■南蛮渡来のクリスマスのイブに、菅アルイミ首相は「立ち上がれ日本」に色目を使って国会運営の協力を要請した由。ちょっと前に有事の際には日本の自衛隊が朝鮮半島に乗り込んで北朝鮮に拉致された被害者を探索・救出するなどと、菅アルイミ首相が出来もしない絵空事を口走ったとの唐突な報道がありましたが、最新号の『週刊ポスト』の記事を読んで珍奇な発言の場に問題の「立ち上がれ日本」の平沼赳夫代表が同席したいたという基本的な事実が書かれておりましたぞ。数合わせのためには某新興宗教の美術館にニヤニヤしながら「鑑賞」に行ったり、大企業からの献金が無ければ日干しになってしまう前の政権政党に露骨に塩を送るように「一部解禁」を打ち出したりする、とても分かり易く国民に政局の動きを教えてくれる菅アルイミ首相は、結党以来のテーゼである「公開と説明」の半分を実践しているのかも知れませんなあ。
菅直人首相は23日夜、都内の日本料理店で、民主党の石井一副代表、藤井裕久元財務相と会談し、政局の焦点である内閣改造をめぐって意見交換した。石井氏によると、首相は年明けの内閣改造に前向きな姿勢を示したという。参院で問責決議を可決された仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相を交代させ、辞任のため空席となり、仙谷氏が兼務している法相ポストも含め、人心一新を図る意向とみられる。……石井氏らは「今後3年間は首相を務めなければいけない」と主張。具体的な改造時期や人選などを提案した。石井氏は会合後に記者団に対し「内閣改造が首相の頭にある。やる気十分だ」と述べた上で、具体的な改造時期については「必要があれば年明け早くにやるだろうが、私の想像では1月13日の民主党大会の後ではないか」と、通常国会直前の改造の可能性に言及した。……
■今更、二番煎じの内閣改造をやって見せたところで急降下中の支持率が下げ止まったり、奇跡のように急上昇するはずもないのに、どうして「今後3年間」などという恐ろしい皮算用が出来るのでしょう?少なくとも後2回、現政権が国家予算を組むのか?!「いくらでも財源はある!」などと、政権交代さえ起これば天から地から財源が降ったり湧いたりするんだと言い続け、それを前提に寄り合い所帯らしくマニフェストに実行不可能な公約を羅列した大罪を一度も国民に詫びるでもなく、まるで天災ででもあるかのように「不景気で税収が減った」だの「人口減少が止まらない」だの、救いようのない泣き言を重ねて自らの責任や力不足を認めようとしないのですから、ちびちび、ちくちくと取り易いところからじわじわと陰険な増税を仕掛けて稚拙なマニフェストを強引に実現しようとし続ける限り、来年早々の通常国会は目も当てられない小中学校の生徒会にも劣る恥ずかしい騒動で終始しそうですなあ。
首相が内閣改造に前向きな姿勢を示す背景には、民主党の小沢一郎元代表の国会での説明責任をめぐる攻防が行き詰まっていることがある。小沢氏に近い議員らは、党内に生じた亀裂を修復するには、仙谷氏の交代が必要との声を強めており、国会運営だけでなく、党内対策としても仙谷氏交代が必要との考えに傾いているとみられる。首相は臨時国会閉幕後の6日の記者会見では、仙谷氏に対して「期待以上の活躍をしている」と評価。強制力のない問責決議と、憲法の規定で衆院解散か内閣総辞職を迫られる内閣不信任決議とは法的拘束力が違うなどとして、仙谷氏交代に慎重姿勢をみせていた。
2010年12月24日 産経新聞
■菅アルイミ首相に比べれば、300余人の民主党議員の中で、何も知らない・何も出来ない御本人の「期待以上の活躍」をする人材は山ほど居るでしょうから、あの発言は仙谷ノーコメント官房長官を盾にして政権の延命を図るための妄言ではないのかも知れません。しかし、普天間基地移転を頓挫させた鳩山サセテイタダク前首相と同じく「脱小沢」の権力闘争も虫のいい「良いとこ取り」を素朴に願う稚拙な言動の結果が取り返しのつかない重大で深刻で致命的になってしまいそうです。仮に仙谷・馬淵の両問責決議コンビを切ったところでクラッシャー小沢一人に引導を渡して党外に追放しておいて、数合わせ用に小沢支持者を引き戻すなどという錬金術めいた政局詐欺が成功すると総理大臣ともあろう人が本気で考えているのでしょうか?外交の稚拙さと同じ根っこから民主党内に伸びて来た毒々しくも軽い茎が年明け早々に地表に顔を出すのかも?
■仙谷ノーコメント官房長官を手放した後の菅アルイミ首相の醜態は残酷な見世物にはなるのですが……。
菅直人首相は23日夜、都内の日本料理店で、民主党の石井一副代表、藤井裕久元財務相と会談し、政局の焦点である内閣改造をめぐって意見交換した。石井氏によると、首相は年明けの内閣改造に前向きな姿勢を示したという。参院で問責決議を可決された仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相を交代させ、辞任のため空席となり、仙谷氏が兼務している法相ポストも含め、人心一新を図る意向とみられる。……石井氏らは「今後3年間は首相を務めなければいけない」と主張。具体的な改造時期や人選などを提案した。石井氏は会合後に記者団に対し「内閣改造が首相の頭にある。やる気十分だ」と述べた上で、具体的な改造時期については「必要があれば年明け早くにやるだろうが、私の想像では1月13日の民主党大会の後ではないか」と、通常国会直前の改造の可能性に言及した。……
■今更、二番煎じの内閣改造をやって見せたところで急降下中の支持率が下げ止まったり、奇跡のように急上昇するはずもないのに、どうして「今後3年間」などという恐ろしい皮算用が出来るのでしょう?少なくとも後2回、現政権が国家予算を組むのか?!「いくらでも財源はある!」などと、政権交代さえ起これば天から地から財源が降ったり湧いたりするんだと言い続け、それを前提に寄り合い所帯らしくマニフェストに実行不可能な公約を羅列した大罪を一度も国民に詫びるでもなく、まるで天災ででもあるかのように「不景気で税収が減った」だの「人口減少が止まらない」だの、救いようのない泣き言を重ねて自らの責任や力不足を認めようとしないのですから、ちびちび、ちくちくと取り易いところからじわじわと陰険な増税を仕掛けて稚拙なマニフェストを強引に実現しようとし続ける限り、来年早々の通常国会は目も当てられない小中学校の生徒会にも劣る恥ずかしい騒動で終始しそうですなあ。
首相が内閣改造に前向きな姿勢を示す背景には、民主党の小沢一郎元代表の国会での説明責任をめぐる攻防が行き詰まっていることがある。小沢氏に近い議員らは、党内に生じた亀裂を修復するには、仙谷氏の交代が必要との声を強めており、国会運営だけでなく、党内対策としても仙谷氏交代が必要との考えに傾いているとみられる。首相は臨時国会閉幕後の6日の記者会見では、仙谷氏に対して「期待以上の活躍をしている」と評価。強制力のない問責決議と、憲法の規定で衆院解散か内閣総辞職を迫られる内閣不信任決議とは法的拘束力が違うなどとして、仙谷氏交代に慎重姿勢をみせていた。
2010年12月24日 産経新聞
■菅アルイミ首相に比べれば、300余人の民主党議員の中で、何も知らない・何も出来ない御本人の「期待以上の活躍」をする人材は山ほど居るでしょうから、あの発言は仙谷ノーコメント官房長官を盾にして政権の延命を図るための妄言ではないのかも知れません。しかし、普天間基地移転を頓挫させた鳩山サセテイタダク前首相と同じく「脱小沢」の権力闘争も虫のいい「良いとこ取り」を素朴に願う稚拙な言動の結果が取り返しのつかない重大で深刻で致命的になってしまいそうです。仮に仙谷・馬淵の両問責決議コンビを切ったところでクラッシャー小沢一人に引導を渡して党外に追放しておいて、数合わせ用に小沢支持者を引き戻すなどという錬金術めいた政局詐欺が成功すると総理大臣ともあろう人が本気で考えているのでしょうか?外交の稚拙さと同じ根っこから民主党内に伸びて来た毒々しくも軽い茎が年明け早々に地表に顔を出すのかも?
■仙谷ノーコメント官房長官を手放した後の菅アルイミ首相の醜態は残酷な見世物にはなるのですが……。