竜川、大井川、安倍川という三本の大河川を渡っていた江戸時代、遠州と駿河は全く異なる「国」だった。今でも浜松と静岡はいろいろな意味で「近い」関係とはいえないかもしれない。
 さて仕事も終わり少しだけ駿府城公園の方を歩いてみると、桜並木の土手の側面に彼岸花が美しく咲いていた。彼岸の中日にぴったりの花だ。花言葉は、情熱/独立/再開/あきらめ/悲しい思い出/思うはあなた一人/また会う日を楽しみに、などいろいろあるようだが、やはりあまりポジティブなイメージを感じられない言葉もある。
 お彼岸だからといって、誰もがお墓参りに行けるわけではない。仕事だってあるし、あるいは記憶も薄れていく。私にとって彼岸花は「悲しい花」ではない。その花は先立っていった人々の記憶を蘇らせる花なのだ。この花を見て記憶は新たに蘇る。そして心で手をあわせるのがいい。語りかけるのがいい。大切なことは忘れないことだ。どこにいても思いは伝わるのだ、と私は信じている。


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