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MARS:発生18日やっと中央危機管理体制が

2015-06-08 15:15:15 | 日記

MARS発症以来、18日にしてやっと危機管理中央コントロール体制が出来た。MARSの感染者を収容している全国の病院も発表された。この遅さは何か?韓国中央日報は8日の社説で「政府と自治体に争う暇はない」との説を掲げてMARS撲滅に懸命だが、これほど遅れた原因が政治対立が激しく挙国体制が遅滞したのは深刻な韓国の現状だ。しかし深刻なのはそれだけではないだろう。院内感染が拡大したのは、医師の危機管理認識の希薄さも災いしているのかもしれない。筆者はヘイトスピーチに類することは言うつもりはないが、「中央政府と地方自治体が中東呼吸器症候群(MERS)拡散を防ぐために総力対応を決め、協議体の構成に合意した。安熙正(アン・ヒジョン)忠南知事、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官、権善宅(クォン・ソンテク)大田市長、南景弼(ナム・ギョンピル)京畿知事(左から)は7日午後、政府世宗庁舎でMERSに関するすべての情報を共有することにしたと発表した。政府はこの日、MERS患者が発生または経由した病院24カ所のリストを公開した」との中央日報の記事を読むと唖然とする。

かつて、中国でSARSが全国的に蔓延しようとした際、筆者は北京にいた。北京は片道3車線、往復6車線の大通りでも、昼間でも人や車は少なく、戒厳に近い状態だった。いつもはごった返している地下鉄は乗客は数人もいなかった。大通りの四つ角のビルに上り外を眺めると5月の抜けるような晴天の連休だったが、人も車もまばらで、カミュの描いた『ペスト』はこんな状況で書かれたのだろうと、目の当りにした思いで寒々とした。飲食店は閉まり、ホテルに行っても「宿泊していなければダメ」と断られた。上海の「解放日報」の幹部と会う約束があったが、延期してくれとこれも断られた。黒竜江省の友人は田舎に帰ったら隔離されるから戻れないと嘆いていた。上げればきりがないがともかく、戒厳状態で挙国体制でSARE撲滅に取り組んでいた。胡錦濤政権が誕生まもなく、指導力が問われていた。そして撲滅に成功した。このノウハウは大変貴重なものがあるだろう。

日本はどうか、SARSが流行真っ最中、帰国した私は成田のイミグレ係官がマスクしていなし、検疫があまりに緊張感が無いのに、そして人でごった返しているのに驚いた。東京に着き不安だから病院に検査に行ったら「病気ではないので2万円ぐらいかかります」といわれ、またまた驚いた。どうしたらいいのか保健所に電話したら「マスクは無償で差し上げます。来てください」との返事、唖然とした。今は大丈夫だろうかーー?と思ってしまう。 


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