ブログ de なんで屋 @東京

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アメリカ追従っていけないの?

2005-10-29 21:18:07 | 露店紹介
この間、露店では「日本がアメリカべったりなのはなんで?」というお題ボードを掲げておりますが、「アメリカべったりだと何がいけないのか?」が、少し鮮明ではないかもしれません。恐らく「べったりでもいいじゃないか。」という意見も間違いなく存在するだろうと思われます。その点について少し考えてみたいと思います。

べったり肯定の意見として考えられるのは、
①日本の貿易相手国としてアメリカは上位のお客さんであり、米国経済との同調が日本経済のために不可欠である。
②東アジアの武力衝突の危険性に対して日本は十分な情報力、軍事力を有しておらず米軍の支援が不可欠である。
③人間的にも文化的にも友好的に接することが現在の国際社会ではとりもなおさず重要である。

などでしょうか。

一方追従を懸念される側として
①アメリカが日本を友好国としているのは、東アジア地域における橋頭堡として必要なだけであって、目的としていることはアメリカ自身の国益に他ならない。
②世界的、歴史的に見てもアメリカほど好戦的な国はなく、むしろアメリカの世界戦略自体が多くの紛争を生じさせている。
③個人主義、成果主義のアメリカと、和を以って尊しとする日本とは、「共認」が極めて難しい。

などでしょう。

両者を対比した場合、経済、軍備などの現在的な問題と、世界の共認ともいうべき人類的課題と、その立ち位置そのものが違う、ということと、この段階では何れの場合も「なんで?」「どうしたら良い?」ということがもっと追求され、共認されることが必要であると感じられるように思われます。そうした意味で、現在の「取り合えず追従」という状況は明らかに、共認不全、統合不全を引き起こしますが、現政府はこのことに何も答えようとしないばかりか、むしろ都合よく隠蔽する方向に動くのも極めて特徴的な懸念事項であると思います。

更にこの問題は、アメリカが日本を支配したがるのはしようがないにしても、追従してもしようがない、むしろ追従すべきという我々の意識そのものの問題だろうと思います。

極めて重要な共認闘争の課題であろうと思います。


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1 コメント

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わかりやすい! (こんだぃ)
2005-10-30 12:07:54
TBありがとうございます。

論点がよく整理されて、はなはだ納得です。現時点では止むを得ず追従というのがわが日本の姿なんでしょうねぇ・・・とはいえ、すべきという発想が一番危ない。自認を持ってその立場にいたほうが良いかと。

中長期的視点で見れば、どこで追従路線から切り替えるか、そしてその準備を怠っていないかが課題になってくると思います。
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