南風おじさんの4畳半生活

世人悉く春南風を歓ぶ。肖りたく号すが及ぶや否やを知らず。茅屋より世を管見すること60有余、腹膨るる思い止み難く…

鈴谷天神の梅

2006年03月17日 | Weblog
与野市鈴谷村の郷社は「鈴谷天神」という。なぜ天神様なのか調べていないが、とにかくそうなのだ。その鈴谷天神を今日覗いてきました。梅が健気な花を付けていました。

湯島の白梅を持ち出すまでもなく、天神様と言えば梅である。「東風吹かば、思い起こせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ」(「な~そ」の係り結びで、~するなよの命令形)。

よく知られるように、菅原道真が藤原氏との政争に敗れ、太宰府の権帥(帥が長官で、権帥=ごんのそちは次官)に2階級格下げされて左遷された、その太宰府で都を偲びながら詠んだ歌である。

道真は太宰府で亡くなり、その霊は雷(天神)となって都の藤原氏に襲いかかったとされる。怨霊思想の典型的な例だ。平和な今は学問の神様とされて、受験生の合格祈願の神社となっている。

鈴谷天神は小さな神社だが、親しみの持てる雰囲気を持っている。境内は赤と白の梅の花が咲いて春の訪れを告げていました。

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