即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

名人戦第四局に向けて

2010年05月17日 11時17分48秒 | 将棋
GW明けの名人戦第三局、現地野田に行き、すっかり楽しんできました。
その記事→名人戦第三局、野田へ名人戦第三局、野田へ・その2

3連敗を喫した三浦八段がその後どうしたのか、ここに出てましたのでご紹介します。

団鬼六先生「名人戦」という記事で、写真も交えて三浦八段との小旅行について書かれています。
(一部引用させていただきます。)
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三浦八段の応援に千葉県野田市関宿に行ってきた。

<中略>

だが、残念なことにこの日三浦八段惜敗。

しかし、深浦九段の例もあるし、
(三敗から連続四勝をあげ、逆転優勝)
簡単なことです。
三敗したのだから、あと四勝すればいいのです。

がっくりと肩を落とした三浦君に、
こんな時は気分転換も必要だから、
明日、俺たちは潮来で舟遊びをするつもりだが、良かったら来なさいよ、
と言っておいた。

それでも将棋関係のスタッフはじめ、
マスコミ取材陣、取り巻きが大勢いるわけで
無理な話だよな、
と内心思っていたのだ。

ところが三浦君は翌日我々と一緒に来てくれた。
取り巻き連中達は三浦が失踪したとさぞ慌てたのではあるまいか。

俺が連れ出していたのだから、ご容赦いただきたい。

こんなところが彼の愛すべきところなのである。

夜、三浦君は私の部屋までやってきてくれて、将棋まで指してくれた。
名人戦を戦う棋士がである!
いい気になって、
「勝負はこれからだ、踏ん張れ、三浦君。勝負魂見せつけたれ」
などと偉そうに元気付けるつもりだったが、
二枚落ちの将棋で
これまた、俺、勝っちゃった。

流石に私に負けたってがっくりする様子はなかったが、
益々愛すべき棋士なのである。 

勝負はこれからだ、
そんなことは私が言わなくったって
彼のこの晴れがましい笑顔を見れば
彼自身がそれを知っていることは一目瞭然。

三浦君がこれから巻き返し、
七局目の大決戦を迎えるのは
将棋の聖地、山形県天童だ。

三浦君、天童に行くぞ!
俺は天童で君を待っている。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いやあ、微笑ましいいい話です。

いい流れの時は、日常を変わらなく過ごす。いつもと違う事はしない。
しかし、流れが悪い時は、変化する。いつもと違うことをする。その一手。

三浦八段のいい表情の写真、見てください。

団先生とくつろぎながら浴衣で将棋を指してるところ。
潮来で照れくさそうに微笑んでいるところ。

シビアな勝負のことも忘れ、すっかりリラックスしてるし、さわやかな気分で休日を楽しんでいるようです。

三浦八段らしさが全開で、根っからの三浦ファンではないのだけど、そんな僕でも、いい奴だなあ、がんばってほしいなあ、と思ってしまう。

悩んだ末の一手だったのだとは思うけど、決めたからには、気分を切り替えて楽しんでしまう。
泥沼流ではなく、純正さわやか流です。

愛すべき棋士のたまらない自然な魅力。

そして将棋や棋士を愛する人たちのひたむきに応援する情熱。

その両方がうまく絡み合って、将棋という素晴らしい文化がさらに昇華していく。

『三浦君、天童に行くぞ!
俺は天童で君を待っている。』

あー、この力強い言葉。
痺れてしまいます。
思わず反応してしまいます。
何がどうなっても、絶対に行ってやるぞ!と、固く心に誓ってしまいます。

終盤に、逆転か、というところまで必死に追い上げ、本来の粘り強さを見せた第三局の将棋。
そして3連敗の流れを変えた潮来でのひととき。

前夜祭の挨拶では、どんな風に会場を沸かすのでしょうか。
そして、第四局の将棋では、どんな風に我々を興奮させてくれるのでしょうか。

さあ、いよいよ明日から始まる福岡での第四局がますます楽しみです。
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