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BBC製作エイプマン<第4回>「狩りと分業の開始」

2010年12月25日 | 雅無乱日記

さて、引き続きBBC製作のエイプマン<第4回>についてまとめてみる。

今回は、「狩りと分業の開始」がいつだったかを化石資料から探る。

これまでは、弓矢の発明がだいたい今から1万数千年前だったことから、その1万数千年前くらいまでは、他の動物より圧倒的に弱い人類は穴倉に隠れて暮らしていたのだろうと考えていたのだが、30万年前というかなり前から、結構な道具を作って野獣たちと張り合ってたのではないか?という仮説が出てきている。

そのへんに注目してみておくれ^^;)

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エイプマン<第4回>「狩りと分業の開始」

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人類の祖先が初めてヨーロッパにやってきた時代はいつか?

ドイツ東部のビルツィンクスレーベン遺跡での発掘。50万年前の人類の遺物が発見された。5tもの石や動物の骨が円を描くように配置されていた。キャンプの跡のような3つのサークル。作りかけの道具や石器。

イギリス南部のボックスグローブ遺跡では50万年ほど前に人類の祖先が生息していた証拠が発見されている。そこでは、フリントの(石器の原料の)石の破片が見つかった。ハンドワックス(という石器)をつくる途上でできた破片であろうと類推された(ロンドン大学の研究)。

イタリアのアルタムラ洞窟には、石灰岩に覆われた遺骨が見つかっている。これは、骨格の特徴からホモ・エレクトゥスとは明らかに異なるものだった。これは、約50万年前に生きていたホモ・ハイデルベルゲンシスの全身骨格であった。アフリカで発祥し、当時ヨーロッパに渡ったと考えられている。

イタリアはフィレンツッェの考古学研究グループ A.ターナー博士

>当時(50万年前)の地層からは、ライオンや豹、ブチハイエナ。象2種。ホラアナグマ(絶滅)。狼やヒグマなどが生息していたと考えられます。

次に映し出されたのは、スペイン中部の高原地帯のトラルバ遺跡。大型哺乳類がヨーロッパを闊歩していた時代(25万年前)の人類の祖先の生活の跡(?)。

湖は現在は消滅してしまっているが、当時湖岸だった場所に、哺乳類の化石が多数出土。象やサイ、赤鹿、オーロックス(絶滅)など。場所によっては100頭以上の哺乳類の化石が見つかる。石器の破片などからホモ・ハイデルベルクもここで生活していたとみられる。

骨に傷がついていたが、それは石器によって肉をそぎ落とすときについたと考えられる。その上から、動物の牙の跡も…。肉食動物より先に肉を手に入れていた?(←ナレーターはそう喋ったけど、どうも怪しい感じがした)

もし、それが本当だとすると、動物の肉を求めてこの湖に旅をしてやって来て、狩りをしていたと考えられる(…ということは、25万年ほど前に、それ以前の肉食動物の食べ残しを漁るという生活から脱出していた?このへんがちょっと怪しい気がする)。

頭蓋骨の容積を計測。
ホモエレクトス    約900ml
ハイデルベルク人 約1300ml
現代人        約1400ml

ホモ・ハイデルベルゲンシスは現代人とほとんど変わらない容量の脳を持っていた。

ドイツのヴィルツィンクツレーベンの遺跡では、円形に骨や石が並べられていた。
レディング大学の研究者はこう語る。
>ここでは石器や骨角器など高度な道具がたくさん発見されている。おそらく彼らは集団生活をしていたのだろう。3つのサークルは、そのキャンプ地のようなものだったのではないか。

彼らは、牛の祖先やサイなど大型の草食動物など、危険な動物に立ち向かっていたのだろうか?

石器に注目してみる。

数十万年前の地層から見つかった、南アフリカのケープタウンのハンドワックスも、インドでみつかったものと形も大きさもそっくり。

しかし、ドイツで見つかったハイデルベルゲンシスのハンドワックスは、形は同じだが大型でとても美しい。この石器は大きすぎてまるで実用性が無く(肉を骨から切りとるための道具としては使えない)、おそらく象徴として作られたものだろうと考えられる(このあたりも、大胆な学者の仮説?)。つまり、他人に見せることを意識してつくられたのではないか。

>(30万年前の人類は、)すでに他人の心を意識していた?もしかしたら言葉のようなものも生まれていたかもしれない?←ナレーターの言葉

スペイン中部のトラルバ遺跡では、異なる種類の動物の骨が大量に一箇所に集まって見つかっているところがある。ホモ・ハイデルベルゲンシスが、湖の周辺のぬかるみに動物を追い込んで、その肉を食べていたのではないか?(←仮説)

ドイツ北部ハノーヴァー近郊のショーニンゲン遺跡 では、約40万年前の地層から、狩りに使われていたと考えられる道具“槍”が発見された。これは、トウヒの木の幹を削ったもので、長さはなんと2メートル。

狩りをしたものだけが肉を独り占めしたのではなく、仲間と分け合っていたのではないかという仮説が展開される。

チンパンジー3歳になると、歯が乳歯から永久歯に生え変わり、それを契機として親に頼る生活が終わる。それ以降は、自分で餌を探して食っていかなくてはならなくなる。

一方、人類では、6歳で永久歯に生え変わる。

ハイデルベルク人では、脳の大きさから言って、5歳~6歳で永久歯に生え変わったであろう。

ということは、そんな年齢になるまでずっと親が面倒を見ていたということになる(子育ての負担が増大した…?)。そのためには、「狩りに行く人」と「子育てする人」という役割分担が不可欠であっただろう(?)。だから、狩りの結果の獲物は、群れで分け合っていたのではないかと類推される。

そして、40万年前に生きていた彼らにも、現代人にもあるような感情や共感があったのではないか?(仮説)。
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以上。今回は、証拠不十分な仮説がたくさん出てきたような印象(しかし、こんな昔のことは仮説を立てるより仕方がないのだが)。

発掘年代(50万年前とか40万年前とか…)は、炭素原子(同位元素)を使ってほぼ正確に測定できるとするならば、(参考:http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2000dm2k/japanese/02/02-12.html人類最初の“槍”はだいたいう40万年前にはできていて、その時代には人類は狩りをしていて洞窟生活からは抜け出していた…ということになる。

まあ、そう考えた方が、人類がアフリカから出てヨーロッパやインドまで拡散していたこととは繋がるが…。

しかし、このへんがほんまに事実なのかどうかは、正直この番組だけではよく分からない。

引き続きエイプマン第5回レポートする。



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