ナナッテ先生のおせっかいブログ

自己実現のために……

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宿題の意義

2017年09月01日 | コラム・雑感
なぜ宿題が出るのでしょうか――その主な理由として次の3つを挙げることができます。

まず、「学習を発展させる」です。人間は忘れるのが“得意”な動物。関心があれば別ですが、そうでない情報は自分の中に取り入れようとしませんし(心理学にいう「カクテルパーティー効果」がこれを示しています)、すぐに忘れてしまうことも。ですから、授業で習ったことに類する問題を解くことで理解を深めることができ、そして忘れることを防げるのです。

では、漢字や単語など日々の授業と関連が薄い宿題はどうでしょうか。それは“パターナリズム”です。簡単にいえば、大人の後悔から発するおせっかいです。十代は育ち盛り。体が大きく成長します。脳細胞も同様。いわば成長の「黄金期」なのです。
学校を卒業し大人になっても、資格試験などで勉強の必要が生じることがあります。ところが、大人になって新しいことを学ぶのは苦労します。脳が硬くなっているからです。だから「若い時にもっと勉強しておけば良かった」という後悔からおせっかいしたくなるのです。

最後は、“大人”になるための準備です。ここで大人とは、自分をコントロールできる人のことです。大人になるためには、年齢を重ねるだけではだめで、自制心、忍耐力…といった精神面の鍛練・訓練が必要となります。宿題は、遊びたい、眠たい…欲求との闘いでもあります。また、宿題をやるには何かをガマンしなければなりません。逆をいうと、宿題をすることで自制心、忍耐力を身につけることができるのです。

とにかく、宿題を放置したり、逃げ回っていると“困ったこと”になります。できるだけ早い時期に処理しておきましょう。
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赤ちゃんの“営業スマイル”

2017年06月20日 | コラム・雑感
世は空前のペットブーム。ペットの数が子どもの数を超えたとか。しかし、人間だけではないでしょうか、他の動物に愛玩の情を抱くのは。肉食獣にとって小動物は捕食の対象でしかありませんから。これは、人間が生き延びるための工夫として培ってきたかもしれません。

生まれたての赤ちゃんを可愛いと感じるのは近親者だけですが、生後3か月を過ぎると「あら可愛い」「女の子?」…と見ず知らずの他人にも可愛がってもらえます。大輪の笑顔を見せるようになるからです。これを発達心理学では「三ヶ月微笑」といい、社会性の獲得の第一歩と捉えているようです。私は、生き延びるための工夫:種の保存がなせる技と考えます。

食糧を得るために集団を形成した人間は、子育てでも協力体制を形成したものでしょう。人間は、共同養育によって生き延びてきたといわれます(『人間とは何か』松沢哲郎)。

医療が整っていない昔は、産後の肥立ちが悪くて母親が亡くなることも多かったようです。動物の世界なら、母の死は子の死を意味します。しかし、まわりの大人たちが共同して育てて、それを防いだ。

今も我々の体には、生き延びるための様々な工夫が凝らされているのですが、感情もその一つといえるでしょう。折に触れて特有のホルモンの分泌が促され感情が形成され、その感情が行動を左右するのです。他人の子でも可愛いと慈愛の気持ちを抱く。赤ちゃんも「可愛がってね」と愛想をふりまく。という図式が出来上がったのです。逆をいえば、それができる集団が生き残ったのでしょう。

いまだに日本人は「三歳児神話」の呪縛から逃れられないようです。少子化の元凶に保育園の不足が挙げられますが、抜本的に解決するには原点回帰して共同養育の道を模索すべきではでないでしょうか。

それにしても、大輪の笑顔は「パパ、大好き」という感情表現だとばかり思っていましたが、キャバクラ嬢も顔負けの“営業スマイル”だったのですね。

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男子と中学受験

2017年02月18日 | コラム・雑感
高い能力の割に成績が振るわない男子中学生・高校生に出くわすことがあります(特に英語)。不振の原因をつきつめると中学受験に至ることがしばしば。

誰しも受験が終わると「終了感」に浸るものですが、あまりに長いと授業について行けなくなります。この弊害がモロに出る教科が英語。

始まったばかりの英語は、ALTが入り楽しい英会話が主体。すると、「英語はチョロイぜ」「英語は楽勝」…誤った認識を持ってしまうことも(聡い男子は、価値判断が早いのが裏目に出るかたち)。そのうち教科としての英語にシフトして本格的に文法を扱うようになると、「様子が変だぞ」「なんで“s”が付いたりとれたりするの」…と混乱が始まる。理解ができないと、嫌いになってきます。ひとたび嫌いになると排除してしまうのが男子の傾向。かくて、嫌い→勉強しない→成績が落ちる…の悪循環に陥ってしまうのです。

脳科学の進歩により、男子と女子の思考回路は異なることがわかってきました。これは原始時代から長く続いた狩猟生活が影響しているものと思われます。我々の祖先ホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人と異なり、男女分業システムをとっていました。男は狩り、女は育児…という具合です。

男どもは獲物を持ち帰ると、しばらく休息をとったでしょう。大きな獲物を持ち帰れば、狩りが必要もありません。狩りは危険を伴いますから、疲れや負傷を癒すために「有給休暇」が認められたともいえます。また、得意分野に専従することも許された。彼らは「好きこそものの上手なれ」ということを知っていたのです。

女性陣が甘やかしたこともあってか、男は恒常的に働かなくてもよい、興味のない分野には手を出さない…という傾向が染みついてしまった。

原始時代は、各個人はいびつ(個性的)であっても、集団全体のバランスがとれていれば良かった。しかし、オールマイティが求められる現代では許されません。そこで、学校あるいは社会で良識ある社会人が育成されるわけです。人格形成の途上にある男子は、まだ原始時代から進化していない状態といえましょう。

しっかりした目的があれば格別、「何事も経験だから」「友だちも受けるから」…と軽い気持ちで中学受験をするのはやめた方がよさそうです。
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雪国は本当に不利か

2017年01月27日 | コラム・雑感
1月17日の朝日新聞に「雪国の大学受験、これでも平等か」という新潟県の教師による投稿がありました。雪国の過酷な受験環境を綴り、センターの対応を非難する内容でした。

たしかに、人生を左右する重大な試験が、雪国の受験生に不利であることは否定できません。ことに今年は豪雪に見舞われた会場も多かったようです。

ところが、雪国の受験生は雪の“恩恵”を受けているのです――受験に必要な慎重さと勤勉性です。

雪国の人は、外に出かけるにも雪かきをしなければならないため自ずと勤勉になります。また、注意して歩かないと転びますから観察力・注意力も身につきます。しかも、それは遺伝子レベルで備わっているのです。

東京の大病院の院長の言葉を思い出します。全国から多くの人材を受け入れてきて、その県民性・気質を分析して、こう述べていました。「雪国の人は努力家で真面目である」と。

かたや温暖な地域の人々は、労せずして暮らしていける分、怠惰です。当地には「よだきい」「ぬさん」と何かにつけて意欲のなさを表す言葉があります。南国の受験生は、雪との戦いはないものの、遺伝子の中に刷り込まれた怠け心との戦いを強いられているのです。ですから、帳尻が合っているともいえます。

受験シーズンはまだ続きます。受験生の皆さん、体調に気をつけて頑張ってください。
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「先生、男子が掃除をしません!」

2016年05月03日 | コラム・雑感
一般的な傾向として、女子は男子よりも勤勉です。個人差もありますが、ルーティンワークに取り組む意欲と文化祭・体育祭などイベントに取り組む意欲に大きな差が見られるのが男子の特性といえるのではないでしょうか。これには歴史的な背景があるようです。

太古の時代、狩りは男の役目でした。狩猟は命がけです。獲物は必死に抵抗するでしょうし、他の肉食獣に捕食されるおそれもあります。だから、大きな獲物を持ち帰った場合には英雄として称えられ、報酬としての休息が与えられたことでしょう。また、保存方法がない時代には食糧が余ってもムダになるので、食糧が足りているうちは休みが許されたでしょう。

また、好き嫌いが激しく、興味のないものには見向きもしないというのも男子にありがちな傾向ですが、これも歴史に照らせば説明がつきます。一つの獲物に依存していると、それが獲れなくなった場合に一族が存亡の危機に陥ります。それを防ぐため、リスク管理として、「担当」に分かれていたと推測できます。獣、魚、鳥…それぞれ関心があるものに特化したスペシャリストになったのです。

狩猟と無縁の生活を送る現代社会では、男女の差異は不合理にも思えかもしれません。しかし、何せ200万年もの長きにわたって狩猟生活を送ってきたので、解消されるにはもう少し時間がかかるのではないでしょうか。
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忘れ上手な日本人

2015年12月08日 | コラム・雑感
人間は「忘れることが上手」な動物。それは、肉食を覚えてしまったことに遠因があるかもしれません。

狩りは危険がいっぱい。獲物は必死に抵抗するでしょうから返り討ちに遭うかもしれません。また、先輩の肉食獣のテリトリーを荒らすことになるのですから、彼らに捕食される危険もあるでしょう。ですから、身内に不幸が頻繁に起こったことは想像にかたくありません。しかし、いつまでも悲しみにくれていると、生きていけない。再び食糧の確保に励まなければなりません。だから、自然と忘れることが上手になったのでしょう。むしろ、悲しみを忘れることが上手な人たちしか生き残れなかったのかも。

日本人の場合、これに拍車がかかった。何しろ、日本は災害列島。地震、津波、噴火、水害……様々な災害と背中合わせの生活を強いられてきました。田畑、家屋、そして家族を失うこともしばしば。そんな場合、皆が悲しみにくれて、仕事が手に付かないようでは食べていけない。生きていけない。だから、悲しみを水に流してきた。

このように、我々日本人は忘れることが上手になったことは、生きるための術といえるかもしれません。しかし、受験生は適時に復習しないと、せっかく覚えた情報・知識も忘れてしまうのです。

関連記事:当ブログより
復習のタイミング
なぜ勉強するの?
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「離婚適齢期」

2015年10月24日 | コラム・雑感
先日参加した集会に参加者が2歳のお譲ちゃんを連れてきました。愛くるしい笑顔に大人たちはメロメロ。でも、不思議なのは、他人の子なのになぜ可愛いと感じるのでしょう。しかも一定期間だけ。それは群(集団)で子育てをした名残りかもしれません。

いうまでもなく、あらゆる生物の最大の命題は“種の保存”ですね。その種は、環境の変化にも耐えるようバラエティーに富んだ方が有利なので、多くが近親交配を避けるような行動パターンをとります。その延長で人間の遺伝子情報にも様々な仕掛け、タイムスイッチが施されています。その例として、思春期の娘が父親を毛嫌いするのが有名ですね。

子どもが2歳になる頃が離婚率が高いことを示すデータがあります(資料1)。また、資料2が述べるように、新婚当時はラブラブでも、子どもができ2歳頃になると夫婦の会話がかみ合わなくなって諍いが増える傾向があります。

思うに、これも遺伝子情報に仕組まれたタイムスイッチではないでしょうか。2歳ともなれば、乳離れをして実親でなくても育てることが可能になります。先述した種の保存のために、ペアを解消して新たなパートナーを探しなさいとスイッチが入るのです。残された子どもを育てるのは、群の大人たち。血のつながりがなくても、子育ての意欲をかきたてるために幼児を可愛いと感じるよう遺伝子に書き込まれたのでしょう。

山根明弘氏(理学博士)の研究によると、野生の猫は群をなし、繁殖期になるとメス猫はあえて群外のオスと交尾するそうです。近親交配を避けるために――。人間も同様だったのではないでしょうか。

親だけではありません。子どもにもスイッチが入ります。いわゆるイヤイヤ期です。訳もなく泣きじゃくって親を困らせるのは、親と距離をおこうと仕組まれたスイッチが入ったともいえます。

裏を返せば、この時期を乗り越えると、ペアから夫婦になれるといえましょう。


資料1:
平成23年度「全国母子世帯等調査」結果報告|厚生労働省

資料2:
『愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史』ヘレン・E・フィッシャ
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美しき誤解

2015年09月10日 | コラム・雑感
十代の自己評価は低くなりがちですが(あれこれコンプレックスに悩むのもこの頃)、それは他者を過大評価することの反動かもしれません。

まず、現代文の成績が悪いと、自分の読解力が不足しているとする過小評価。これは誤解です。悪文だから読みにくいのです。読み易い文章だと皆が高得点になり得点分布に偏りが生じ、試験にはふさわしくないので、悪文が使われるのです。
どんなに優秀なライターでも、生原稿は使用に耐えない悪文。それを正すのが編集者です。最初の読者として読み易くするのが役目。ところが、編集者の力量が足りないと、悪文のまま世に出てしまうのです。
難解な文章の場合、筆者ではなく、出題者としっかり向き合えば解けるようになっています。

また、努力しているのに成績が伸びない場合、自己の能力が劣っていると、過小評価する場合も同様です。
原因が本人の外にある場合も少なくありません。教材、方法…が合っていないかもしれないのです。教科書、授業…はあくまでも暫定的な姿であり、全ての生徒に合っているわけではありません(現に教科書に不満を抱き独自の教科書を作ってしまった人もいます)。だから、行き詰ったら、他に活路を見い出せばよいのです。

最後は天才でなければ、名門校・難関校に合格できないという過大評価。
たしかに、中には天才もいるでしょう。しかし、もし彼らが揃って天才ならばわが国がかかえる財政赤字、外交問題…等の難問は解決しているはずです。
ただ、彼らには共通点が見られます。それは思考にムダがなくシンプルなこと。言いかえると、科目・単元を好き嫌いのフィルターにかける、原則より例外にこだわる、完全に理解できないと先に進めない…そんなタイプの人たちの対極にあるのが彼らといえるでしょう。
受験を成功させるポイントは能力というより取り組み方なのです。
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“三単現のs”で撃沈する中1男子

2015年09月03日 | コラム・雑感
能力の割に英語を苦手とする受験生をカウンセリングすると、多くの場合“三人称単数現在のs”に行き着きます。中学1年生にとっては難易度が高いことに加えて、学習する時期がもたらす心理的要因も大きな影響を与えるようです。

1学期の英語は、お遊び的な要素が強く、単語は日用品ばかりで、習う文も簡単な挨拶のみ――。聡明な男子ほど価値判断を下すのが早い傾向がありますが、そうした授業内容に「英語は、ちょろいぜ」見切ってしまいます。それが、認識の甘さ、対応の遅れ…となってしまうのです。

夏休みの影響もあります。三単現のsは、2学期の初めに学習することが多いのですが、夏休みをはさむと学習意欲が低下する、学習習慣が崩れる…と弊害が生じます。夏休み明けのだらけた気分が緊張感の欠如につながります。

加えて、中学入試を経験した男子が危ない。合格者は、いつまでも祝勝ムードに浸り、そうでない者は、いつまでも未練をひきずり痛手から立ち直れない。

三単現のsは最初にして最大の波です。これを乗り越えないと、英語が苦手になってしまいます。英語に留まらず、他教科にも悪影響を与え、最悪の場合勉強嫌いになる恐れも。ですから、油断することなく、しっかりマスターしましょう。
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子育て中は賃貸住宅!?

2015年07月13日 | コラム・雑感
後掲記事は「子育て時代には、賃貸暮らしがいいのかも知れない」と述べていますが、同感です。私が挙げる理由は3つです。

第1は、二重生活の恐れです。サラリーマンの場合、家を持つと遠くに飛ばされることはよくあること。住宅ローンという重荷を背負ったからには辛い環境も厭わないだろうと判断されるからでしょう。仮に単身赴任となった場合、二重生活となり経済的にも教育上も不利といえます。

第2は、リスクヘッジです。住宅は社会資本であるにもかかわらず、欠陥住宅をつかまされても、公的な救済は期待できません(姉歯事件が示すように)。建てるならまだしも家を買うのは「博打」と同じ。素人が物件の良し悪しを判断をするのは至難の業。

第3は、今回最も強調したいこと・・・教育問題です。イジメを受ける、クラスが学級崩壊している、教師の質が低い…など個人レベルではいかんともしがたい重大な問題に直面した場合に抜本的な解決策は“転校”。前提としての転居は、持ち家より賃貸の方が「身軽」です。

参考:
年収86万円の差を生む子供の躾:ライブドアニュース
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