nanaのつれづれ日記

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ずっと言えなかった「子供」のこと-2-

2005-11-21 17:01:47 | ♥nanaのひとりごと
前回、11/14の記事で書いた、子作りの話の続きです。

病院で、自然妊娠が難しいと言われた私達は、不妊治療を開始することになりました。
「タイミング療法」というものが、広い意味での不妊治療に入るなら、とっくにその方法は試していたのですが、タイミングというのは、あくまで自然妊娠のレベル。

そこから更に次のステップ、ということで、「人工授精」をすることになりました。
簡単に言うと、ダンナの精子を注射器で、女性の子宮に注入するというもので、極めて自然妊娠に近い形だと病院では言われました。

しかし、もしここで妊娠したとしても、「セックスでできた赤ちゃんではない」んだと思うと、気持ち的には複雑でした。やはり、子供は、愛し合って自然にできるのが理想ですものね。

でも、もうそんな悠長なことは言ってられない私達。
すぐに人工授精にとりかかりました。
ここまで、なかなか妊娠しなかった私達でしたが、逆に言うと、人工授精さえすればすぐにできるだろう、という妙な安心感がありました。
お互い、致命的な原因を持っているというわけではなかったからです。

ところが、思いのほか、なかなか妊娠はしませんでした。
4,5回はやったと思います。
「人工授精さえすればすぐに妊娠する」と思っていたので、それだけ期待も大きく、そのため、毎月生理が来た時のショックは相当なもので、一度判定に行った病院の玄関口で、一人でボロボロ泣いてしまったこともありました。(この時は、一度妊娠判定薬で、陽性が出たにもかかわらず、超初期流産(普通の人なら生理が2,3日遅れたかな、というくらいで気づかないレベル)ということで、ダメになってしまったので、余計ショックだったのです。)
この頃が、私の精神的な疲労のピークでした。
人工授精と言えど、一時的ではありますが、ホルモン注射もしますし、薬も飲みますし、何より毎回、痛みもあります。
本来なら、セックスで気持ちの良い思いをして妊娠するのが普通なのに、なんで私はこんなに痛い思いまでして、子作りしなきゃならないんだろう・・みたいなやり場のない気持ちもありました。
その一方で、ダンナの妹や、友達など、身近な人がどんどん妊娠、出産していき、焦る毎日。
親戚や義父母の顔を見るのも段々とプレッシャーに。
毎年、年賀状で友達の近況を知るのも苦痛になっていきました。

人工授精の妊娠確率は、約20%。なので、だいたい、5,6回やって、ダメなら、次のステップに進むのが普通と言われています。
次のステップというのは、体外受精、顕微授精のことです。

でも、私は、体外受精にまで進むつもりはありませんでした。
子供が欲しい気持ちは、もちろんありましたが、体外授精というのは、母体にも相当の負担をかけます。
何ヶ月か、薬漬けの毎日にもなります。
胃が悪い私は、まず毎日強いホルモン薬を飲むことができません。
自分の体を壊してまで、体外授精はしたくない。
ダンナもその意見には、賛成してくれました。
今までは、タイミングが悪かったのかもしれないから、もう少し、人工授精を続けてみよう・・。

そういう結論に落ち着き、まだまだがんばって不妊治療を続けようと思っていたその時です、彼に出会ったのは・・・。


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