即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

鰻職人勝負の夏

2012年07月22日 10時55分04秒 | 将棋
27日の「土用の丑の日」が迫る中、今年はウナギの価格がすっかり高騰しているようです。
消費者離れが懸念されるウナギに代わるスタミナ源として、サンマ、アナゴはまだわかるものの、丑とウシをかけて「土用の牛」として牛肉を起用しているスーパーもあるようです。

さて、ここで久々の将棋ネタ。

《春は森内、夏は羽生、
 秋は渡辺、冬は久保。》という去年ヒットした川柳があったけどいよいよ羽生の夏、真っ盛りです。
気温もウナギ上り。(なんか急に涼しくなっちゃったけど・・)
この暑さは年寄りには堪えるのですが、今回の羽生王位vs.藤井九段の王位戦は楽しみで楽しみで、もはやすっかり熱中症になってます。

鰻屋本舗(将棋) - 藤井猛九段公認応援サイト 第 53 期王位戦七番勝負特設ページ

危なげなくストレートで棋聖戦の防衛を果たした羽生二冠。
先日のA級順位戦でも好発進し、昨期からの白星街道を更新中。
おとといもまた伸び盛りの若者を押しのけて、去年のリベンジを果たすべく、王座戦挑戦者に名乗りを上げました。
同世代の藤井九段を迎え撃つ今回の王位戦は、81期という大山越えを果たし今後無人の荒野をどこまで進んでいくのかを占う大きな意味があります。

先日の第一局は千日手指し直しの末、羽生王位の先勝。
ファンの期待に応えて藤井システムが繰り出されワクワクした展開になったものの羽生王位の見事な対応にあって玉砕。
手応えはあったもののすっかり勝利を信じていた藤井九段の熱烈ファンの方は、寝込んじゃったみたいです。

そして、この二人の対決には多くの将棋ファンが魅せられているようで、2年前の名作《鰻職人タケシの冒険》に続いて、これも棋界文壇の無人の荒野を行く巨匠のさらなる名作が世に放たれました。
《鰻職人タケシの帰還》
棋界文学青年や有識者たちの大きな関心を集めてます。

7月18日(水)付の天声人語です。引用させてもらいます。
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 だれが詠んだか〈素通りはさせぬと鰻(うなぎ)屋のにおい〉と川柳にある。うちわでパタパタとあおいで、炎暑の街に香ばしいにおいを流してよこす。土用の丑(うし)の日にウナギの蒲焼(かばや)きを食べる風習は、江戸の昔に始まった
▼ルーツは学者の平賀源内とも、戯作者(げさくしゃ)の大田南畝(なんぽ)ともされる。はやらない鰻屋に客を呼ぶため、今で言うキャッチコピーを考えたというが、「伝説」の域を出ない。ともあれ国民的行事となり、今年は27日がその日になる
▼梅雨明けとともに、がぜん腹の虫が鳴る向きもあろう。だが、いかんせん養殖用の稚魚のシラスウナギが捕れていない。不漁続きの近年でも今年は際だつ。価格は高騰を超えて暴騰の域といい、蒲焼き店の廃業も出る深刻さという
▼小売りの蒲焼きも値を上げていて「代替品」が人気らしい。サンマやアナゴのほか、豚バラ肉の蒲焼きもスーパーに並ぶ。ウナギは昔日の「特別なごちそう」に戻ったような印象だ
▼日本人のウナギ好きは突出し、世界で食べる約7割を胃袋に収めるという。消費大国への目は厳しく、欧州に続いて米国が、野生生物を保護するワシントン条約で規制する検討を始めた。食文化ねらい撃ちの感もあるが、ウナギが減って黄色ランプが灯(とも)りそうなのは否めない
▼冒頭の句との掛け合いでもあるまいが、〈うなぎ屋の前でともかく深呼吸〉が笑わせる。においをしっかり鼻で味わい、さて、暖簾(のれん)をくぐるか立ち去るか。思案のしどころとなろう丑の日が、今年は少し恨めしい。
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折からの価格高騰で代替品が出回る鰻。
昔のように特別なごちそうに戻った鰻。
時代は変われども店の前を絶対に素通りさせないという鰻屋のプライドと矜持。

さて、土用の丑の日を前にして、24,25日に行われる注目の王位戦第二局。
第一局で負けはしたものの、しっかりした手応えを掴んだ鰻職人は果たしてどういう料理の腕を見せるのか。
その徹底的な拘りをどこまで発揮することができるのだろうか。

時代も変わり、また新しい価値を持った本物の鰻料理。
柔らかく、香ばしく、独特の歯ごたえと深い味わいを誇る自慢の鰻料理。

百戦錬磨の相手はゆったりと深い深呼吸をして、どのような境地で鰻職人の料理を受け止めるのだろうか。
梅雨明けとともにさらにヒートアップする鰻をめぐる真夏の決闘。
どちらが参ったと音を上げるのか、心から楽しみな大暑の候である。
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2 コメント

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暑中お見舞い申し上げます(明日からまた暑さ復活?) (ssay)
2012-07-22 22:07:06
nanaponさん、いつもご紹介いただきありがとうございます。

後手番での角交換振り飛車で千日手は上出来であり、
作戦成功と言っても過言ではありません。

よし、先手番で藤井システムが炸裂だっ!と思ったら、
あれ?千日手指し直し局って、持ち時間が少なくて、
これじゃあ、早指し選手権じゃないですか。
こうなると、近頃特に早指し得意の羽生先生の独壇場でした。

次、次こそは、せめて接戦になってほしいです。
暑気払い (nanapon)
2012-07-25 23:24:04
ssayさん、こんばんは。
ご無沙汰してます。

>次、次こそは、せめて接戦になってほしいです。

接戦どころか、強かったじゃないですか。
万全でしたね。こういうところを見ると結構行けそうな気もしてきました。
では次回かその次か、猛暑のうちに二人でネット観戦暑気払い会でもしましょうか?

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